惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

解散

2016-12-27 21:17:42 | 芸能ネタ

 今日から賀状書き。昨日はそのための準備(絵の製作)に追われていました。
 遠くの宛名から順番に書いてゆくのは、例年どおり。最初はなかなか調子が出ません。

 でも、少しは書けたので、夕方、投函に出ると、近所の肉屋さんの店頭がこんなことに。

 気づいたのは今日ですが、何日か前からのディスプレイかもしれません。
 お店の方が好きだったんでしょうねえ。

 惜しまれつつ解散。いつかは同窓会のようなこともあるんじゃないでしょうか。

 〈小説推理〉2月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の4作をとりあげています――

  • 森岡浩之 『突変世界 異境の水都』 (徳間文庫)
  • ジャック・ヴァンス 『天界の眼 切れ者キューゲルの冒険』 (中村融訳、国書刊行会)
  • アン・レッキー 『星群艦隊』 (赤尾秀子訳、創元SF文庫)
  • 人工知能学会編 『AIと人類は共存できるか――人工知能アンソロジー』 (早川書房)

 『異境の水都』は『突変』の続編。今度は関西が舞台で、しかも大がかり。スケールが大きいだけでなく、作者の手腕も大きく広がっています。


こいつぁー春から

2010-02-02 21:15:16 | 芸能ネタ
 目出度い話がどんどん進行していて、うれしい限り。
 家元の立川談志師匠から認められ今月1日に二ツ目となった我が友・立川三四楼くんが、来月18日(木)浅草5656会館ときわホールで昇進披露の会を開くというお知らせが来ました。

346 開けてみると、何とカラーのチラシが入っていました。びっくり。
 これまでの手書きコピーとはえらい違いだ。

 ゲストが凄い。直接の師匠である立川談四楼はもちろん、一門の談笑、談春という今をときめく実力派が一席演じるというのです。
 チケットはイープラスでネット販売中だそうですが、ゲスト目当ての人も多いでしょうから、急がないと手に入らなくなりそう(私は既に購入しました(^^)♪

 2月19日(金)午後7時からお江戸両国亭(墨田区両国4-30-4-101)で、トークライブ「宇宙を語る」という催し(入場料1000円:落語ではないそうです)をやるので、そこでなら本人から直接チケット購入も可なのだそうです。


お呼びでない

2007-03-28 20:38:04 | 芸能ネタ

 植木等さん、逝く。
 青島幸男さんに続いて、またも……。1960年代、高度成長期の日本人の気持ちをすご~く楽にしてくれた人たちでした。

 有名な話ですが、「しゃぼん玉ホリディ」を代表するギャグ、「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました~!」は意図して作られたものではありませんでした。
 出番でないシーンに間違って顔を出した植木さんが、セリフを言おうとしたものの、雰囲気がまったく違っていることに気づき、「オット、お呼びでないのね。こりゃまた失礼いたしました」と言って、ガハハハと笑った。これを演出の秋元近史さんがすくい上げたとか。
 ふだんは生真面目な植木さんが、カメラの前では変わる。その変わった方の人格がそのまま出たセリフだったのでしょう。ありがたい偶然でした。

 青島さんが作詞した「スーダラ節」を歌うかどうか悩んだ時、浄土真宗の僧侶だったお父上が「わかっちゃいるけどやめられない」は親鸞聖人の教えに通じるから、と歌うことを勧めたのも有名なエピソード。

 あれこれ思い出すと、心の中がほんわりと温かくなってくるのです。本当はまだまだ「お呼びでない」のがよかったけど。
 ありがとうございました、植木さん! ご冥福をお祈りいたします。


立川三四楼勉強会

2006-06-04 20:24:47 | 芸能ネタ
 午後2時から両国のお江戸両国亭にて「立川三四楼勉強会」。

 ホッとするというか、ハラハラするというか……独特の芸風ですね。
 上記は矛盾する表現ですが、「ホッとする」というのは押しの強くない、弱気な性格が出てくるところ。アクの強い、やる気まんまんという人より、こういう人の方がそばにいてホッとします。
 「ハラハラする」というのは「こんな人が高座で人のウケをとろうとしてて大丈夫だろうか」とか「あ、また詰まっているみたいだが、ネタを忘れちゃったんじゃないだろうか」とか、色々と心配してしまうところ。このままいって、もっと馴染んでしまえば良い持ち味になると思いました。

 今までは新作中心できたが、来年からは古典に身を入れるとのこと。今日も「牛ほめ」と「寿限無」、2つの初歩的な古典をやりました。
 後者が凄かった。「じゅげむじゅげむごこうの……」と始まるところが、のっけから「ジュネーブ、ジュネーブ……」ですものね。途中、チューインガムは出てくるわ、グリム兄弟は出てくるわ、なんだかわからない。
 古典でやってゆくといっても、こんなのだったらお客は引っくり返って喜びますよ。

 今度、6月12日(月)には下落合の美容院で開かれる寄席に出るらしい。お近くの方は気に留めてやってください。


バレッタ

2006-05-22 20:42:31 | 芸能ネタ
 昨日の毎日新聞読書欄のコラム「好きなもの」は春風亭小朝さんの担当。好きなものを8つ挙げているのですが、この選択と文章が素晴らしい。
 「夏の夕立の後」「ベビーサークルの中の赤ん坊」などに続いて、4番目に「女性のやわらかさ」。
 中でも次のところ――

 ……あまり可愛くない女性の手や唇がやわらかいと余計にイヤらしさを感じます。

 これには、グラッときました。芸人はこうでなくちゃ。

 で、その次に、注射をする時、看護婦さんに言われる「チクッとしますよ」というひとことが大好き、と続く。またまた、グラグラッと来ました。イヤらしいなあ、小朝さん。
 いや、この言葉自体はそうでもないのですが、並べ方がイヤらしい。

 最後の8番目には、理由がわからないけれどバレットが大好き、これをしている人を見ると「それだけで心臓が騒ぎだす」とあります。
 いったい、バレッタってどんなもの?
 私は必死で調べましたよ。

 小朝さんが若くして真打になった頃、テレビで観て、その新鮮な表現力に驚いたものですが、最近は拝見していませんでした。
 粋で艶っぽい芸になっていそう。観にゆかなくちゃ。