午後、上野公園まで出かけ、旧東京音楽学校奏楽堂にて「チェコの宝石~ドヴォルジャークのピアノ曲と歌曲~」というコンサートを聴く。
ドヴォルジャークの歌曲やピアノ曲は珍しいように感じます。普通は「新世界」などの交響曲か「スラヴ舞曲」(ピアノ連弾か管弦楽)、あるいは「ドゥムキー」といった室内楽曲ではないでしょうか。でも、小ぢんまりとした曲は国の重要文化財である奏楽堂によく似合っていました。ピアノ独奏は息子が担当させていただきました。
奏楽堂の中に入るのは初めて。前を通るたびに「中はどんなだろう?」と思っていたのですが、夢がかないました。しかも、入館料(300円)だけでコンサートまで聴けるというありがたさ。
明治23年に建てられた(その後、現在の場所に移築されています)木造洋館はさすがに古めかしく、落ち着いたたたずまい。1階は木で出来た洞窟といった感じの狭い部屋が並んでいますが、2階のホールに上がって驚きました。すっきりと広く、心地よい開放感があります。
おりしも関東地方は今日が梅雨明け。窓からは木の葉の緑に染まった陽光が射しこみ、セミの声もかまびすしい。そんな中で昼下がりのコンサート。良い時間が過ごせました。
時々、無料コンサートが開かれているようですから、上野の森の散策の際にはコースに組み入れてみるのもお勧めかと思います。