惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

鶯神楽

2014-03-31 20:49:23 | 草花

 年度末の一日。
 増税前ということで、あちこちのお店は今日も駆け込み購入のお客さんで賑わったようです。
 かくいう私も、バイクのタンクが空っぽになりかけていたので、ガソリンを満タンにしてきました。どうせ買うなら増税前がいいですもんねえ。

 庭仕事は鉢ものの植え替えの追い込み。
 アゲハの幼虫の餌場となるミカンの木とか、やたらに生えるネズミモチとか、ドングリから育てたシラカシとか。本当は桜の咲くまでに終えたかったのですが、まあ、まだ3月なのでセーフ――と、自分に言い聞かせつつ。

Uguisukagura1403  写真はウグイスカグラの花。
 スイカズラ科の落葉低木。細い幹がツンツンと伸びる様子は、ドウダンツツジに似たところも。緑ヶ丘霊園で撮りました。
 花の直径は1センチぐらい。下向きに咲いて、地味な恥ずかしがりやさんの風情。透明感のある赤い実もきれいです。
 庭で鉢植えにしてみたいのですが、挿し木がいいのかな。

 お知らせです。知り合いの作家・伊東麻紀さんがキンドルストアで新作を発表しています。『崖の上に住む女』(定価250円)。よろしくお願いします。

 ついでに、といっては何ですが、私もひさびさのショートショートを書きました。星新一賞協賛。IHIの「空想ラボラトリー」で読めます。よろしかったら覗いてみてください。


ビックリお花見

2014-03-30 20:48:56 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日は神田川下流にある江戸川公園で空想小説ワークショップのお花見。
 私はずっと前に講師をつとめさせていただいたのですが、いまだに仲間に入れてもらっています。正午過ぎから夕暮れ時まで、ワイワイと飲んだり、食ったり。
 その間に、最初は5分咲き程度だった桜が、8分咲きにまで開いていました。ビックリ。

Namaham1403  写真は生ハムの「原木」。ブタの太ももから先が丸ごと、木製の台にセットされ、ナイフで切り分けられています。
 これを持ってきて、サービスしてくださったのは、現在の講師である黒崎薫さん。ハムはスペイン産。
 美味しい生ハムを肴に、ビールやワインの進むこと、進こと。豪勢な生ハムにビックリ。

 あれこれ騒いでいるうちに、その場にはいない仲間である立川三四楼くんの「メビウスマーク」のことを口にしていたら、そばでお花見をしていた男性が寄って来て、「わたし、一昨日のSF落語会に行ってました」。
 これまたビックリ。広い東京で何という偶然!

 しばらくSFと落語のことで盛り上がりましたが、男性のお仲間から彼を拉致してしまった形になって申し訳なかったかも。当の三四楼くんも1時間ぐらいしてから合流しましたが、残念なことに男性はすでに立ち去った後。

 いろいろビックリのあったお花見。楽しかったぁ。

 〈小説推理〉5月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の6冊を取り上げています――

  • 藤井太洋 『オービタル・クラウド』(早川書房)
  • ジョン・スコルジー 『レッドスーツ』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
  • 瀬名秀明 『新生』(河出書房新社)
  •   〃  『夜の虹彩』(出版芸術社)
  • コニー・ウィリス 『混沌ホテル』(大森望訳、ハヤカワ文庫SF)
  •    〃     『空襲警報』 (   〃 、   〃     )

 『オービタル・クラウド』は同誌で国内ミステリのレビューを担当している香山二三郎さんも大きく取り上げています。SF、ミステリ、両方からの大注目作!


木五倍子

2014-03-28 21:05:13 | 草花

 昨夜は世田谷区経堂のイベント酒場さばの湯にて「SF落語会」。

 自宅で早めの夕食をとった後、自転車で出かけました。よくわからない夜道を自転車で走るにはナビが必携。片道30分あまり、ナビの助けを借りて都会の細道を走り抜けました。

 小ぢんまりした落語会は、笑福亭羽光+立川三四楼という若手2人が新作・古典を披露する場。それぞれ工夫をこらしてネタを作っていて、よく頑張っているなあと感心します。あとは年季を積んで、話芸に磨きがかかってくれば……。

 今日は好天に恵まれ、最高気温 20.3℃(隣町アメダス)。

Kibushi1403  夕方、出かけた多摩川の向こう岸、緑ヶ丘霊園で見事なキブシの木を見かけました。

 小さな花がびっしりと玉すだれ状にぶらさがり、黄色い藤のようにも見えます。
 キブシ科キブシ属の落葉低木とはいえ、この木は10メートル近くあるのではないでしょうか。枝ぶりも素晴らしい。

 昔、この木の実を五倍子(ふし)の代用として、お歯黒の染料などに用いたことからの命名だとか。

 小さな花が主体の写真なので立体視は簡単ではないかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください(交差法)。


星新一賞

2014-03-26 20:27:52 | SF

 受賞5作を掲載した電子本の無料ダウンロードが始まっています。こちらから。

 ただ、すぐに読めるというわけにはゆかず、日経IDを取得した上で、ウェブ上の「日経ストア」の利用登録をし、さらにアプリ(ビュアー)をインストールする必要があります。
 でも、それだけの手間をかける価値はありますよ~。

 今日の最高気温は 18.6℃(隣町アメダス)。昨日ほどの高温ではなかったものの、じゅうぶん暖かい。春の陽気。

 近所をめぐる散歩コースの途中、カニ山には市の野草園があります。閉園が午後4時と早いので、いつもの散歩の時間だと入れません。今日は早めに出かけ、中を見物。
 ここにはカタクリの繁殖地がありますが、まだちょっと時期が早かった。咲いてはいましたが、ほんの少し。

Shunran1403  写真はシュンラン。
 ラン科の多年草。別名ホクロは、花びらの斑点を黒子に見立てたものだそうです。正面の花の2つの点がそうでしょうか。
 春の山菜として、花や茎を塩ゆでにして食べるとか。花だけを塩漬けにして、「蘭茶」を楽しむこともできるといいますが、いずれにしても贅沢な感じ。もったいないですよねぇ。


姫踊子草

2014-03-25 20:23:33 | 草花

 大変に暖かくなりました。最高気温 22.2℃(隣町アメダス)。
 都心では桜が開花したとか。内陸に20キロあまり入ったこのあたりでは、もう少し後になりそう。でも、川べりで1輪だけ、ソメイヨシノの花が開いているのを見ました。

Himeodorikoso1403  写真はヒメオドリコソウ。シソ科オドリコソウ属の2年草。ヨーロッパ原産で明治中期に渡来したそうですが、今ではすっかりありふれた雑草になりました。道端、あぜ道、土手……どこにでも生えています。
 花は地味ですが、丸みを帯びた三角形の葉っぱは、けっこうきれいです。

 ところで、この写真を撮ろうとしていると、トラちゃんがすり寄ってきました。
 トラちゃんは茶トラの野良猫。この近所の児童公園を根城にしています。見かけると必ずかまってやることにしているのですが、今日は、まったく気づきませんでした。

 しゃがんでカメラを構えていると、突然、お尻のあたりをぐいと押してくるのです。こちらは気づいてなくても、トラちゃんの方で気づいて、かまってもらおうと寄ってきたようです。
 けっこう何人もから餌をもらっているらしく、トラちゃんはデブ猫。ぐいぐい押されると、体が揺れて写真が撮れません。
 「これ撮ってからね」といっても、すぐにはわからないらしく、何度も「かまって! かまって!」と体をすり寄せます。
 でも、相手をしないでいると、あきらめて、いつも昼寝をしているサツキの植え込みへ行ってくれました。

 写真を撮った後で、あらためてトラちゃんを呼び寄せ、今度はたっぷりと構ってやりました。頭や鼻筋、首などを撫でると涎を垂らして喜ぶのですが、お腹をさわると爪を出して猫パンチを繰り出してくるので、要注意。ま、それほど強くは引っ掻きませんけれど。