惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

大花小待宵草

2011-05-31 20:55:29 | 草花
 5月最後の日だというのに、長袖のトレーナーを着なければならないほどの肌寒さ。ジェットコースターのようなこのお天気は何とかならないものでしょうか。

Matsuyoi1105 今日のステレオグラムは河原の夜の花。

 「宵待草」とか「月見草」とか紛らわしい名前がありますが、植物分類額ではマツヨイグサ。その中でも、これはオオバナコマツヨイグサだと思うのですが、自信はありません。
 コマツヨイグサは花びらの径が2~3センチなのに比べ、こちらは4センチぐらいと大きめです。

 マツヨイグサが夕方から夜にかけて花開くのは、花粉をガに媒介してもらうためなんですね。カラスウリなど、夜咲く花はみんな同じ。スズメガなどが蜜を吸いにやってきます。

 数日前にも参照した多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)によれば、マツヨイグサの花は「生物時計が〈夜〉の周期に入った上で、〈暗い〉と認識されたときにはじめて」開くのだそうです。
 つぼみを包むがくの基部にフィトクロムという物質が存在し、これが光に応じて変化し、スイッチの役目を果たすのだとか。光センサーによって開花するわけです。


鼠麦

2011-05-30 21:04:15 | 草花
 午前中は雨が残っていましたが、昼頃から晴れ間が広がりました。空の青さの深いこと!
 と思っていたら、黒雲が広がり、強い風が吹いて荒れ模様のお天気に。気温は低いし、どうにも対処がむずかしい。

Nezumimugi1105 ステレオグラムはネズミムギの花。
 拡大したこの写真ではわかりにくいかもしれませんが、この時期、空き地や河原などに生い茂り、穂を出している雑草です。

 もとは明治時代に牧草として輸入されたもので、イタリアン・ライグラスとも呼ばれます。今でも代表的な牧草のひとつ。

 長い穂には、ご覧のようにいくつもの小穂が交互に両側へ突き出ています。小穂は8~10個の花からできていて、花糸の先に垂れ下がっているクリームのはオシベの葯。1個の花に3個ずつあります。
 この写真ではメシベは見えませんねぇ。ということは、もしかしたらホソムギとの中間種であるホソネズミムギかもしれません。雑種ができやすいとのこと。


第78回日本ダービー

2011-05-29 20:50:20 | ギャンブル
 「今日はダービーうれしいな♪」というわけで、府中の東京競馬場へ出かけました。

 梅雨入り以来の雨で、芝はじっとりと水を含んでいます。
 1番人気はオルフェーヴル。皐月賞での勝ちっぷりから強いのは間違いないと思っていましたが、馬場がこの状態ではどの馬が来ても不思議ではありません。世界的名騎手デットーリがこの日のために来日し、デボネアに乗るのも気になるところ。

 色々悩ましいところでしたが、個人的には1番のウインバリアシオンと5番のオルフェーヴルが軸と決め、出がけにはツイッターでもそうつぶやきました。

78derby1105 結果は(5)-(1)。ばっちりでした。
 当たって大喜び。めったにあることではありません……。

 写真はスタート直後の各馬。スタンドの上から撮りました。
 このあとコースをひと回りして来て、最後の直線、残り300メートルぐらいのところで(5)が抜け出し、その後を(1)が追ってそのままゴール。この2頭の強さが目立つレースでした。


紋白蝶

2011-05-28 20:48:19 | 動物
Monshiro1105 梅雨入り2日目。
 小雨の中を散歩に出かけると、途中、野川の岸辺の草にモンシロチョウがとまって休んでいました。夕暮れが近かったので、眠ろうとしていたのかな。


 〈小説推理〉7月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の5冊を取り上げています――
  • スティーヴン・キング『アンダー・ザ・ドーム』(白石朗訳、文藝春秋)
  • 小林泰三『天獄と地国』(ハヤカワ文庫JA)
  • アダム=トロイ・カストロ『シリンダー世界111』(小野田和子訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 伊藤計劃『伊藤計劃記録:第弐位相』(早川書房編集部編、早川書房)
  • 杉山俊彦『終わりは嫌だ』(講談社)
 『天獄と地国』と『シリンダー世界111』は、ともに、高所恐怖症の人がゾクゾクするような宇宙SF。キングの新作は弱みを抱えた悪役の造形が素晴らしく、愚者の振る舞いが徹底しているのも凄い。

薔薇屋敷

2011-05-27 20:56:00 | まち歩き
 思ったとおり、今日、関東地方も梅雨入り。気象庁のお墨付きが出ると、とたんに気持ちもジメジメ……。

Rosehouse1105 写真は深大寺北町にあるお宅の門先。ご存知の方はすぐ「ああ、あそこの!」とわかると思います。
 ここへお宅を構えられて、4~5年でしょうか。新築の時から庭といわず、玄関先といわず、家の周囲にたくさんのバラを植え、鉢植えもたくさん並べて、素晴らしいバラを咲かせておられます。
 今が初夏のバラの最盛期ですね。

 今日、前を通りかかると「無断でバラを持って行かないでください」との貼り紙がありました。
 そんなことをする人がいるのですね。何ということだろう。