昨日久しぶりに元の職場の連中と丸の内で一献傾けた。
元の職場といっても色々あるが、昨日集まったのは証券管理を一緒にやっていた仲間だ。
私はあまり元の職場の仲間を集めて飲むことはしないが、机を並べて仕事をしていた複数の仲間がポストオフしたので「ご苦労さん飲み会」を企画した次第である。
証券管理という仕事は地味なバックオフィス業務で運用業務のような華やかさはない。しかし直接金融を支える重要な仕事であることに変わりはない。
その仕事を支えてきてくれた仲間に、ご苦労さんを言いたくて飲み会を企画した。
お酒が進むにつれて病気の話になった。Kさんが少し前に不整脈をカテーテルで治療した、と披露するとIさんが私はふくらはぎの肉腫を切除と続けた。
するとすぐにFさんが私は首の腫瘍を切除して10日入院と発表。皆さん60代前半の男性なのだが、60歳前後に入院を伴う病気を一度は経験しているようだ。
かく言う私も60歳頃肝膿瘍という病気で10日ほど入院したことがある。
男の厄年は25歳、42歳、62歳(数え年)。42歳を大厄とするが、これは昔は42歳頃までに大役を果たし隠居に向かうが、その前後に環境変化から災厄にあうことが多いので大厄としたいう説があるそうだ。
だが寿命が延びた昨今では62歳が男の大厄ではないか?と私は考えている。それは職場の現役という大役から降りて、セカンドライフに向かうこの時期、病気にかかる人が実に多いからだ。
厄年は体調が悪くなる時期だから、環境変化を避けて静かに暮らすのが良い、というのが故人の教えだがそうはいかないのがサラリーマンの世界でこの時期に退職・転籍・転職など大きな環境変化を経験することが多い。つまり厄年に災厄を呼び込む可能性が高いのだ。
病気の種類は様々だが、長年酷使されてきた体が少し休ませてくれというメッセージを送っている場合が多いのだろう。ストレスの蓄積から免疫系が機能不全になっている場合もある。
いずれにせよ心身が発するメッセージを早めに真摯に受け止めた人は厄を乗り越えてきたようだ。
その後は趣味の話題になり、バードカービングをやっているKさんを中心に話が弾んだ。
大役を果たし、大厄を乗り越え、趣味の世界などに新しいやりがいを見出そうね・・とつぶやきながら私は家路に向かった。