惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

上弦

2017-07-31 20:45:40 | 日記

 朝から晴れて、最高気温 33.1℃(隣町アメダス)。

 3日ぶりに市民プールへ出かけました。
 時々、一緒になるご老人に「毎日、泳いでいるの?」と、あきれたような口ぶりで訊かれました。
 「いえいえ、暑い日だけですよ」と、答えたのてすが、あの人が来る日には、必ず私がいるということになっているようですね。

 今日は旧暦の6月9日。月齢は7.7で、上弦の月が出ています。
 プールで背泳をしていると、見上げた空に白く、その月が見えるのです。月を眺めながら水と戯れるなんて、かなり面白い体験です。お天気に恵まれたせいもありますが。
 明日からは、またしばらくはっきりしない天気が続くらしい。


朝の惨劇

2017-07-30 20:47:21 | 

 庭には、幾鉢もの柑橘類――ブンタンとかキンカンとかグレープフルーツとか――の木があり、山椒も生えていたりするので、アゲハがよく卵を産みつけます。たいがいは、ナミアゲハ。
 2~3日前、パセリに別の種類の青虫がいるので、調べてみるとキアゲハの幼虫でした。

 まあ、ナミアゲハとそんなに違いはないのですが、少し珍しいので、大きくなるのを楽しみにしていました。

 で、今朝。
 今日も元気かな? と、キアゲハ青虫くんを見にゆくと、ゲゲッ!
 カマキリがキアゲハくんを食べているではありませんか!

 カマキリも歓迎しているので、こんなことをしてはダメとはいえず。「これが自然界の掟か」と、悄然と見守りました。

 写真も撮りましたが、ここには載せません。キビシイものです。また、卵から育って欲しい。

 お天気がはっきりせず、最高気温は 27.2℃どまり(隣町アメダス)。
 市民プールには行かず、家で工作をしていました。夏休みの宿題みたいなもの。


姫系つまみ

2017-07-29 20:35:28 | 本と雑誌

 最高気温 32.4℃(隣町アメダス)と、けっこう暑くなったのですが、午後4時ぐらいからにわか雨。それも、時折り、激しく降る雨で、市民プールへは行けませんでした。

 家で、あれこれ、野暮用。
 まだマイナンバーの登録が必要なところがあるんだなあ。色々な手続きに、マイナンバーとか、本人認証書類のコピーとか必要になったし、わずらわしいことが増えただけ。
 わかっていたことですけど、これはお上が国民の稼ぎや資産を把握するのには役立つけど、我々にとって便利なことは(今のところ、何ひとつ)ないんですよねぇ。
 ったく、税金使って、使途はわけわからなくなってたりしてて、やってられない気分。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。
 寄稿している雑誌の宣伝みたいになりますが、この雑誌、内容充実してて面白いんですよ。連載小説は別にしても、マンガやコラムに読みどころ多し。

 マンガは、喜国雅彦さんの「今宵は誰と―小説の中の女たち―」と劔樹人さんの「敗者復活のうた」がお気に入り。後者は、中年のオッサンが昔を思い出して、バンド活動を始める話。笑いとともに、つい泣きたくなったり。
 コラムでは、今月は岸本葉子さんの「買おうかどうか」。表参道のインテリアショップ「ザラホーム」青山店で、引き出しの取っ手(岸本さんは「つまみ」といってます)を買った話。内容も愉快ですが、挿絵(?)担当が書家の武田双龍さんで、墨痕鮮やかに「姫系つまみ」と書いてあるのに、唖然としました。引き出しの取っ手(つまみ)が可愛いもので、「姫系」だというのですが、それにしても、凄い。

 同誌で担当しているSFレビュー。今月は次の3冊をとりあげました――

  • 神林長平 『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』 (講談社)
  • 山田正紀 『ここから先は何もない』 (河出書房新社)
  • ジーン・ウルフ 『書架の探偵』 (酒井昭伸訳、早川書房)

 神林さんの新作は、喋るトースターが誘拐される話。なんか、ここへ来てユーモア感覚に磨きがかかってきた感じですぞ。


水栽培

2017-07-28 21:20:22 | 園芸

 午後になって急に蒸し暑くなりました。最高気温 31.8℃(アメダス)。湿度がひどかったみたい。

 なので、夕方は市民プールへ。3日ぶり。
 いつもの顔ぶれは、2名ほど欠けていましたが、ほぼ揃った状態。さすがに、昨日、一昨日は泳ぎに来なかったみたいです。

 水栽培しているメキシコ産マンゴー。

 開始、3週目です。
 根がだいぶ長くなってきたので、さらに深い容器に移しました。順調に育ってくれるといいのですが。

 昨年、芽生えた沖縄産マンゴーもありますが、あまり元気とはいえません。葉が先から褐色になって枯れてゆくのです。栄養が取りこめてないのではないかと推察しています。
 土が悪いせいかもしれないので、今日、新しい土の鉢に植え替えてみました。さて、どうなりますか。

 水栽培は楽しくて、クセになります。
 市民プールのお仲間にも、1人、水栽培愛好家がいて、その人はアボカドに凝っています。どんどん増やしたいといってますが、アボカド、大きくなるんじゃなかったっけ。

 ちなみに我が家のアボカド、昨夏、芽が出ましたが、冬を越せず、ダメになってしまいました。


『溶解人間』

2017-07-27 21:18:41 | SF

 朝は涼しかったけれど、だんだん蒸し暑くなってきた。
 明日からは、また、市民プール通いの日々が再開しそうです。

 〈SFマガジン〉10月号の原稿のために、ウィリアム・サックス脚本/監督『溶解人間』(1977年、アメリカ)を見返しました。

 この映画、日本で公開されたのは、たぶん1978年かそこらだったと思いますが、一度、観て以来、すごい好きで、確か〈SFアドベンチャー〉誌の、偏愛するSF映画とかいうアンケートの際にも、名前を挙げたと思います。
 でも、はっきりいって単純きわまりないストーリーのC級映画。どうして好きなのか、自分でも理解できていませんでした。
 今回、久しぶりに見返して、その理由がわかりました。そして、ある意味、とんでもない傑作なのかもしれないと感じています。

 ストーリーは、土星探査の旅から帰還する途中、宇宙飛行士が謎の放射線(太陽フレアによる?)を浴びる。地球の病院に収容されたものの、肉体がドロドロと溶け始め、同時に、人間の血と肉をむさぼりたくなって、あたりをさ迷い歩く、というもの。
 怪奇映画にSF風味付けをしたものといってしまえばいいかもしれません。

 しかし、そのSF精神がただごとでない。大規模なパニックを目指すわけでもなく、とにかく、溶けてゆく宇宙飛行士の悲惨な道程を追い続けるのみなのです。で、まったく救いのない結末を迎える。
 「宇宙になんか出て行っても、ロクなことはありませんよ」と、言っているとしか思えません。これ、低予算でつくったニューウェーブSF映画だといえるんじゃないかな。やっぱり好きだし、ここまで徹底できたのは、凄いとしかいいようがない。

 原稿は8月末発売の〈SFマガジン〉に載る予定ですが、ごく短くしか紹介できないので、とりあえず、はみ出しそうな部分をここに書いておきました。