惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

愛の歯磨き

2011-10-31 20:49:00 | 映画
 ゲイリー・マーシャル監督の映画『恋のためらい/フランキーとジョニー』を観ました。テレビでやっていたのを録画で。
 主演はミシェル・ファイファーとアル・パチーノ。ニューヨーク下町のレストランで働く中年コックとウェイトレスの恋物語です。

 テレンス・マクナリーの脚本が素晴らしい。自作の戯曲をシナリオ化したのだそうです。
 とりわけ感心したのは、ラストで2人が歯磨きをするところ。
 こんなに情愛のこもった歯磨きシーンは今までなかったのではないでしょうか。日常感覚溢れるユーモア。好きだなあ。

Moon1110 夕方は川崎市の緑ヶ丘霊園まで出かけました。

 写真は霊園の上に出た月齢4.5の月(ちっちゃいですが)。
 多摩丘陵の山と、夕映えの雲と、三日月と。うまく距離感が出ました。

 緑ヶ丘霊園は空がとても広くて、この季節の夕暮れを楽しむにはぴったりの場所ですね。


農薬について

2011-10-30 20:56:22 | 園芸
 昨日の日記に、ホウレンソウの芽が出そろったと書きました。これまではプランターを日陰に置いてあったのですが、ベランダの日当たりの良い場所に移して、しっかり育ってもらおうと思います。

 なぜ、これまでは蒔いても蒔いても芽が出なかったのか? 原因はやはり害虫(タネバエの幼虫?)のせいでしょう。カルホス粉剤で土壌中の虫を退治したのが効を奏したとみられます。

 気になるのは、農薬の毒性。ホウレンソウに取り込まれて、害を及ぼすようなことはないのでしょうか。
 説明書には「作物への吸収移行やガス効果がなく、接触的に作用します」とあります。ホウレンソウに取り込まれることはないように受け取られますが、それでもやはり心配。

 ネットで見た他のメーカーの同粉剤の説明書には「つまみ菜や間引き菜には使用しないでください」と書いてあったので、芽生えてすぐのものは食用にしない方がよさそうです。しっかり育ててから食べることにします。

 おそらくこの粉剤は目当ての害虫だけでなく、土壌中の小生物のほとんどを殺してしまうのでしょうね。
 土の中の生きものについてはわからないことが多く、今後の研究が必要とされています。これまでにわかった範囲内では、土中のミミズなどの体内を通過した土は作物の成長を促進するとか。

 腐植土ができる過程では、多くの生きものが関わって複雑な作用をしているものと思われます。そうした作用を阻害ないよう、できれば農薬は使用しないのが良いのでしょう。
 プランターなど限られた範囲内で、必要最小限の使用にとどめておこうと考えています。


ガーデンシュレッダー

2011-10-29 20:37:26 | 園芸
 火曜(25日)の日記で、ガーデンシュレッダーが故障したことを書きました。
 もしかすると故障の原因がわかるかもしれないと思い、今朝、分解してみました。

 構造はきわめて簡単。電動モーターの回転軸に刃をとりつけた円盤がはまっていて、それを金属製のカバーで覆い、枠に固定してあるだけです。
 カバーを外し、モーターを剥きだしにしました。

 電源につなぎ、スイッチを入れてみるとモーターは回転します(安全装置があるので、スイッチの入れ方がちょっと面倒ですが)。
 何度か確認して、あちこちの接続部分のゆるみがないように再び組み立てます。元どおりにして、スイッチをいれると――問題なく動きました!

 振動の多い機械なので、長く使っているうちにどこか緩んで接触が悪くなっていたのかもしれません。これで、また、庭木の小枝を粉砕できる。万歳!

 プランターに蒔いたホウレンソウも芽がほぼ出そろいました。やはり、種を齧る害虫が土にいたんですね。
 農薬がどれくらいの期間、残留するのか心配ですが、これでなんとかホウレンソウも育てられます。よしよし。


〈小松左京マガジン〉

2011-10-28 20:43:34 | 本と雑誌
 第43巻が発行されました。「小松左京追悼号」。

Komatsumag 表紙はとり・みきさんの力作。下部の亀にも注目を!

 内容は、秘書の乙部順子さんによる「小松左京の最期」、本誌会員64人が寄せた追悼文、新聞各紙に載った筒井康隆さん、眉村卓さんらの追悼エッセイの再録、今年7月から9月まで神戸文学館で開催された「小松左京展」の詳細なレポートなど。小松さんへの想いがびっしりと詰まった1冊です。

 中でも、小松さんの「自作を語る」企画で聞き手をつとめた澤田芳郎さんの「『小松左京自伝』第二部の聞き手として―私の小松左京観―」と、「賢人談話、あるいは小松左京の大口舌」で同じく聞き手をつとめてこられたはやしあきらさんの「追悼編/後塵拾遺」は、小松さんを理解するには必須の記事となっています。

 紀伊国屋書店、ジュンク堂書店、書原の各店などで発売中。最寄りの書店からは「出版社:角川春樹事務所」で注文すれば取り寄せられます。

Clouds1110b 今日もステレオグラムは夕べの雲。

 黄金色の日没に目を見張った後、バラ色から灰色へと変わってゆく雲の群を眺めていたら、色々なものに見えてきました。
 これは巨大なハチ。羽を広げて西の地平線めがて飛んでいます。狙う獲物はモスラ?


夕焼け富士

2011-10-27 20:54:36 | まち歩き
 昨夜は代々木上原の小さなコンサートホール・ムジカーザにて「ピアニート公国大使館設立記念演奏会」。
 ピアノの横には「国旗」を飾り、劈頭には「国歌」演奏があるという凝りよう。スタッフの熱意を感じ、とてもありがたかった。
 演奏の出来栄えはどうだったのでしょう。身内(ということになっているらしい)では判断のつかない部分があります。

 今朝は冷え込みました。隣町のアメダスでは最低気温8度そこそこだったみたい。冬型の気圧配置になったんですね。

Fuji1110 こういう日には富士山がきれいに見えます。

 写真は、夕方、都立桜ヶ丘公園の谷戸の丘あたりの坂道から撮ったもの。

 早めに出かけて園内で部活(ポッカール&ウオーキング)をしたのですが、日没が早いので途中から夜道を歩く感じになります。


 〈小説推理〉12月号が発売になりました。担当しているSFレビュー欄で次の5冊を取りあげています――

  • グレッグ・イーガン『プランク・ダイヴ』(山岸真編・訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 高野史緒編『21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 時間はだれも待ってくれない』(東京創元社)
  • 大森望責任編集『書きおろし日本SFコレクション NOVA5』(河出文庫)
  • 藤真千歳『スワロウテイル/幼形成熟の終わり』(ハヤカワ文庫JA)
  • アーシュラ・K・ル=グィン『いまファンタジーにできること』(谷垣暁美訳、河出書房新社)
 このところアンソロジー/短編集の出版が多いですね。海外長編が不振なのも原因のひとつではないかと思います。長編で取り組むべきテーマが見失われているのではないでしょうか。