オクラの花が咲きました。1輪だけ。背丈が20センチほどの若い株です。
見てのとおりのクリーム色の上品な花。これもオクラ栽培の楽しみのひとつでした。
この花はお昼過ぎにはもう閉じてしまいました。営業終了。
たったひとつだし、これで受粉できているのか、心配です。
家の人が言うには、「受粉できたから、閉じたにちがいない」。なるほど、それも一理あります。
少し調べてみました。
花の写真をよく見ると、褐色の柱頭があり、その下部、めしべの「幹」にあたる部分に黄色い塊がいくつも見えます。これが花粉を出す葯のようです。
オクラのおしべは、実は、めしべを包むように5本がくっついているのだそうです。たくさんの葯があり、先端の葯は柱頭にまで達しています。
これで自家受粉しているんですね。花が閉じるのは、むしろ自家受粉を確実にするためではないかしらん。おしべがせり上がり、柱頭に迫るように思えます。
うまくゆけば、3~4日後には実の収穫となります。しかし、1本だけというのは、寂しいなぁ。
午後は庭仕事。明日から暑くなりそうなので、その前にドウダンツツジやサツキの刈り込みを済ませてしまいました。
〈小説推理〉8月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の5冊を取り上げています――
- 北野勇作 『カメリ』 (河出文庫)
- 樺山三英 『ドン・キホーテの消息』 (幻戯書房)
- M・R・ケアリー 『パンドラの少女』 (東京創元社)
- 池澤春菜 『SFのSは、ステキのS』 (早川書房)
- 牧眞司 『JUST IN SF』 (本の雑誌社)
『パンドラの少女』は、海外ミステリー担当の北上次郎さんも取り上げています。しかも、イチ押しで。「まぎれもなくSFではあるけれど、ディテールはミステリー読者もたっぷり堪能できると思われるので」とのこと。
池澤さんの本はSFに関するエッセイ集。牧くんの本はガチガチの書評集です。どちらも楽しい。