金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

灯火親しむ秋、本は売れます。でも電子本は・・・

2014年09月30日 | うんちく・小ネタ

時々暑い日が戻ってくるが、秋は確実に進んでいる。秋というと「灯火親しむ秋」である。そのせいかどうかアマゾンのマーケットプレイスに出品した中古本はどんどん売れる。今朝出品した「終(つい)の二択」が2時間程度で売れたのにはびっくりした。

愚痴をこぼす訳ではないが、人様が書いた紙の本はどんどん売れるのだが、私が書いた電子本は余り売れない。

その理由を考えてみた。

・本を買うのは時間と多少お金に余裕のある中高年である。しかし中高年は電子本を読むタブレット端末になじみが薄く、電子本を余り読まない。

・本は寝転がって読むに限る。寝転がって読むには紙の本が一番だ。タブレットは寝転がって読むのに適していない。

・お金を出して本を読む世代は中高年が多いとすると、中高年に関心の高い「終の二択」のようなテーマで本を書くべきだ。

・内容はともかく、もっと訴求力の強いタイトルをつけるべきだ。・・・・・

まあ道楽で始めた電子本。売れようと売れまいと気にするほどのこともないのだが。

「秋深き隣は何をする人ぞ」(芭蕉)

★   ★   ★

 

最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

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この際入っておきましょう「レスキュー費用保険」

2014年09月30日 | 

週末に起きた御嶽山の噴火は、多くのの登山愛好者に「山では予期せぬ出来事が起きる」という思いを新たにさせたと思う。私も近いとところでは今年のGWにスキー登山で御嶽に登っているし、数年前には夏山登山で頂上を一巡りした。もっと古いところでは学生時代に数度冬山訓練で山頂近くの池(凍っている)の上に数日テントを張ったことが何回かあった。

それらの時に「噴火」に遭遇しなかったのは、ラッキー以外のなにものでもないだろうと改めて思った。

先週の土曜日北岳に登っている時、一般ルートで足を骨折し、ヘリコプターで搬送された(と思われる)人を見かけた。事故でヘリコプターのお世話になるのは、岩登りや冬山登山を行う先端アルピニストだけではない。また自分が幾ら注意しても、人為的な落石に巻き込まれたりする可能性があるのが、自然を相手に遊ぶ山登りが持つ本源的なリスクだ、と認識する必要があると私は考えている。私は自分の登山仲間には「レスキュー費用保険」に入るように前から勧めているのだが、反応は今一つだ。

どうやら「自分は大丈夫」「自分はそんな危険なところには行かない」と過信している人が多いのではないだろうか?私から見るとちょっと疲れてくると足取りが怪しくなり、転倒する仲間もいる。それが偶々「笑い話」で済んでいるのはラッキーに過ぎないという気もするのだが。

さて多くの遭難未経験者にとって「捜索のためにヘリが飛ぶとどれ位費用がかかるのか?ヘリで搬送されるとどれ位費用がかかるのか?」というところは気になるところだろう。この答は飛ぶのが警察や消防の公的ヘリと民間ヘリでは全く違う。公的ヘリの場合は基本的は無料だ。だが遭難が重なり、公的ヘリが利用できずに、民間ヘリを頼む場合は最低数十万円の費用はかかる。

つまりコスト面でも遭難に運不運がある訳だ。

遭難事故(正確にいうと『日本国内での野外活動(海での活動を除く)での)に遭った場合、捜索や救助活動で生じた実費を300万円を上限として支払ってくれるのが、レスキュー保険で、年間の保険料は5千円だ。酒を飲みだすとつい、「もう一杯」などと財布の紐を緩める人が多い山仲間だが、遭難リスクについては看過しているような気がしてエントリーした次第だ。

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【イディオム】a good-faith effort 香港の抗議活動

2014年09月30日 | 国際・政治

民主的な選挙を求める抗議活動が拡大している香港。その行方はどうなるのか?

WSJのChina President Xi Jinpin faces stark choices over Honk Kong protestsの中に、次の一文があった。

But the chance of a Tiananmen-like response is remote,and the govenment pulled back riot police on Monday as a good-faith effort aimed at diffusing the tention after widspread global criticism of the weekend's tear gas.

「週末の催涙ガス使用に対する国際的な批判の後、緊張を緩和するため月曜日に中国政府は正当と評価される努力として治安警察を引き上げたので、天安門のような(流血の惨事が起きる)ことが起きる可能性は遠のいた。

diffuse(拡散する)はdefuse(緊張を和らげる)の誤用ではないか?と推測して、上記に訳した。

さてa good-faith effortだが「目標の達成に向けて行う正当と評価される努力」という程度の努力で、best effort(最善を尽くす努力)やreasonable effort(ある状況下において合理的な人間なら行ったであろう努力)よりは、頑張り度合いの低い努力と解されている。

香港の民主的な選挙を認めるか抗議活動を抑え込むか?というのは、習政権にとってタフな選択だ。自治権の拡大を認めると、中央政府に対する抗議活動がチベットや新疆ウイグル自治区で拡大する可能性が大きいし、ハードポジションをとると「香港をモデルとする」と言及している台湾の人々に懸念を抱かせるからだ。

10月1日の国慶節に向けて抗議活動がさらに活発化すると予想される香港。梁振英行政長官の辞任が落としどころになるのだろうか?

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遂に届きました。米国雇用者番号(EIN)

2014年09月29日 | デジタル・インターネット

先週漸く米国の内国歳入庁(IRS)から、EIN(Employer Identification Number:米国雇用者番号)が届いた。私が米国のSocial Security Numberを持っていた(そしてEIN申請に書かなかった)ために発行が遅れていたのだ。

EINはアマゾンでの電子出版に際し、米国での源泉徴収税回避申請のために必要な納税者番号なのだ。EIN取得の実務を含めて「電子出版事始め」を本にしようと思っていたが、これで一つのステップはクリアした訳だ。実際にはこの後W8-BEN(米国の源泉徴収に関する受益者の外国でのステータス証明」をアマゾンに送る必要がある。

「電子出版」も小さいながら事業と言えば事業の一つ。事業は着想だけで進むものではない。税務を含めて地味な事務の積み重ねが必要なのだ、と改めて実感した次第。

いずれはそのあたりの実体験をブログや電子本で紹介していきたいと考えています。

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最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

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『終(つい)の二択』を私流に読む

2014年09月29日 | 本と雑誌

新聞で見かけた「終の二択」(ワニブックス 紀平正幸著)という本を甲府に向かうあずさ号の中で読み切ってしまった。ライフステージにおける「二択」についてライフカウンセラーである著者の見解が示されている本で、個々の「二択」の判断については賛否のあるところだが、定年後に起きる幾つかの「選択の場面」に自分ならどう判断するか?ということを考える参考程度にはなる本、といっていいだろう。

恐らく、私はライフステージにおける「選択」に絶対の正解がない場合が多い、と考えている。「選択」はその人の健康・知識・経済状態・宗教観・リスクアピタイト(リスク選好度)によって異なる。この手の本に「危険」な要素があるとすれば、それはまず「正解のない問」に対してあたかも正解があるかのごとく説明するところにあるのだろう。

まず私の関心の高い「海外旅行・国内旅行」の問題から論じてみよう。

著者は「私の場合”旅行するなら海外か国内どちらが良いか”と聞かれれば、間違いなく「国内」と答える。」と述べる。そして「国内」が良いという理由として「どこに行っても日本語が通じる」「いつでも和食が食べられる」「病気になっても健康保険が利く病院がある」ということを掲げる。

そして「高齢になってきたら日本国内でじっくりと昔から伝わる文化、芸能に親しむことによって『幸福感』を味わえるのではないか?と考えている」と結んでいる。

これに対して私は「病気になっても健康保険が利く病院がある」こと以外は国内旅行を選択する絶対的な条件ではない、と考える。たとえば「いつでも和食が食べられる」ことが万人にとって旅行の絶対条件なのだろうか?日頃食べなれていないエスニックな料理を食べてみたい、という選択基準もあるはずだ。

「日本語が通じない」と不便をすることはある。私が台湾でバスに乗った時は、使えると思っていた「一日乗車券」(実は地下鉄オンリーだった)が使えず、小銭の出し入れに苦労していると後ろの台湾人が助けてくれたことがあった。見知らぬ旅人を助ける台湾の人の優しさが身に染みた。言葉が通じないことを「困った」ことと考えるか、「何とかやりくりする」ことを旅の楽しみと考えるかは、人それぞれなのだ、と私は考えている。

元々旅の楽しみの中には「未知との遭遇」「多様な考え方を持った人々と出会う喜び」という要素がある。不自由・不便もコントロール可能な範囲であれば「旅の楽しみ」だと私は考えている。といって私は「旅行に行くなら『海外』」と主張するつもりはない。私は「海外」に行くことも好きだし、「国内」に行くことも好きだ。そもそも「海外」or「国内」という選択肢の立て方に無理があると私は考えている。

次に「投資をするなら『株式』または『マンション』」という問題を論じてみよう。

筆者は「これは専門家である私でも選ぶことが難しい二択だ。なぜなら、私は「投資をしない」という選択をするからだ。だが「余裕資金としてまとまったお金があり、どうしても投資したい」というのであれば「株式投資」ではなく「不動産投資」を選ぶべきだ」という。

この「専門家」の見解に私はかなり疑問を持っている。そして「不動産投資に較べると株式投資はかなりギャンブル的な要素が強い。株価が上がるか下がるかは誰にも分らず「どの株を購入するか」は予測で投資する他方法がないからだ」という一文を読んで私は唖然とした。

どうも筆者は「投資」と「投機」の違いが分かっていないのではないか?という気がしてきた。株式投資は「値上がり」と「配当」を通じて企業の利益の一部を受け取るもので、長期投資はギャンブルではない。日本株だけを見ていると、バルブ崩壊前の高値には簡単に戻りそうもないが、米国株は確実に値を切り上げている。株式投資は長期的に経済成長の一部を家計に取り込む手段なのだ。一方不動産投資は株式投資に較べて安全なのだろうか?換金性は大丈夫なのだろうか?

これらの問題に言及することなく、不動産投資を勧めるのは如何なものだろうか?特に日本は人口減少の時代。空き家の数は現在の7百万戸から倍増するという予測もある。

いずれにしても、この問題も二者択一で選ぶべきではない。投資の一つの鉄則は分散投資である。ETFの形で不動産や企業株に分散するのが、現代の知恵というものだろう。

ということで、この本の論点の立て方には参考になるところがあるが、結論は自分で考えて判断した方が良い、と私は考えている。まあ、法燈明自燈明である。自分の道は自分の灯りで照らすしかないのである。

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最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

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