金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ジェロントロジ―(老年学)の箴言集㉔人生は居場所探しの旅

2023年11月29日 | ライフプランニングファイル
 少し前までネパールを旅していましたので、ジェロントロジ―のお話も中断していました。
 さて旅から戻って眼にしたのがモンベルの季刊誌OUTWARD最新号(2023年Winter)に出ていた角幡唯介(かくはたゆうすけ・極地旅行家)さんと辰野勇(モンベル代表)の対談です。
 対談の中で辰野さんは「76才まで生きてきて思うのですが、人生は『居場所探し』の旅でもあると思うんです。人それぞれ、居心地の良い場所を探して生きている。私の場合は、モンベルや各地の山々が自分の居場所です」と語ります。
 山好きな人は多いですが、山に直結した仕事を後期高齢者になっても続けている人はそれほど多くないでしょう。むしろ例外といってよいでしょう。
 もっとも私は何人かその例外を知っています。たとえば飛騨の某ペンションのご隠居で今も山スキーなどのガイドをされている80才のUさんなどです。
 また悠々自適の生活を奥美濃の自宅兼別荘で送り日々白山を眺めている先輩のIさんなども自分の居場所を見つけた人といえるかもしれません。
 それに較べて私などは時々山に行くものの、それ以外の大半の時間は自宅で過ごしています。今のところスポーツクラブやボランティア活動で外出することが多いのですが、やがては家内と二人で過ごす時間がもっと増えていくでしょう。おそらくそれが終(つい)の居場所になるかもしれませんね。
 と思うとぱっとしない話なのですが、辰野さんは対談の最後にこう述べていました。
「この先いつか、家族に囲まれて暮らすのが、居場所になるかも分かりません。それは決して悪いことではなくて、その場その場で納得がいくまで行動してきたコス、思いつく世界でしょう」
 辰野さんの言葉と「The Good Life よい人生とは」の著者ロバート・ウォールディンガーの言葉を重ねて考えてみましょう。
 彼はこう述べています。
 「幸せな人生とは、時間をかけて展開していく一つのプロセスだ。幸せな人生とは目的地ではないことを認識することだ。幸せな人生とは道そのもの、道をともに歩く人たちそのものだ」
 二人の言葉から見えてくる一つの答は「幸せは人生とは居場所を探して旅を続けることそのもだ」と私は思いました。
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米連銀の政策金利引き下げ予想高まる

2023年11月28日 | 投資
 WSJによると、米連銀が来年には政策金利の引き下げに入るという投資家の期待が高まっている。
  Investors see interest-Rate cuts coming soon, recession or notによると金利先物は来年5月までに連銀が最低でも0.25%金利を引き下げる可能性は52%ある。10月時点での予想は29%だったから金利引き下げ予想は倍近くなった訳だ。またこのデータは来年中に4回の金利引き下げがあることを予想している。
 株価は半年先の相場を見込んで動くというから、11月の強気相場のドライバーは、連銀の政策金利引き下げに賭けた投資家のポジショニングだったといえるだろう。
 一連の経済データはインフレの鎮静化を示しているし、更にはリセッションの懸念を示すデータも現れている。しかし連銀が予防的な金利引き下げを行うだろうという観測から景気がリセッション入りする可能性は2割程度だというストラテジストの意見をWSJは紹介していた。
 
 
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晩秋の神代植物園

2023年11月25日 | まち歩き
 ネパールから帰って以来、会報に掲載する旅の報告、スライドショーの作成などでバタバタしていましたが、少し落ち着いたので神代植物園に紅葉の写真を撮りに出かけました。
 曇り空であまり見栄えの良い写真は撮れませんでしたが、ホワイトバランスの調整やアートフィルターの利用で色鮮やかな写真を目指しました。


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旅の秋はOM-5が大活躍

2023年11月23日 | 写真
今月(11月)は、ネパールから京都・北山ハイキングと旅続きでした。
その旅のお供はOM SYSTEM(オリンパスカメラ部門の後継者)のOM-5でした。デジカメの中級機種と位置付けられるOM-5ですが、実力は中々のものです。チトワン自然公園では「プロキャプチャー」で素早い動物や野鳥の動きを捉え、夜は星空をライブコンポジット(比較明合成)で撮影するなど色々な撮影方法を楽しむことができた。
 下の写真は持ち運びに便利な14-42 ED F3.5-5.6というパンケーキレンズを着けたもので、京都・北山ハイキングはこちらを使った。
 ネパールでは写真右の12-40 F2.8という明るいレンズを中心に使った。星の撮影や暗い建物の中の撮影に威力を発揮する優れものレンズだ。
 OM-5の魅力はまず小型軽量ということだ。防塵防滴と堅牢なところも山カメラに適している。使わない・使いきれない機能が沢山ついている訳ではなく、少し勉強すれば使いこなせる程度の機能がついているところも好感が持てるカメラだ。最近はスマートフォンのカメラ機能が向上し、一眼カメラ並みに美しい写真が撮れるようになった。しかし一眼カメラにはライブコンポジットなどスマートフォンにはない(とおもう)機能がある。
 コンパクトな旅カメラを持って旅にでようと思う。



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果報は旅の間にやってくる

2023年11月23日 | 投資
 10月の終わりから11月の半ばにかけてネパールに旅していました。
 チベット高原に近いムスタンの旧都ローマンタンからインドに近いチトワンを回り、カトマンズ盆地の小学校訪問と旅を続けました。
 出発した時のドル円為替は151円で今は149円と少し円高に戻っています。
 円安下の海外旅行は財布に響きますね。
 このためしばらく海外旅行を見送られている人もいるかもしれませんね。
 ただし私はこの考え方には反対です。待っていていつか円高がくるなら当面の海外旅行の見送りもありですが、おそらく本格的な円高はこないと思います。
 さてこのところ少しドル安になったのは、米国債の利回りが低下したからです。10月の終わり頃は5%だった米国債の利回りは、4.415%に低下しています。為替市場は米国長期金利の利回り低下に反応してドル安に振れているのですね。
 金利低下の追い風を受けているのは、米国株です。S&P500は今月に入って8.7%上昇しています。これは一カ月の上昇幅としては昨年7月以降最大です。
 相場をけん引しているのは、ハイテク株で、ハイテク銘柄の多いナスダックは今年36%値上りしています。ハイテクの中で最近目立つのはマイクロソフトです。オープンAIのアルトマンCEOが解任されたと聞くと素早い動きでアルトマン氏のマイクロソフト入りを表明しました。現在はアルトマン氏のオープンAIのCEO返り咲きが話題に上っていますので、この先どうなるか分かりませんが、マイクロソフトが当面AIの動きの鍵を握っていることは間違いないでしょう。同社株価は少し前に最高値をつけていますね。
 実はネパールに行く前にある団体が開催したジェロントロジ―(老年学)に関するシンポジウムで、資産寿命を延ばすという話をしました。
 話の後の懇談会である弁護士さんに聞かれたのが「資産寿命を延ばすために買う株の買い方を教えてください」ということでした。
 私の答は「手軽な方法は東証に上場されているナスダック100のETFを買うことです。そしてもしもっと一点張りで狙うのであればマイクロソフトの株を買うことです」というものでした。
 帰国後その弁護士さんには会っていませんので、ETFや株をお買いになったかどうかは知りません。
 「果報は寝て待て」という格言がありますが、投資というものは根を詰めて
 マーケットを見ていてもうまく行くとは限りません。
 往々にして自分のシナリオを信じて旅などしている間に成果がでていることがあると思います。
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