金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米大統領選討論会、精彩を欠いたバイデン大統領に慌てたのは有権者より民主党幹部?

2024年06月29日 | うんちく・小ネタ
 6月27日に行われた米大統領選挙に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会は、ご覧になった人も多いと思う。
 まず気になったことは、バイデン大統領が時々発言につまるなど精彩を欠くイメージを与えたことだった。
 バイデン氏が精彩を欠いたことについて、WSJはDefiant Biden hits campaign trail as Democrats discuss replacement(民主党が代替候補について議論をする中で頑固なバイデン氏は選挙戦を始める)という記事で、「バイデン氏のパフォーマンスが再選キャンペーンの継続に疑問を生じさせているが、バイデン氏に出馬を辞退する意向はない」と報じている。なおWSJは一般的に保守色が強いと言われていることは考慮しておいた方が良いと思う。
 一方フランスに本社を置く国際的な市場調査機関Ipsos(イプソス)には、Biden lost the debate, but Trump didn't win「バイデンは討論で負けたけれども、しかしトランプは勝たなかった」という記事を発表していた。
記事の要旨は次のとおり。
「世論調査では、バイデン氏の大統領としての精神的・肉体的適性に対する信頼が、討論会の後、特に民主党議員の中でわずかに低下したことが分かった」
「しかしバイデン氏に対する低い評価にもかかわらず、多くの選挙民はまだバイデン氏に投票しようと考えている」
Ipsos社がフォーカスグループを使って、どちらに投票するかまだ決めていない人の意向調査を行ったところ、両候補者とも討論の場で重要な問題に対処できなったことに幻滅を感じているという有権者の反応を得た。
 バイデン大統領の健康問題とトランプ氏のナルシズムの強さと人の話を聞こうとしないがの強さ。
 このままでは米国民は、この2つの気まずい選択のいずれかをえらばなくてはならない。
 さて民主党はバイデン氏にかわる大統領候補選択に動くのか?
 トランプ前大統領に対する裁判の行方は?
 話題には事欠かないが、重要な政策問題について議論の深まりが見られないことにいら立ちを感じている有権者が多いことも事実だろう。

 
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人工知能で「特定技能」の模擬試験を作ってみる。

2024年06月28日 | デジタル・インターネット
 少し前から在留外国人向け有料の日本語レッスンを始めています。
 レッスンの目的は教えている二人の外国人が特定技能1号の在留資格を取得することです。この在留資格を取得するには、日本語検定N4と特定技能試験(二人の場合は建設業)に合格する必要があります。
 従ってひらがなの読み書きができるようになると、日本語学習だけではなく、建設業の基礎についても勉強していく必要があります。
 テキストについては、英語版はもちろんのことアジア諸国の言語版もできているので、内容を理解することは可能ですが、試験は日本語(ひらがな)で行われるので、日本語である程度建設用語の基礎などをマスターしておく必要があります。教える側(私)は建設業の経験がありませんので、少し建設業のテキストを読み込んでおく必要があります(笑)。
 そのため業界サイトからテキストをPDFで入手し読み始めています。おそらく普通に仕事をしてきた日本人であれば、あまり勉強しなくても「常識」でぎりぎり合格点はとれそうですが、業務経験の乏しい外国人の場合はそうはいかないでしょう。
 繰り返し模擬テストなどを行って受験技術を磨く必要があると思いました。
  そこで思いついたのが、テキストPDFを人工知能に読み込ませた上で、人工知能の「模擬試験問題を作って」という命令を出すことでした。
 試しに5問試験問題を作れと命令したとこと直ちに5つの問題が出来上がり、回答もついていました。
 もし二人の生徒が自分で人工知能を操作して模擬問題を作り、自分で問題を解いて、不正解については人工知能からアドバイスを貰うというところまでいくと完全に自習体制ができる訳です。もっともそれでは私の仕事がなくなってしまいますから、人工知能の操作は私が行っていますが。
工夫次第で人工知能は各種の資格試験勉強に活用できると感じた次第です。


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アマゾン、時価総額2兆ドルクラブ入り

2024年06月27日 | 投資
昨日(6月25日)アマゾン株は3.9%高と急上昇し、時価総額2兆ドルとなった。アマゾンの株高などハイテク株の上昇で、ナスダックは0.5%上昇し、S&P500は0.2%アップ。ダウは0.1%下落した。このところダウとナスダックはシーソーのような関係で、一方が上がれば一方が下がるといった現象が起きている。
 そして株式市場全体としては、ボラティリティの低い相場が続いている。
 WSJによるとS&P500は、過去338日間1日で2%以上下落した日はない。
 これは2018年以降最長の記録ということだ。
アマゾンという会社はユニークな会社である。オンライン小売業の巨人で、この分野ではウォールマートなど大手小売業と競り合っている。
 一方利益の大きな部分は、AWSというクラウドサーバー部門で叩き出している。AWSは人工知能でクラウドサーバーの利用が増えるので、今後のアマゾンの利益について強気の見通しを持っている人は多い。
 マイクロソフト、アップル、Nvidia、アルファベットについで5番目に時価総額2兆ドルクラブ入りアマゾン株は今年27%上昇している。
 さらにアナリストの平均予想は向こう12カ月で14%程度(現在の株価193.61ドルが221.73ドルへ)上昇するというものだ。
 息の長い上昇相場が続くためには、神輿の担ぎ手が多いに越したことはない。アマゾンの2兆ドルクラブ入りは大歓迎だ。
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絵を描くのは大変だけれど、写真を絵のように加工するのはものすごく簡単

2024年06月25日 | うんちく・小ネタ
 最近、水彩色鉛筆とスケッチブック+YouTubeレッスンセットを買って水彩画を始めようと考えています。まずYouTubeを見出したところですが、雑用が多くそこでいったんストップです。
 先日遊びに行った栃木県の遊覧船の写真を絵画風にアレンジしてみました。
 これはとても簡単。どの程度絵画風にするかも簡単に調整できます。
便利な時代ですね。でもあえて色鉛筆で挑戦したいと思います。本格的な梅雨になると家に籠りがちでしょうからそれがチャンスですね。

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ダウ上昇、ナスダック下落は「健全なローテーション」?

2024年06月25日 | 投資
 昨日(6月24日)の米国株は、ダウが260ポイント(0.67%)上昇する一方、ナスダックは192ポイント(1.09%)下落。S&P500は16.75ポイント(0.31%)下落した。
 ナスダックが下落した最大の要因は、Nvidiaが6%以上下落したことだ。先週一時的に時価総額で世界一になった後、Nvidia株は下落が続いている。
 Nvidiaを中心にIT株が売られ、エネルギー関連や金融株が買われた。
 CNBCには「ハイテク株が売られエネルギー株などが買われるのは、健全なローテーションだ」というストラテジストの声が紹介されていた。
 今年の相場は、人工知能と連銀の政策金利引き下げ期待が牽引してきた。
 金利引き下げについては、年内1回説と2回説がしのぎを削っている状態で、
 今週発表される個人消費支出データが注目される。5月のPCE物価指数の予想は2.6%で、4月の2.8%より鈍化すると予想されている。
 インフレが本当に鈍化傾向を示すかどうかが、投資家の注目するところだ。
 もしインフレが鎮静化の傾向にあれば、IT銘柄からエネルギーや金融へのローテーションは健全なローテーションといえるかもしれないが・・・
 
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