前にも述べたが、私のLife Planning Holder構想は、生活上発生する色々なイベントに対応して、情報を蓄積・整備することを前提にしている。私は今年の5月で65歳になるが、65歳という節目は厚生年金を受給する者にとっては一つの節目である。というのは老齢基礎年金(満額で772,800円)が支給されるからだ。これに加えて加給年金も受け取ることができる。加給年金というのは、簡単にいうと厚生年金の扶養者手当のようなものだ。
ごく簡単に説明すると、厚生年金の受給者が厚生年金の定額部分の支給開始年齢(今は65歳)に到達した時、65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者が65歳になるまで支給される年金のことで、支給される金額は年額386,400円(受給者が昭和18年4月2日以降に生まれている場合)である。
先日「どのような手続きが必要なのか?」年金コールセンターに電話で照会してみた。年金コールセンターに電話をする場合は、基礎年金番号を告げた上、オペレーターに指示に従い、本人確認を行う。年金は受給者の状況によって手続きが違うので、一般論では語ることができないからだ。私の場合は手続きは簡単で誕生月の初め頃、日本年金機構からハガキ(手紙?)が送られてくるので、それに必要事項を記入して、返送すれば良いということであった。
なお日本年金機構のホームページを見ると、「特別支給の老齢厚生年金の支給開始時期に加算年金額の対象になる人が確認されていなかった場合等は届出が必要」とあるので、心当たりのある人は年金コールセンターに確認しておく方が良いだろう。
ところで年金コールセンターのオペレーターの女性が的確に対応してくれたので、ついでにもう二つ質問してみた。一つは「遺族年金」の件。つまり私が妻より先に死んだ場合、妻はどれ位の遺族年金を受け取ることができるのか?という問題だ。これは簡単に言うと「私が受給している年金額の3/4+妻の老齢基礎年金」合計額となる。
もう一つは私は米国に勤務していたことがあるので、米国の年金を受け取る権利がある(可能性がある)。こちらの手続きについては、受給資格が66歳誕生日に発生するので、その3か月前から「年金事務所」で手続を開始することができる(このことは大体知っていたので、再確認)ということだった。
ところで年金に関する規約・規定を一読して理解するのはかなり難しい、と思う。これはお役人が自分の仕事を確保するために敢て規定を複雑にしている面があるかもしれないが、制度が継ぎ足し、継ぎ足しで変更されてきたことによる面が大きいのだろう。
規約を見てあれこれ解釈するより、年金コールセンターで受給額や手続を確認する方が簡単であり、間違いがないと思う。
なお国の制度と同期を取ってきた企業の厚生年金基金(現在は代行返上して企業年金基金になっているところが多い)の規約も複雑で、読みこなすのは大変である。「こんな場合に幾らもらえるのか?」という類の話は、それぞれの事務局に聞いた方が早い。
さてこのような年金の受給(予想)額をおさえておくことは、ライフプランニングの基本になる。また重要な予定(請求手続き等)は、少し先のものでも、グーグルカレンダーに書き込んでおこう。グーグルカレンダーも私のLife Plannig Holderの重要なパーツである。