惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

逡巡

2022-12-13 20:20:10 | 日記

 早朝に降り始めた雨は午後になってあがりました。
 郵便局に用があって家を出て、少し離れたところにある息子の家の前を通りかかると、小学2年の孫と同じような年恰好の子が、息子宅の前に立っていました。

 明らかに用がある様子で、玄関を見つめたり、二階の窓を見上げたり。玄関に近寄ろうとしては、ためらい、少し後ずさったり。
 一度は通り過ぎたのですが、気になって引き返し、声をかけました。

 「○○(孫の名)にご用があるの?」
 「(小さくうなずいて)遊ぶの」
 「わたしは○○のおじいちゃんだから、呼んであげるね」

 ということで、インターホンを鳴らし、可愛いお客さんが来ていることを告げました。
 孫が出てきて、無事、二人は遊びはじめられたようです。すぐに立ち去ったのでくわしい様子はわかりませんでしたが。

 よそのお家を訪ねたものの、なかなか声がかけられなかった経験が、私にもあったような気がします。
 気おくれするというか、声が出せなくなってしまう。
 いつの間にかそんなことはなくなって、平気でずんずん呼びかけられるようになりましたが、どこかに今でも、昔の戸惑いというか、逡巡する気持ちが残っているような気もするのです。
 なつかしく、たいせつにしたい記憶。



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