金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

レンゲショウマと蕎麦の道

2005年07月31日 | まち歩き

会社のMさんが「少し早いが御岳山にレンゲショウマが咲いているかもしれない」というので、7月の最終日曜日家内と車で御岳山に出かけた。自宅を8時過ぎに出たので順調に1時間程でケーブルカー乗り場に到着。ケーブル終点近くになると少し涼しく感じる。さて肝心のレンゲショウマであるが、ロープウエイの乗り場の人によると雨のせいで今年は開花が遅れていてまだ数株しか花を付けていないとのこと。

rengeshouma1

ロープウエイ終点から右に向かうとレンゲショウマ群生地の札があるが、花はほとんどなくつぼみばかり。右の写真はまさに開花直前のつぼみだ。しばらく歩いて漸く一輪の花を見つける。植物図鑑の孫引きによれば、蓮華升麻と書きキンポウゲ科の花である。好んで自生するのは湿り気のある木陰の中ということで御岳山でも北側に自生している。

rengeshouma2   狭いところなので少ない花を独占してもいけないと思い、三脚なしで写真を撮ったので少しピントが甘いようだ。

レンゲショウマの見頃は8月中旬ということだ。

レンゲショウマの群生(今はつぼみだが)に混じって所々で赤い実をつけた草が見える。

これはトチバニンジンである。tochibaninjin

レンゲショウマの群生地はリフトの乗り口近くまで続いている。

さて帰りはケーブルを使わずに歩いて下ることにする。途中一番沢山さいている花はタマアジサイである。タマアジサイは花が小さくその色も白っぽいものが多くほとんど目立たないが時々きれいな青色の花を持つものもあった。

tamaajisai さて下山の途中小さなマムシがコンクリートの登山道をよろよろと這っているのに出会う。暑さのせいかマムシも動きが悪いので石を投げておどかしお引取りを願った。下山後は日本酒を買いに沢井の小沢酒造(右下の写真)http://www.sawanoi-sake.com/に回る。目の前の多摩川渓谷ではカヌーの練習に励んでいる人達が転覆練習を繰り返してる。こう暑いと水中で頭を冷やすのも悪くないかもしれない。さて小沢酒造では季節限定の純米原酒1升2,625円を買ってみる。味は今夜のお楽しみである。ozawashuzou2

酒を買った後「昼食に蕎麦を!」ということで吉野街道沿いの「並木」(0428-76-1760)に行く。ここは石臼で引いた蕎麦粉のみを使うというコダワリの店である。家内と二人で天ぷら付のもり蕎麦1,300円を食べる。蕎麦の味は素朴でかつ適度なぬめりがあって中々良かった。

namiki 並木の概観はスレートの壁だが中身は150年程前の木造でこれも中々良い。

さて蕎麦を食べてからは一路田無へ車を走らせる。暑くて奥多摩方面に行く人が少ないせいかドライブはきわめて順調だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイヤモンドダスト

2005年07月26日 | 

kurai2 昔偶々一緒にスキーに行ったことのある女性から結婚するという話を聞いた。

季節外れながらその時の淡い思いを詩に綴っていたことを思い出した。

ダイヤモンドダスト

リフトに乗っている時

風がダイヤモンドダストを誘った

少し顔をそむけた

Kの形の良い赤い唇が小さく開き「きれい!」といった

白い雪の世界の中

白いウエアに

白い顔

その中でただ一点

赤いKの唇を見た時

なんと美しい人だろうと僕は思った

僕は風を避けず

唐松の梢から舞う

粉雪の向こうに広がる

青空を見つめていた

それは短いけれどとても充実した

冬のある日のひと時だった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エコノミスト誌、反小泉派を牽制

2005年07月25日 | 政治

郵政民営化法案についてエコノミスト誌は以前にも「参院通過見込み」という記事を書いて、小泉首相をサポートしているが今回も反対派を名指しで批判する記事を書いている。経済界には大きな影響力を持つエコノミスト誌だが、参院議員にどれ程影響力があるかは不明だ。しかし面白いのでポイントを紹介しよう。

  • 「日本の社会ではもし何かに反対するとネガティブなイメージを持たれる」と荒井広幸氏は言う。これは無害なクレームに聞こえる。誰が日本が調和重視の土地柄であることを否定できるだろうか?しかし荒井氏は日本文化の一般的な観察者ではない。
  • 荒井氏は自民党所属の参院議員であり、小泉首相が推進する郵政民営化に対する猛烈な批判者だ。荒井氏のような自民党の改革反対者は小泉首相を止めなければならない乱暴者と呼んでいる。
  • 小泉首相はもし法案が否決されると衆院解散・総選挙を行なうと脅しをかけている。小泉内閣は衆院で法案反対に回った副大臣4名を首にした。また自民党の倫理委員会は小泉首相に敢えて抵抗した51名の衆院議員に文章で説明を求めている。しかしこれらのことは、議会制民主主義を取る大部分の他の国では極めて標準的なことだが、最近の世論調査で選挙民はこのような戦術を好まないことが分かった。よって小泉内閣の支持率は低下している。
  • 「協調することを潔しとしない」負け犬組であると公言することで、自民党の反民営化派は政治的寝技を巧に使っている。しかしそれは同時に正直ではない。過去半世紀の大部分、政権を取ってきた自民党は党内反対派の意見を押さえつけながら、郵便局の巨大な資産と政治的力を利用してきた。
  • 古い自民党の見張り番達は、市場先導型の改革者小泉首相が現れるまで、党への忠誠心を求めることに一片の良心の呵責すら示さなかったのである。河野太郎氏の件を見てみよう。河野衆院議員は核燃料リサイクル法案に反対であったが、異議を記載するチャンスすら与えられなかった。
  • これに対して郵政民営化法案は自民党を活発な公開討論の場に変えている。決議の時期が近づくにつれ戦いは混乱の度合いを増し、小泉首相が負けた場合はカオス状態となるだろう。しかし真の改革を巡る本気の戦いには見るに価するものがある。

なお最近の日本の大手全国紙の調査では小泉首相の説明不足等政治的手法に問題ありとするものの、郵政民営化そのものについては支持派が反対派を上回っている。

元々一般国民には争点の見えにくい民営化議論であったが、国会での議論・採決が白熱化する中で国民の理解が高まってきたということは良いことである。そうすると一連の反対派の活動は大いに意義があったということになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖南の二つの美術館から

2005年07月18日 | 旅行記

先週末実家のある京都に帰ったが少し時間があったので、弟のプリウスを借りて湖南地方の二つの美術館に出かけた。sagawa 二つの美術館というのは守山にある「佐川美術館」と信楽町にある「MIHO MUSEUM]である。実家(左京区岩倉)からは途中越えから琵琶湖大橋を使って1時間弱で守山に到着。佐川美術館http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/では平山郁夫を常設展に加えて佐藤忠良氏の絵本原画展をやっていた。美術館の入場料は1,000円である。左の写真は美術館横の浅い水面に佐藤忠良氏の彫刻「蝦夷鹿」を浮かべたものだが、湖の国のイメージが良く出ている。水面(ミナモ)を渡る風も涼しいと言いたいところだが、実際はうだる様な暑さだ。こういう暑い日の過ごし方としては美術館巡りはお勧めである。さてここから30km程離れた信楽町のMIHO MUSEUM http://www.miho.or.jp/へ車を走らす。途中駅の道「こんぜの里」で昼飯にざるソバを食べる。500円也。味の良し悪しは別としてまあ安い。この界隈には湖南アルプスのハイキングコースがあるが、こう暑くては歩く人も稀であろう。「こんぜの里」からは10分程度でMIHO MUSEUMに着く。ここは宗教法人「神慈秀明会」の本拠地があるところでMIHO MUSEUMも同法人がスポンサーになっている。美術館には駐車場から徒歩7分かかるという広大な敷地があるが、今日は余りに暑いので駐車場=美術館を巡回する電気バスに乗る。美術館のこの時期の催し物は「 芹沢銈介展」である。不勉強にして 芹沢銈介氏を今まで知らなかったが「型絵染」を中心にじっくり作品を見ることが出来た。

常設展は古代ギリシア、オリエント、中国、インド等の彫刻・仏像等である。一点一点は素晴らしいものも多いと思うが、古代文明という時間と空間の巨大な広がりの中で文物を蒐集するということ自体何かはかない行為の様な気がしてきた。しかしこの辺りの緩やかな山なみの広がりとさえずり渡る鳥の声は素晴らしい。本来歩いて駐車場へ戻るべきなのだが余りに暑いので又電気バスを利用してしまう。

実家に帰る前に「紫香楽宮」shigaraki 跡(写真)に寄ってみた。近時この地で大仏を作った等の意見も出ているようだが、宮跡にはおとづれる人も風もなかった。

この様にして湖南の2つの美術館を巡る半日の旅は終わったのだが「信楽の焼き物巡り」(私は過去に行ったことがあるので今回は一見に留めたが)等加えるとちょっとした小旅行になるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瑠璃玉薊

2005年07月18日 | うんちく・小ネタ

ruritama 先日前の会社の女性達と食事をする機会があり、送別記念とかで左の写真の花束を頂いた。写真は花束を頂いてから数日経って撮ったものだから大分葉の痛みが目立つが貰った時は本当に鮮やかだった。特に青い丸い玉は珍しかったので花の名前を聞いてみると「瑠璃玉薊(アザミ)」という答が返ってきた。加えて「野草ぽっくて僕の雰囲気に合う」というコメントを付けて。

ところで瑠璃玉アザミ、別名エキノブス、花期は7~8月。花言葉は、権威・鋭敏ということだ。なおアザミという名前が付いているが春の野に咲く棘のあるアザミとは種類が違う様だ。さもあらばあれ大事にしたい花であるが水揚げ力が弱い様で早、枯れ気味である。楽しい思いでも長続きしないということの象徴だろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする