金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

再び低金利時代、何に投資する?~米国の話だが

2019年03月28日 | 投資

米国の投資家の間では「連銀はいつ政策金利の引き下げに動くか?」ということが話題になり始めている。

金利先物市場では4月30日ー5月1日に開催されるFOMCで連銀が政策金利引き下げを決定する可能性が10%程度あるということを織り込んでいる。

投資家の間で政策金利引き下げの可能性が話題になっているのは、国債の流通利回り、つまり長期金利が急速に低下して、長短金利の逆転現象が起きているからだ。昨年の秋に3.2%を超えていた10年国債利回りは、2.37%まで低下し、3ヵ月短期国債利回り2.43%以下になっている。

長短金利の逆転はリセッションの予兆と言われているから、連銀が早めに金融緩和に動くだろうという思惑が働く訳だ。

もっともダラス連銀のカプラン総裁は「政策金利引き下げを考えるのは早過ぎる。金利引き下げを考えるには少なくとも数ヶ月にわたり、長短金利逆転現象が続く必要がある」と市場の勇み足に水を差している。

だが長期金利の低下は利回りを求める個人投資家の選択を狭めている。

WSJはRates are low again. Where should you put your cash?~再び低金利、どこに現金を投資すればよいか?~という記事で低金利時代の投資対象を示唆していた。

一つは金利の高い銀行口座の選択だ。現在マネー・マーケット・アカウントの平均利回りは年0.21%だが、アメリカン・エクスプレス銀行などいくつかの銀行は2%を超える金利を提示している。ただしこれらの銀行の金利は連銀が政策金利を引き下げると引き下げられるリスクがある。

消費必需品企業~プロクターアはンドギャンブルやコカ・コーラなど~に特化したETFへの投資を推奨するファイナンシャルアドバイザーもいる。消費必需品企業の配当利回りは3%程度はあるので、国債利回りを超える配当利回りが期待できるからだ。

3.7%の配当を出すバンガードのリートのETFも投資対象。

またあるファイナンシャルアドバイザーは、4%~6%の利回りがでるインドやブラジルの債券も投資対象だと推奨している。更にはハイイールド・ファンドを推奨するアドバイザーもいる。

もっとも国債利回りを大きく超えるような投資商品は、元本棄損リスクや流動性リスクが伴っている。

このあたりは米国の方が投資商品の種類は多いとは言え、日米同じ状況である。

「10年で2%を超えるなら国債購入で良いのでは?」と考えるのは、インフレ懸念に乏しい日本の投資家の見方だ。

2%近いインフレが起こりうる米国では低利回りで資金を長期間固定することは資産が目減りすることを意味する。

インフレヘッジ力と利回りのバランスということでは、個人的には消費必需品ETF(または個別銘柄)はこの時期ポートフォリオに組み入れてよいと考えているが如何なものだろうか?

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春3月、昭和記念公園で花を撮影

2019年03月27日 | まち歩き

今日(3月27日)午前中昭和記念公園に出かけた。

ソメイヨシノは三分咲きだったが、寒桜などは満開。春の花を楽しむことができた。

ユキヤナギと桜の組み合わせが面白い。

ユキヤナギはこの時期結構目につく花だった。ユキという名前から冬を想像するが春の花だ。

春というと菜の花である。

黄色い花ではスイセンも咲いていた。

チューリップも少し咲いていた。

コブシの花は近くで見るとややまとまりがかけている。

桜は寒桜系がピンクの花を咲かせている。

少し青空を強調するためホワイトバランスを操作してみた。

本当はこんな感じなのだが。

今度の週末には満開のソメイヨシノを見るため、この公園にも大勢の人が押しかけるだろうが、今日の来園者はまだ少なかった。

「花は半開を楽しむ」のが良い。

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堅雪の赤城山(地蔵岳)を登る

2019年03月26日 | 

今週日曜日(3月24日)赤城山塊の地蔵岳(1,674m)に登った。

この日の当初の登山計画は「丸沼高原スキー場から日光白根山を往復する」というものだったが、丸沼高原スキー場に到着すると強風でゴンドラが動いていない。いつ動くか分からないので、急きょ天気が良さそうな赤城山に車を回すことにした。

赤城山というのは八ヶ岳と同じく山塊の名称で赤城山というピークはない。山塊の最高峰は黒檜山(1,828m)だが、大沼に到着して黒檜山を見たところ暗雲に覆われ風も強いので、南側の地蔵岳に登ることにした。地蔵岳には一等三角点があり(黒檜山は三等三角点)ある意味では赤城山塊を代表する山ともいうことができる。

さて正午に車を停めた大洞の駐車場から登山開始。夏道は硬い雪に覆われていたので私は軽アイゼンを着けた。急登45分で電波塔が立つ地蔵岳を目の前に見る肩に到着。ここからは15分ほどで山頂に到着した。

頂上は風が強く寒いので肩まで戻って休憩することにした。

頂上直下の堅雪の斜面は広々として気持ちが良い。雪山に来てよかったと思う。

肩で一休みしていると黒檜山の雲が瞬間的に切れて頂上を見ることができた。

駐車場に戻ったのは1時半頃。短いけれど中々充実した雪山登山を味わうことができた。

 

 

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スマートフォン画面回転修正、こんなことかぁ

2019年03月24日 | デジタル・インターネット

週末にスキー・登山に出かけていた時、急にスマートフォンの画面が横向きになりました。

おそらくどこかのボタンに手が触れて設定が変わったのでしょうが、縦位置固定に戻したくて苦労しました。

Googleを使って検索したのですが、アンドロイドのバージョンが違うのか役に立つヒントは得られませんでした。

「家に戻ってからパソコンを使ってヘルプを探そう」と思っていたのですが、パソコンを使ってもフィットする情報を得られませんでした。

そこでふっと思いついたのがスマートフォンの設定画面を開いてみるという方法でした。

これはスマートフォンの画面を上から指で下になぞると出てきます。

するとそこに画面回転マークがありました。ここをタップすると縦向きに固定(あるいは横向き)が設定できるのですね。

「そんなこと当たり前!」という批判の声もありそうですが、ちょっとしたことを思いつかずにフラストレーションが溜まっていた週末でした。

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長短金利逆転で米国株大幅下落

2019年03月23日 | ライフプランニングファイル

昨日(3月22日)の米国株は、ドイツの購買担当者景気指数が大幅に落ち込み欧州景気の悪化が鮮明になったこと、それを受けて長短国債金利の逆転減少が発生したことから大幅に下落した。

ダウは460ポイント1.77%の下落で、S&P500、ナスダックとも1.9%下落した。

グラフは少し前の米国国債の利回りを示したものだが、2年債の利回りが5年債など中期債の利回りを上回っていた。

昨日は10年債の利回りも2年債以下となった。

長短金利の逆転は景気悪化の予兆なので株の大幅下落を招いた。

今週半ばに連銀が先々の景気減速を見越して政策金利の年内据え置きを示唆したことも景気悪化不安をかきたてた。

1月以降ラリーを続けてきた米国株相場の雲行きが怪しくなってきた。

 

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