惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

歩く暴走族?!

2006-09-30 20:20:09 | 社会・経済
 「徒歩暴走族」(毎日新聞朝刊)。
 思わず笑ってしまいました。チンピラというか、不良少年が群れているのとどこが違うのか、と。かつて渋谷あたりにチーマーとかいたようですが、それと似ている?

 出自というか、現れるようになった経緯が重要なのでしょうね。うるさく騒ぎ立てることで自己アピールをするという点は、まさに暴走族の持つ衝動を受け継いでいる。悲しい自己主張です。

 そういえば、暴走族の発生は、学生運動の終焉と期を一にしていました。学生運動も自己アピールの手段といえないわけでもないのですから、いつの時代にも、若者は街頭で騒ぎたい衝動を持っているということなのでしょう。
 それを良い形で発散させる手段がある人たちは幸せなのですが……。


『徳富蘇峰 終戦後日記』

2006-09-29 21:13:35 | 本と雑誌

 見ました、昨夜のNHK教育「趣味悠々 中高年のための楽しいサイクリング生活入門」
 高千穂遙さんが出るというので、その勇姿を見るのが目的。でも、走るところは一瞬しか映らなかったな。1秒くらいか。あっと思ったら、すぐにインタビューへ突入してしまった。あれは武蔵野公園?
 インタビューでは、ひたすら自転車の効用と楽しさを伝道するばかりで、NHK出版から出ている『自転車で痩せた人』のことも口にさせてもらえない。もう少しゆったりとした編集をすればいいのに。

 『徳富蘇峰 終戦後日記――「頑蘇夢物語」』(講談社)を読んで、蘇峰老の頑固ぶりに驚き、あきれ、圧倒される。
 終戦直後から口述筆記した手記は、敗戦の原因(昭和天皇・軍・政治家・官僚)を指弾し、皇国日本がマッカーサーに蹂躙されることを憤る。最初、自分の言うことを聞いておれば戦争には勝てたものをとしきりに悔しがっていたのが、だんだんと陸軍・海軍の体たらくが明らかになるにつれて「幻滅せざるものはない」というに至る。
 そしてさらに――

 露骨にいえば、戦争中は、全く日本は嘘で固めて来たようなものである。ただ莫迦正直なる我等が、その嘘を、そのまま信用して、今更ら幻滅を感ずるに至りたる次第であれば、我等は実に莫迦の骨頂といわねばなるまい。

 明治・大正・昭和と常に言論界の先頭に立ってきた老人は80歳を過ぎてなお意気軒昂である。戦争を断固支持し、国民を鼓舞してきた自らの責任を回避することなく、しかし、自分は間違っていなかったと自負する。その硬骨ぶりは見事というしかありません。

 でも、敗戦の事実を受け入れて、これからどうやってゆくかという実際的方面にはまるで考えを及ぼそうとしないんだなあ。過去の日本を背負いこみ、自爆するような感じ。
 その点、蘇峰老は責めていますが、マッカーサーと会い、今後の日本がどうあらねばならないかを考えていた昭和天皇の方が賢明だったと思います。
 しかし、この本では老人の賢明さではなく、頑迷さを尊ばなくてはならないでしょう。

 読後、自転車で多磨霊園に出かけ、蘇峰老人のお墓に「『頑蘇夢物語』拝読しました」と報告しよう思ったのですが、どうしてもお墓に行き当たりませんでした。
 今まで何度もお参りしているのに、あの「待五百年後」と記した百敗院泡沫頑蘇居士のお墓はどこへ行っちゃったのかしら。また出かけなくっちゃ。


衣替え

2006-09-28 20:06:16 | 日記・エッセイ・コラム
 今日はかなり暑かったけれど、やはり朝晩は長袖が欲しい。タンスの中身を少しずつ入れ替えています。

 夏の半袖シャツやTシャツなどをたたむ際に、息子に教えてもらった「プロのたたみ方」というのを試してみました。広げたシャツの一方の肩のあたりと脇腹のあたりを両手の指でつまみ、肩の部分を裾のところに持っていって、そのままつまみあげると、アラ不思議、それだけで半分がたたためてしまう。あとは反対側の袖を折り返すだけで出来上がります。
 この前までどうもよくわからなかったのが、今日やってみるとうまく出来た。うれしい。

 どんどんたたみたくなってしまうのですが、そんなに服があるわけでもない。残りをやったら、次の季節の楽しみにするしかないか。


ビデオデッキ修理

2006-09-27 20:32:07 | デジタル・インターネット
 HDレコーダーを修理に出すはめに。
 といってもハードディスク部は問題ないのです。DVDドライブが不調。ディスクを受け付けなくなってしまいました。

 もともと機嫌の悪いドライブだなあとは思っていました。同じDVDディスクでも時によって受け付けたり、受け付けなかったりしていたので。
 今回はどのディスクも「定格外です」といって吐き出すようになってしまった。買ったのが近所の電器店だったので助かりますが、それでも2週間ぐらいは不便をかこつしかありません。

 タイムシフト視聴ができなくなるのがつらいなあ……。ま、たまにはCMの勉強をしてみるのも悪いことではないかもしれませんね。


首相交代

2006-09-26 20:31:16 | 日記・エッセイ・コラム

 小泉さんから安倍さんへ。

 小泉さんは、最初、スローガンがはっきりしていてわかりやすいので期待しました。でも、言葉がそれ以上に深まりも拡大もしない。同じことを繰り返すだけでは、他人との論議は深まらないし、幅広い理解も得られません。

 新首相の安倍さんは総理の椅子を狙う時期に『美しい日本へ』という本を書いて、自分の政治姿勢をはっきりさせていますね。これは日本の政治家にしては珍しい。

 考え方を公表したので、それを踏まえての国会での野党党首との論戦が楽しみ。
 しかし、安倍さんの語り言葉は歯に衣を着せた感じでどもう面白くない。本音を国民や諸外国の人々に理解してもらえるよう、思いきったものいいをして欲しいものです。

 安倍さんと違って、もし小泉さんが本を書くとしたら、新書1冊ぶんは埋まらないんじゃないかな。句集のようなものになるのではないでしょうか。
 いや、こんなバカな予想を裏切る立派な回顧録を書いて欲しい。功罪はともかく、一時代を画する首相であったことは確かですから。