背中の星印がきれい。でも、頭の先っちょの羽根が乱れているのが気になります。若者なので、そんなヘアスタイルなのだと息子はいうのですが……。
プールでいつものように泳いで上がろうとしたら、オジさんにつかまった。ちょっと話し相手になれよ、というのです。
オジさんは夏バテで1週間ばかりプールをさほっていたらしい。どうりで顔を見ませんでした。
「ビールとか水ものばかり飲んでたらスタミナ無くなっちゃって」という。
オジさんは音楽好きで、今はボサノバギターを練習しているらしい。
そんなことからブラジル音楽の話になったのですが、途中、カエターノ・ヴェローゾの名前が出てこなくなって困りました。手がかりはあっても、名前の部分がまったくの空白。頭がおかしくなったんじゃないかと思うぐらい、何も思い出せません。
歳のせいだと思うのですが、それにしても話が続かなくなるので困る。自転車を漕いで家へ帰る途中で、ポッとヴェローゾの名前が浮かんできました。どこへどういうふうに隠れていたんだか。
人間のためにも、もう少し降って欲しかったんだけどなあ。
北の埼玉あたりでは2日ほど前から盛大に降っているようなのに、ちょっと位置がずれるとまるでダメ。ネットで雨雲のレーダー図を楽しみに見ていると、近づいてくるにつれて雲が消えてしまうんだもの。イヤになっちゃいます。
〈小説推理〉9月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の4冊を取り上げました――
- マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』(山岸真訳、河出文庫)
- ジョン・スコルジー『遠すぎた星 老人と宇宙2』(内田昌之訳、ハヤカワ文庫SF)
- 野田昌宏『風前の灯! 冥王星ドーム都市』( 創元SF文庫)
- 北野勇作『レイコちゃんと蒲鉾工場』(光文社文庫)
耳について離れない歌というのは時々あるもので、今の私にとってそれは「霧雨の北沢緑道」(→YOUTUBE)。
ペーソスというオヤジ2人のユニットが歌っているコミックソングです。「軍隊小唄」に似たメロディーなんですが、サビの「血糖値が高いから 中性脂肪が多いから 前立腺が腫れてます……」のところがバツグン。
先週の「ゴンチチ 世界の快適音楽セレクション」で聞いて以来、ついつい口ずさんでしまいます。今日は家内に聞きつけられ、「それは、変!」と言われました。
もうちょっと季節が良くなったら北沢緑道(正しくは「北沢川緑道」なんでしょうか)まで自転車で出かけたい。一部は、以前、通ったことがあるみたいですが、今度は端から端まで歩いてみよう。「血糖値が高いから……♪」と歌いながら。
名前の由来は、この目玉を見れば一目瞭然でしょう。体長3㎝ほど。巨大なアブです。
とまっていたのはカヤの葉っぱ。地上1メートルぐらいの目につきやすいところです。
目につきやすいというのは、逆にいえば見晴らしが良いということですよね。おそらく周囲をじっと見張っていたのでしょう。他の虫が飛んでくると、すぐに飛び立ち、追いかけてゆきました。
石井誠著『虫の顔』(八坂書房)によれば、「見かけはこんなに美しい虫なのに、思いのほか獰猛で、飛んでいるトンボやコガネムシ、ハンミョウなど大型でがっしりとした虫を狩り、エサにしています」とのこと。突き出した口吻を獲物に突き刺し、体液を吸うのです。
怖いと思うか、カッコイイと思うか。人それぞれでしょうね。私は「美しい生体兵器」というような印象を持ちました。