金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

美ヶ原・花

2011年07月31日 | 

先週美ヶ原で取った花の写真です。朝食前に王ヶ鼻まで散歩した時の写真です。花は朝露に濡れていました。ウスユキソウはあちらこちらで見ました。


ハナチダケサシとホタルブクロ

マルバダケブキとヤマオダマキ

高山植物の名前がもっと分かると楽しいのでしょうが、図鑑を見ながらブログを書いている状態です。

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何故円高?金融政策がマヌケだから?

2011年07月29日 | 金融

読者の方からコメントを頂いた。「何故円高なのか?日本のどこが安全なのか?金融政策がマヌケだからではないか?」というご主旨だったと思います。

何が妥当な為替レベルなのか?ということは、良く分かりませんが、購買力平価からアプローチすると次のようなことが言えそうです。公益財団法人国際通貨研究所によると、CPIベースの購買力平価によるドル円レートは132.50円、PPIベースの購買力平価によるドル円レートは100.72円、輸出物価ベースの購買力平価によるドル円レートは64.45円です(2011年5月)。

為替相場はCPIベースを上限、輸出物価を下限として動くといわれていますが、両購買力平価の平均を取ると98.48円となりますから、現在の相場は円高に振れているという見方もできると思います。

購買力平価についてよく引き合いに出されるのが、エコノミスト誌のビッグマック指数です。最近のビッグマック指数によると、日本のビッグマック1個の値段は320円で、米国のそれは4.07ドルです。320円を4.07ドルで割ると78.62円となります。これはほぼ最近の為替相場に近い値です。

仮に1ドル90円が日本にとって望ましい為替相場だとすると、ビックマック1個は366円になる必要があります。つまりデフレを止めてインフレを目指すと円安になる・・・と考えてよいでしょう。

ところで投資家は、日本のどこが安全だと思って円を買っているのでしょうか?それは経常収支が黒字で短期的な流動性リスクが低いと判断しているからでしょう。今投資の世界で買われているものは、金とスイスフランと円で売られているものはドルやユーロです。値段が下落するものから値段が下落しないと判断するものに、一時的に資金を移動させる動きが円高の要因です。

では何故同じような財政赤字問題を抱えるドルが売られるのか?ということになると、リーマンショック以降アメリカが大量にドル資金を供給しているからでしょう。流通量が増えると値段が下がるのはモノもお金を同じですから、ドルの価値は下がります。つまり米国は自国通貨の下落で経済を立て直すという一種の「近隣窮乏化策」を取っているのでしょう。

もし日本が本当に円の下落を望むのであれば、対策は通貨供給量を増やすことです。為替介入はごく短期的に円高を阻止する効果があったとしても、長期的には含み損を抱えて国民の負担増になるでしょう。

もっとも円高が悪いことなのか?どうかは消費者であるか生産者であるかによって違いますし、消費者でも給与所得者か年金生活者であるかによっても違います。年金生活者にとって最大のリスクは物価上昇です。

私は政府や日銀も「円安誘導には通貨の大量供給しかない」ことは分かっていると思う(分かっていなければ本当にマヌケです)のですが、年金生活者等のために敢えて円高容認を行なっているのではないか?と勘ぐっています。下衆の勘ぐりだと思いますが。

コメント (6)
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美人外相で印パ和平は進むか?

2011年07月28日 | 国際・政治

殺伐とした出来事が多い世の中で、ちょっと明るい話題が、パキスタンの若い女性外相ハナ・ラバニ・カル氏のインド訪問だった。

外交専門誌フォーリン・ポリシーはPakistan's glamorous new foreign minister wows India「パキスタンのグラマラスな新しい外相はインド人をうならせた」というタイトルで、カル首相とインドのクリシュナ外相との会談について高い評価を与えていた。

カル外相については「若くて、スタイリッシュで、シャープ(明敏・ファッショナブル)で、かわいい」という女性に対する最大級の賛辞。この記事(ブログ)にはカル外相の写真も載っている。http://blog.foreignpolicy.com/posts/2011/07/27/pakistan_s_glamorous_new_foreign_minister_wows_india

記事はIndian are falling for herと続けている。Fall for は「惚れこむ」という意味で使われたのだろうが、「策略のはまる」という意味もある。美貌でたらしこむという訳ではないだろうが、印パの外相会談は3年前のボンベイテロ以降では一番の進展を見せた。またカル外相がインドでカシミール分離主義者に会ったことを批判するインド紙もあるが批判の矛先もにぶりがちのようだ。

33歳のカル首相。政治家を父に持ち、ビジネスマンの夫の間には二男一女を持つ。ラホール大学で経営学を学び、その後マサチューセッツ大学で外交問題の修士号を取得。またイスラマバードで最近オープンしたポロ・ラウンジという高級レストランの共同経営者でもある。

「天に二物を与えず」という諺があるが、天は彼女に二物どころか三つも四つも与えたようだ。その天の恵みを印パ和平に使われることを望む。

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過半数のエコノミストが米国格下を予想

2011年07月27日 | ニュース

債務上限引き上げの期限まで残すところ1週間になったが、進展が見えてこない米国の議会。

ロイターがここ2日間、エコノミスト達に調査を行ったところ、53人の対象者の内、30人が3つの格付機関(ムーディーズ・S&P・フィッチ)の内いずれかで最上級の格付を失うだろうと予想した。

米国が国債元利払いにおいてデフォルトを起こす確率の予想は5%と低いものの、格下の可能性はかなり高まったと専門家は見ている。

米国議会の債務上限引き上げを巡る米国議会の瀬戸際の攻防を「財政問題に対する真剣な取組」と見るか、来年の選挙をにらんだ刺々しい対立と見るか?

色々な意見はあるのだろうが、多数のエコノミスト(54人中38人)は、政治的対立がもたらす債務問題に対する不確実さは既に経済成長の阻害要因になっている判断している。

「政争は政治の一部だが、重大な危機に直面して、なお政争しかできないなら、政治家の資格はない」

これは少し前に五百旗頭復興構想会議議長が日経新聞で述べていた言葉。日本の政治家を念頭においた言葉だが、米国議会にも聞かせたい言葉である。

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京都一泊旅行はやはりJR東海ツアーズパック

2011年07月26日 | うんちく・小ネタ

昨日(25日)午後急遽一泊で京都を往復した。母が緊急入院したのでお見舞いだ。旅費を節約するため思いついたのが、JR東海ツアーズの「ひとり旅京都」だった。JR東海ツアーズのパックは時々インターネット経由で利用しているが、当日分を店頭で買うのは初めてだった。

JR東海ツアーズの東京駅窓口で申し込むと、往復新幹線+新・都ホテル1泊のセットが27,600円で取ることができた。東京・京都の所定料金による往復運賃が、27,040円だから、ホテル代は560円という計算になる。

今朝は京都駅から6時27分ののぞみで東京に戻り、定刻に会社に出社した。遅い時間に東京の自宅に戻り、出社することを考えるとかなり楽である。今後とも選択肢に入れておいてよいアイディアだ。

なおJR東海ツアーズによると、「新幹線+京都・大阪のホテルセット」が2日前の15時までネット予約ができるということだった。切符は出発前にJR東海ツアーズ窓口で受取。「週末時間が空いたし、天気も良さそうだから京都へ」などという場合は、便利でお値打ちだろう。ただしパックの料金は旅行需給で変わる。ウィークディのパックに較べるとウィークエンドは高いはずだ。

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