金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

E510で遊ぶ

2007年06月30日 | 写真

今日は昼間新しく買ったデジタル一眼レフE510で遊んでいた。ワイフと神代植物園に行ったがこちらは花が少ない上、湿度が高くて閉口する。良い写真は余りない。その中でマメ科のサンゴシトウという花が鮮やかだった。

Sangoshitou

定番だがあじさいがの写真も撮った。露出を上げて明るい感じを出してみた。

Ajisai_4

E510は露出の変更やホワイトバランスの変更が抵抗なく行えるので、イメージに近い色彩の再現が可能だ。数年前から使っているE300よりも表現力はありそうだ。

家の前でぼかしを試してみた。最初の写真は垣根から伸びだしたメドーセージにフォーカスをあて、絞り2.8にし、背景をぼかしたものだ。

Medow28

マクロレンズを使ったので良く背景がぼけている。次の写真は同じレンズで絞りを16にしたものだ。

Medow16

遠くで遊ぶ子供達がぼんやりと入っている。どちらの写真を取るかは別にしてこのカメラとレンズの組み合わせにかなりのぼかし力があることは確かだ。

もしコンパクトカメラでなく一眼レフを使うを理由は何か?と聞かれたなら、私はぼかし力の違いと答えるだろう。特に明るいマクロレンズを使ってフォーカスするところとぼかすところのメリハリの利いた画像は一眼レフの楽しみだろう。E510はそんな楽しみに答えてくれるカメラであることが一日遊んで分かった。

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扱い易い客としてE510 を買った

2007年06月29日 | 写真

今日の昼、有楽町のビックカメラで新発売のオリンパスE510 を買った。今日が発売日であるから、相当なオリンパスファンに思われたかもしれない。実際今年の春に510発売のニュースリリースがあってから今日が待ち遠しかった。

一眼レフユーザーは「交換レンズ」で縛られている。私は今使っているE300 を買って以来、望遠レンズからマクロレンズまである程度のレンズを揃えたので、この資産を活かすためにはオリンパスの一眼レフに縛られるのである。

一眼レフメーカーのビジネスモデルという点で考えると、いかに早い段階でユーザーに交換レンズを買わせ、自社に縛り付けるかが一番のポイントかもしれない。デジタル部品の塊であるカメラに比べて、光学製品であるレンズの機能的寿命ははるかに長いからレンズが決め手となる。

ところで何故ビックカメラで買ったかというと、ポイントが貯まっていたからだ。何故ポイントが貯まっていたかというと、新しい一眼レフを買う時使う様にパソコンを買う時もビックカメラで買ってポイントを貯めていたからなのだ。

ビックカメラのビジネスモデルは、ポイントを付与することで、リピーターを増やすことである。

今日の私はオリンパスとビックカメラの販売政策に見事にコントロールされた、扱い易いお客さんだった。しかし私は新しい一眼レフに満足だ。E510は「手ぶれ防止」「ダストリダクション」「ライブビュー」という一般ユーザー向け一眼レフとしては最先端の機能を持った機種だ。

この週末はカメラにはまって遊ぼう。新しいおもちゃを買って貰った子供のように私はうれしい。たとえオリンパスやビックカメラに手玉に取られていたにしてもうれしい。今の私は純情な小娘にような気持ちである。

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貸金業法改正で信用収縮

2007年06月28日 | 社会・経済

ファイナンシャルタイムズ(FT)が自民党の増原義剛代議士(金融調査会貸金制度に関する小委員会委員長)にインタビューを行った。増原代議士が言うには「貸金業法改正で小規模自営業者に対する信用収縮が起こっているようなので状況に注目している」ということだ。

モルガンスタンレーのチーフエコノミスト・フェルドマン氏は「信用収縮の影響は銀行融資が受けられないスタートアップ段階の小企業に特に大」という。

貸金業法改正の影響を受けて中小貸金業者の多くは廃業に向かっているし、大手も与信基準を堅くしている。

FTによると新規ローンの承認率はアコムでは昨年5月の64%から今年の5月の32%に半減、アイフルは同期間に57%から37%に下がっている。また帝国データバンクによると5月までの一年間の中小企業の銀行取引停止数は52%増え、個人事業主の倒産は倍増している。

帝国データバンクは、倒産の増加を直接的に貸金業法の改正の影響と判断することは難しいが、今後間違いなく倒産は増えると言う。

前述の増原代議士は「クレジット・クランチが本格化したという兆候はまだないが、もし状況がさらに悪くなれば法律の見直しが必要かもしれない」と言っている。

★     ★     ★     ★      ★

ここからが私の意見である。

まず広い意味の金融業者の一員の立場からいうと「今の時期は小企業融資に慎重に取り組むべき」ということになる。特に中小企業開拓に乗り出した後発組の銀行等はババを引く可能性があるので要注意だ。

次に「小規模企業が融資を受けられないことの良し悪し」を論じよう。結論からいうと信用リスクが高い小企業が銀行融資を受けられないのは米国ではごく普通のことであり、日本も市場経済型資本主義を取る以上当然の帰結である。米国の中小企業のバランスシートをみれば、日本の中小企業などに比べて資本勘定が厚いことが分かる。米国の中小企業特にスタートアップ企業は、銀行から融資が受けられないので友人知人やベンチャーキャピタルから出資を仰いで事業を立ち上げていく。

つまり開業資金のようにリスクの高い資金はローンではなくエクイティで調達するべきであり、貸金業法を見直すよりは中小企業への出資を促進することを考えるべきなのである。

また設備投資についてはリース、在庫投資については動産担保融資などの手法を使って信用リスクを出来るだけ借り手リスクからもののリスクに転嫁する手法も必要なのだ。

次に中小企業が慢性的な不足運転資金を貸金業者から調達しているケースがあるだろう。この場合は事業継続そのものに無理があるので、転廃業を行うべきであり、そのための援助は国や公共団体が行うという仕組みを作るべきだろう。

以上考えるに仮に信用収縮が起きても、安易に貸金業法を見直すのではなく、市場が求める事業の効率化や金融の多様化を粛然と受け止めるべきなのである。

なお貸金業法の改正そのものについていえば、法律で「借入額を年収の3分の1に制限する」などという細かいことを決めているが、市場経済を標榜する国では本来ありえないことだろう。与信の安全性を考えるのは金融機関の第一の原則であり、本来は国に言われなくても貸出に一定の年収制限を加えるのは当たり前の話である。そんなことはローンポリシー(融資方針)の中で定めればよい。

ところがそうならないところに日本の社会の特殊性と基盤の脆弱さがあるということは認識しておくべきことだろう。

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へそ出さず、腹出さず

2007年06月28日 | うんちく・小ネタ

昨日地下鉄のシートに座っている時視線の端に女性のおへそが入った。電車が揺れた拍子に体が伸びたのだろうか?そっと眼を上げて顔をうかがうが、腕が邪魔をして見えない。しばらくしてまたそっと目線を上げると結構なおばさんだったので、少し損をしたような気になった。

いつ頃から女性のへそだしスタイルが大手を振ってまかり通るようになったのだろうか?女子ゴルフの愛ちゃんが活躍しだしてからだろうか?それにしてもそのスタイルがいつ中年女性にまで広がったのだろうか?

というようなことをいっていると、おばさん達から「余計なこと言わないでよ。それよりあんたのお腹をへっこめたら!」なんて叱られるかもしれない。

中年はへそださず、腹出さず、口出さずが良いようだ。

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気になる谷垣氏の不協和音

2007年06月27日 | 政治

ファイナンシャルタイムズ紙は昨日谷垣前金融相にインタビューした。その内容は概略次のとおりだ。

  • 我々は全力をあげて阻止するけれど、安倍首相の辞任は問題外という訳ではない。もし自民党が参院選挙で大敗すると法案成立が困難になり前進することができなくなる。歴史的にみて自民党が大敗した場合、だれかが責任を取っている。
  • 参院選では地方で負ける可能性は高い。というのは日本のより貧しい地域では規制緩和と財政引締めの悪影響は出ているが、メリットはまだ出ていない。地方では退職者の比率が高いので、年金問題に対する怒りは大きい。
  • 年金記録問題を解決する万能薬はないので、失われた年金記録が簡単に修復できるかどうか疑わしい。
  • 安倍内閣は日々の人々の関心事に取り組むよりは、観念的である。

また谷垣氏は安倍首相が愛国的教育に力を入れていることや、憲法改正に対する好戦的なアプローチに疑問を投げかけている。

この谷垣氏の話については今時点で私は日本の新聞では見ていないが、選挙結果次第では谷垣氏が参院選挙後安倍首相の後を襲うという意向を示したものだろう。

自民党の中に不協和音が鳴りはじめたことは、年金問題に対する国民の不信感を募らせることになり、自民党不利といわざるを得ない。谷垣氏は自分が安倍首相の後を襲うためなら、自民党が敗北しても良いと考えているのだろうか?気になる発言である。

谷垣氏の影響力がどれ程あるかは疑問だが、FTがこの様な記事を書き始めたことは海外に安倍首相辞任の可能性を探るムードが広がりそうである。株式・金融面への影響を考慮するべきだろう。

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