3月下旬の陽気とか。野川の岸を歩くと、足元がふかふかしていい気持ちです。日陰にあった先日の雪もほぼ消えました。
でも、いつもならそろそろ咲き始める気の早い野の花が見当たりません。ハコベもホトケノザもオオイヌノフグリもまだまだ先のようです。
明日から天気は下り坂。その後にはまた厳しい寒気が待ち構えているという。今年の春はずいぶん遅くなりそうです。
3月下旬の陽気とか。野川の岸を歩くと、足元がふかふかしていい気持ちです。日陰にあった先日の雪もほぼ消えました。
でも、いつもならそろそろ咲き始める気の早い野の花が見当たりません。ハコベもホトケノザもオオイヌノフグリもまだまだ先のようです。
明日から天気は下り坂。その後にはまた厳しい寒気が待ち構えているという。今年の春はずいぶん遅くなりそうです。
そんな中で、これからが楽しみだと思わせてくれたのが、一般出場で初マラソンという京セラの坂田昌美選手。一時は日本人1位(全体では2位)の小幡佳代子選手に迫ろうかという勢いだったのに、右足の調子が悪くなってそのままの走りが続けられなかったのが残念。それでも、頑張り抜いて完走、4位に入ったのは見事でした。まだ21歳だし、会社ではライバルに恵まれているし、今後大きく伸びる可能性が十分。
それにしても、ヌデレバ選手が国内マラソンを走ったのはこれが初めてというのは、意外な感じ。世界陸上やオリンピックの中継で何度も独特のスタイルを目に焼き付けていたせいでしょう。
優勝インタビューの際、あの特異なヘアスタイルのせいで月桂冠(でいいのでしょうね)が頭の上に落ち着こうとせず、通訳の方が懸命に支えていたのが印象的でした。
しかし、すごい取り合わせだなあ。かたや「エロティックSFのジャンヌダルク」(案内状に書いてあるのです)の激励会、かたやこちらにあるような割と四角四面の評論への賞の贈呈。SF関係でなければ、こんなことは実現不可能ではないでしょうか。
評論賞の横道仁志さんは大学院で西洋中世哲学を専攻しておられる気鋭の若手。受賞の言葉では、SFと古典は通じるものがあり、SFだからこそ書ける可能性がある、というようなことをおっしゃったと思いますが、その語り口からして、粘り強い探究心、切れ味鋭いレトリックの持ち主であることがうかがえました。
選考委員特別賞の鼎元亨さんは温厚で飄々としたお人柄に映りました。しかし、長崎生まれの方がベリー・ローダンと被爆捕虜の関係について語るという背景事情からして興味津々。
どちらも拝読するのが非常に楽しみ。受賞作は〈SFマガジン〉4月号と5月号に続けて掲載される予定です。
評論賞贈呈の後は、森さんを励ます会に移ったのですが、しかし、あそこで尾山ノルマがあんなことをするとはなあ……。詳しいことは省きますが、その場に居合わせた全員が西城秀樹のヒット曲「ヤングマン」に合わせて「Y・M・C・A~♪」と踊らされたことだけは書き付けておこう。
今日は池袋のミステリ文学資料館へ出かけて調べもの。
資料は揃っているし、静かでほとんど全館独占状態だし、仕事をするにはもってこい。
ただし、寒いのですよ。土曜日なので全館の空調が止まっているせいでしょうか。係の女性が足元に電気ストーブをつけてくれましたが、背中にコートを羽織ったままの状態で机に向かっておりました。厳寒期の土曜は避けるべきか。
それでも、ここがあるとないとでは大違い。維持してくれている光文社に感謝。
古代ギリシアの哲学者ピュタゴラスが説いた教えに数々の禁忌があることは有名です(一部は拙著『魔術師大全』でも紹介しました)。
中でもよく知られているのは「豆を食べないこと」。牛が豆を食べているのを見て、自ら牛を「説得して」やめさせたというのですから、徹底していたようです。
しかし、なぜ豆を食べてはいけないのか、理由がよくわかっていません。豆を食べるとおならが出るからだとか、豆には死者の魂が宿っているからだとか、色々なことがいわれています。
ところが、今回『辛いもの好きにはわけがある』(ゲイリー・ポール・ナブハン著、栗木さつき訳、ラダムハウス講談社刊)を読んでいて、「これだ!」という記述に遭遇しました。
ソラマメに中毒する人たちがいるというのです。しかも、地中海地方に特に多い。ピュタゴラスはイタリアで教団を指導していました。
ナブハンさんによれば、グルタチオン還元酵素という物質が遺伝的に欠損した人がソラマメを食べたりソラマメの花粉を吸ったりすると、溶血性貧血を引き起こし、眠気、めまい、吐き気、尿の変色などといった症状が出るというのです。
しかし、この体質の人の血液中では、マラリア原虫が成長したり繁殖したりすることが困難だという。鎌状赤血球を持つ人がマラリアに耐性をもつのと同じですね。アフリカに鎌状赤血球による貧血の人が多いように(つまりマラリアに強いので生き残った)、地中海沿岸ではソラマメに弱い人が多くなったのではないかと、ナブハンさんはいっています。
もしそうだとしたら、ピュタゴラスもこういう体質だったのではないでしょうか。あるいは、弟子たちにこの体質の人たちがいることを知っていて、ソラマメをタブーにしたのかもしれません。
ずっと前からの疑問がこれで一つ解消したような気がします。読書の功徳ですね。
「ベストSF2005」投票募集中です。どうぞよろしく。
要領はこちらから。
ホリエモンが困っているらしい。いや、困っているのはホリエモンではなくて、ホリエモンをお世話している人たちですけどね(→高知新聞24日の夕刊記事)。
確か高知競馬はハルウララでもしばらく困っていましたよね。馬主さんが馬を長期間「休養」させてしまったことで。そのハルウララはこの春、引退試合に臨むことになっていたはずだが、どうなるのだろう?
ホリエモンと一緒に走ることもあり得る?