総務省が本日(4月30日)発表した3月の家計調査によると1世帯(2人以上)あたりの消費支出は31.6万円で前年同月比5.2%の伸びとなった。これは9年1ヶ月ぶりの高い伸びだ。
ロイターは和服を着た女性が銀座の高級ブティックの前を通る写真を掲載して「阿部内閣の力強い努力が消費者の信頼感を高め、経済復活の兆しを見せいている」とコメントしていた。
家計調査はサンプル数が少ないので、大きな買い物があるとブレる傾向がある。また5.2%という高い伸びが持続することはない・・・などと冷めた見方はできるが、ポジティブなデータであることには変わりはない。
昨年11月から50%程度株価が上昇したので、現金化した個人投資家がその一部を消費に回した、というのが大方見方だ。株価の上昇ペースが速すぎると、まもなく下落するのではないか?と疑心暗鬼になるのが人情というもので、利食いが入るのは当然のこと。「利食い百人力」という言葉もある。一部利食いをしてその一部を消費に回す。それでも良いではないか?
それが景気の歯車に注す油となり、経済の動きが活発になれば良いと思う。今年のGWは前半後半ぶつ切れで海外旅行には向かないようだ。近くでちょっと贅沢をしよう。少しお金を使うと気分が豊かになる・・・と皆が思うことはきっと良いことなのだろう。