惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

貝塚伊吹

2010-12-08 21:04:34 | 園芸
 ここ数日、ずっとカイヅカイブキの剪定をつづけています。
 我が家の塀ぎわにずらりと植わっているので本数が多いのです。植木屋さんが好きだったのかなあ。

 都市公害や潮風などに強いので広く植えられるようですが、梨農家にとっては大迷惑。赤星病を撒き散らす木なのです。
 我が家にも1本、カリンの鉢植えがあるのですが、カイヅカの埃が葉につくと茶色く錆びたようになるのでなるだけ遠く離してあります。それでも、少しはやられている。

 生垣には良いのですが、あまり面白い木ではないので、できれば少しずつ別の木に換えてゆきたいところ。しかし、長年つきあってきて愛着がないこともないのです。ちょっと迷いますね。


絶景列車

2010-12-06 20:59:06 | 本と雑誌
 神戸行きなどがあって、〈小説推理〉2011年1月号のSFレビューの記録が抜かっていました。

 その前に。この〈小説推理〉誌で今、グラビア連載されている「絶景列車で味わう至福の駅弁」が素晴らしいのですよ。「鉄道旅行の達人・櫻井寛が選ぶ」という添え書きがあります。
 特にテツというわけでもない私でも、写真を眺めていると旅に出たくてお尻がムズムズしてくるのです。
 9月号から始まって、今月号は4回目(11月号はお休み)。紹介された線路と絶景/駅弁は次のとおり――

  1. 釧網本線  釧路湿原/たらば寿司
  2. 紀勢本線  太平洋/南紀くじら弁当
  3. 陸羽東線  鳴子峡/山形特選牛めし
  4. 嵯峨野観光鉄道  トロッコ保津峡/鰻のねどこ
 いつか行きたいなあ、食べたいなあ、と思い切り抜いてあります。

 で、SFレビューで取り上げたのは――

  • 上田早夕里『華竜の宮』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)
  • 伊野隆之『樹環惑星―ダイビング・オパリア―』(徳間文庫)
  • 山口優『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約』(徳間文庫)
  • 藤崎慎吾『ストーンエイジCITY アダム再誕』(光文社)
 あと、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』の「改定新版」(早川書房)と「完全版」(ハヤカワ文庫)は、刊行のお知らせだけを。

SF大賞

2010-12-05 20:47:13 | SF
 第31回日本SF大賞は次の2作に決定。
  • 『日本SF精神史』 長山靖生 (河出書房新社)
  • 『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦 (角川書店)
 なお、「長年の業績に対し」ということで、今年亡くなられたお2人に特別賞が授与されます。
  • 柴野拓美
  • 浅倉久志
 今回の選考委員は、冲方丁・貴志祐介・豊田有恒・堀晃・宮部みゆきの皆さんでした。

 〈ナンクロメイト〉2011年1月号が発売中です。担当している新刊紹介欄で次の3作を取り上げました――

  • K・L・ギョールコー&P・S・ウィーガルツ『心配性 ”理由のない不安”を克服する認知行動療法メソッド』(中森拓也訳、創元社)
  • ニール・F・カミンズ『もしも月が2つあったなら ありえたかもしれない地球への10の旅』(増田まもる訳、東京書籍)
  • 谷甲州『単独行者 新・加藤文太郎伝』(山と渓谷社)
 谷甲州さんが書いた加藤文太郎は、新田次郎『孤高の人』でも取り上げられた昭和初期のクライマー。谷さんは彼の山行にこだわり、独自の人物像を描ききっています。

里の秋

2010-12-04 20:34:32 | 季節
 立冬からそろそろひと月が経とうかというこの頃ですが、我が家の周辺では今が紅葉/黄葉の真っ盛り。
 ソメイヨシノはもうあらかた散りましたが、ケヤキやコナラの茶、イチョウの黄、カエデやドウダンツツジの赤など、明るい色が日の光に照り映えています。

Momiji1012 ステレオグラム(交差法でご覧ください)は、武蔵野公園のカエデ。
 日没後の写真なので色がいまひとつですが、立体視していただければ、色づいた葉っぱが重なり合う面白さがよくわかると思います。

 気がかりなのは、鉢植えのキンカンの枝にいるアゲハチョウの幼虫。冷え込みが厳しくなったのに、まだ懸命に成長しようとしています。
 夜は枝ごとポリ袋で包むとか、私としても出来る限りのお世話をしているのですが、どうなることやら。もっと早くに育って欲しかった。


散歩っかーる

2010-12-02 21:08:23 | ポッカール
 日が暮れてから近所を散歩をする時は、大概、ポッカール(重量3キロ)を提げています。
 ただ提げているだけではなく、車が通らず、人通りも少ない下り坂道では乗って走ったり。ハケのあたりでは割とそういう場所があるのです。

 今日も同様にして深大寺近辺を歩いていたら、表参道の坂道で自転車を押して登ってくるオバさま方と出会いました。私はポッカールに腰を下ろし、ヘッドライトをとりつけようとしているところ。
 「何、何、それ?」
 「自転車?」
 とか、オバさま方は好奇心旺盛なのです。じっくり説明するはめになりました。

 大概の人はチラッと見ても、目をそらしたりして素知らぬ素振りのことが多いのですが、このオバさま方はちがいましたね。立派なことだと思います。