昨日は菊正宗の冷や酒にかき揚げが良くあった。切りのよいところで店をでると、表通りにはガールズバーの女性たちが並び、賑やかな音楽が流れていた。赤津加は別世界だったのだ。
昨日は菊正宗の冷や酒にかき揚げが良くあった。切りのよいところで店をでると、表通りにはガールズバーの女性たちが並び、賑やかな音楽が流れていた。赤津加は別世界だったのだ。
少し前まで宮脇書店があった場所だ。販売不振の本屋の後を高級酒屋が襲ったわけだが、近所では先行きを心配する声が聞かれる。実は私も高級酒店の見通しは暗いと見ている。
太田和彦によるとみますやは東京で一番古い居酒屋だそうだ。
日本酒部会だが最初はビールという人が多い。ただしビールは駄目で最初から日本酒、という女性が一人いた。
発起人のSさんは注文上手で美味しいつまみが並んでいく。
居酒屋では注文したものが直ぐ出てくることが大事だ。昨今人手不足でオーダーしたものが中々出てこない飲食店が増えているが、みますやでは気持ちの良い程注文したおつまみが直ぐでてくる。
山仲間と飲み会を湯島のシンスケですることになった。シンスケは太田和彦の「居酒屋百名山」に登場する老舗の居酒屋だ。
時間があるので顧問先がある竹橋から歩いていくことにした。
学士会館の前の東西の道を東に歩き、小川町の交差点にでた。このあたりは山やスキーの店が並び、アウトドア好きには覗いてみたい店が多い。小川町からは北に向かう。中央大学駿河台記念館にかけて緩い上り坂が続く。聖橋の手前で中央線を越える。
このあたりで行程の半分だ。聖橋を渡ると右手に湯島聖堂がある。
湯島聖堂の先は神田明神。神田明神から道はやや下り、清水坂下の交差点についた。
清水坂というと京都育ちの私としては「きよみずざか」と読みたいところだがここは「しみずざか」
清水坂の登りは少し急だ。坂の途中に洒落た珈琲店があり、やがてカップル向きのホテルがちらほらする。
また洒落た小料理屋の暖簾も目につくようになってきた。湯島が近い。
竹橋から聖橋にかけては学問の雰囲気が漂っていたが、湯島に近づくと柔らかな雰囲気が漂っている。
真っすぐ行って湯島天神の境内を抜けてシンスケに行くことも可能なようだが、やや遠回りなので坂を右に曲がってシンスケに向かった。
竹橋からシンスケまではゆっくり歩いて40分程度。小さな坂を幾つか越えていくちょっとした散歩だ。
本気で街歩きをするなら、ニコライ堂・湯島聖堂・神田明神・湯島神社など見るところは多いが、日が暮れているのでこの日は割愛。
ところで神田明神の御祭神の一柱は平将門で、湯島天神の御祭神は菅原道真だ。お二人は崇徳上皇と並んで平安時代の三大祟り神だ。
江戸の鬼門方向に二人の祟り神が祀られているのは何か意味があるのかしら?あるいは単なる偶然?などと考えている内にシンスケに着いた。
シンスケに入って一杯目のビールは本当に美味しかった。歳を重ねて自由な時間が増えると居酒屋探訪の前に少し街歩きをすると最高だ。
なおシンスケは上品なお店でガツンとくるような料理は少ない。それでも金曜日の夜は満席だった。