「宵待草」とか「月見草」とか紛らわしい名前がありますが、植物分類額ではマツヨイグサ。その中でも、これはオオバナコマツヨイグサだと思うのですが、自信はありません。
コマツヨイグサは花びらの径が2~3センチなのに比べ、こちらは4センチぐらいと大きめです。
マツヨイグサが夕方から夜にかけて花開くのは、花粉をガに媒介してもらうためなんですね。カラスウリなど、夜咲く花はみんな同じ。スズメガなどが蜜を吸いにやってきます。
数日前にも参照した多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)によれば、マツヨイグサの花は「生物時計が〈夜〉の周期に入った上で、〈暗い〉と認識されたときにはじめて」開くのだそうです。
つぼみを包むがくの基部にフィトクロムという物質が存在し、これが光に応じて変化し、スイッチの役目を果たすのだとか。光センサーによって開花するわけです。