金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

コストコで買うか?コストコを買うか?どちらもインフレ時の生活防衛策

2024年02月28日 | 投資
 昨日(2月27日)総務省が1月の消費者物価指数を発表しましたね。前年同月比2.2%上昇で、2020年を100とした時は106.9に上昇しています。
 昨年後半からインフレは鈍化していますが、消費者特に高齢者にとって物価上昇が重荷になっている状況は変わらないでしょう。
 なぜなら年金の上昇率が物価上昇率を下回っているからです。
 国民年金と厚生年金は4月から2.7%引き上げられますが、昨年の物価上昇率は3.2%ですから、年金受給者は財布の紐を締めざるを得ない状況でしょう。
 もっともこれは日本だけのことではありません。連銀がインフレ抑制に全力投球をしているアメリカでもインフレは消費者の収入を蝕んでいます。そして消費者はその防衛策に頭をひねっています。
 WSJはFood is taking a bite out of your income. These consumers are getting creative.という記事の防衛策を紹介していました。
 まず「お肉を食べるかわりに米や豆を食べる」という話や「一カ月の食事計画を立てて、食品ロスがでないようにする」という話が紹介されています。
 シニア割引日にまとめ買いをするという話も紹介されています。
 キャットフードなど通常は値引きされないアイテムもシニア割引日には10%ディスカウントになるので、まとめ買いをするという話です。
 日本でもイオンなどがシニア割引日を作っていますね。イオンの場合は毎月15日に55歳以上の人がイオンカードのクレジット払いまたはWAON払いをすると5%割引になります。シニアで利用している人も多いでしょう。
 日本の都市部に住む人にはまねができない生活防衛策もでていました。
 それはハンティングで鹿を獲りその肉を保存しながら食べるというものです。
 もっと一般的なところではコストコでまとめ買いをするというケースも紹介されていました。ある消費者が60の食品について、地元スーパーとコストコの値段比較を行ったところ8割の食品でコストコの方が安かったという話です。
 日本にはコストコの他に日本版コストコと呼ばれることもあるロピアがあるのでこれらの店を利用する方法もありますね。ただしコストコもロピアも店舗数が限られている上、まとめ買いをする必要があります。
 これらの制約からコストコに行けない人には「コストコで買う」替わりに「コストコを買う」つまりコストコの株を買い、その配当とキャピタルゲインを狙うという方法があります。ただし配当利回りは0.55%とそれほど高くありません。ただし昨年12月には突然大きな配当金(一株15ドル。普通配当は一株1ドル程度)が入ってきてびっくりしたことがあります。業績が良いので特別配当を出したのですね。
 今後ともインフレが持続すると想定すれば、コストコのような巨大食品小売業が買いなのでしょうね。

 
 

 
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日本語学習者が日記を始めました

2024年02月27日 | うんちく・小ネタ
 ボランティアで日本語を教えている中国人の青年に今日会ったところ「日本語を含む三か国語で日記を書き始めました」という報告がありました。
 話を聞いてみると一番使い慣れている中国語(簡体字)で日記を書き、それをChatGPTなどを使って中国語(繁体字)と日本語に訳し、それを手書きにしているということです。
 手書きはパイロットのカクノという千円程度の万年筆を使って書いているということでした。ちょっとカクノを貸して貰って試し書きをしたのですが、結構滑らかでしたね。
 「漢字の国だから手書きで漢字の書き方を勉強するのは大変良いことだね」と私のコメント。
 この青年は3Dアニメなどの製作を勉強して、クリエーターのような仕事をしたいそうですが、手書き文字が好きなように古風な?ところもあるようです。
 いずれにしても、語学学習の上で日記を書くということは大変良い学習方法だと思います。成果が楽しみですね。
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岩手山、岩木山を見ながら安比高原でスキー

2024年02月26日 | 
昨日の安比高原はほぼ快晴。
お隣の岩手山から遠く青森県の岩木山まで見えました。

岩木山は標高1600メートル強の山ですが独立峰ですから目立ちますね。




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Nvidia株が世界の株価を押し上げる

2024年02月23日 | 投資
 昨日(2月22日)東京市場では日経平均が約34年ぶりに高値を更新しましたね。日経新聞など多くの新聞は米国の半導体メーカーエヌビディアの好決算を手がかりに買いの勢いが強まり、日経平均を押し上げたと書いています。
 一方「金融業界や投資家を除くと高揚感はない」「金融資産として株式や投資信託を保有する日本人の割合は少なく、株高の恩恵は少ない」というコメントも見かけます。
 私は日経平均の高値更新が多くの人の高揚感を伴わないのは、今回の株高の大きな推進力がアメリカ発の生成型人工知能(AI)であり、中でも人工知能に多く使われる半導体を生産しているエヌビディアなどの半導体メーカーの株高が一部の投資家の熱狂を呼んでいるからだと考えています。
 日本の会社がAIの活用にどれ位真剣に取り組んでいるのかは知りませんが、調査データを見る限りでは、かなりの企業が真剣にAIの活用を検討し既に実践しているアメリカに較べ、日本の会社は様子見のところが多いように思います。
 つまりビジネス界特に上層部にAIを使いこなして業務をドラマチックに変革するといった機運が未だ乏しいのが日本の現状ではないか?と私は考えています。だから今一つAIブームが腹落ちしていないのだと思います。
 もっとも現在の株高は世界的な現象です。
 今株高を更新しているのは、日本市場だけではありません。ドイツ、フランス、トルコ、台湾など多くの市場が今月高値を更新しています。
 これは人工知能一本足打法に懐疑的だった投資家がアメリカ経済の好調さとAI牽引相場の持続性に強気になり、株式市場に回帰しているからです。
 WSJを見るとAI-driven bubbleという文字が目につきます。
 昔のことはあまり記憶していませんが、34年前に日経平均高値の頃は「日本の不動産バブル牽引市場」という文字が躍っていたのでしょうね。
 ある意味バブルであれなんであれ、相場を牽引するから高揚感があるのです。
 今回の日本株に高揚感がないとすれば、それはみずから相場を牽引していあいからです。
 一個人投資家からすれば、牽引力のある相場に入ってみたいですね。飛行機のように自分で飛ぶ相場に乗ってみたい。グライダーのように他国の相場の風任せのような相場は面白くない。
 もちろん「割安だから日本株を買う」という裁定的な判断はありますが、それはあくまでサイドディッシュ的な話です。本筋が人工知能相場であれば、その本場に乗ってみる~落ちる可能性もある訳ですが~のが本筋ではないか?と思いながら日経高値更新の記事を読みました。
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お金を受け取れるATMもあるんですね。詐欺じゃなくて、セブン銀行の場合

2024年02月23日 | うんちく・小ネタ
 テレビなどの還付金詐欺防止キャンペーンでよく目にするのが「
ATMで還付金はもらえません」という言葉です。
 そのとおり。ATMで還付金を受け取ることはできません。
 ところが還付金ではありませんが、ある種のキャッシュバックはATMで受け取るようにアレンジされているのですね。ATMの前で高齢者が、スマートフォンを見ながら、ATMを操作している姿を第三者が見ると「あのおじさん、還付金詐欺にあっているのかしら?」と思われるかもしれません。
 でもATMからキャッシュバックなど正当なお金を受け取っていることもあるのですよ。
 私は最近初めてセブン銀行のATMで現金を受け取る取引を行いました。
 キャッシュバックをしてくれたのは、電気カミソリのブラウン(P&Gの子会社)です。1カ月ほど前に電気カミソリを買い換えた時、ブラウンが下取キャンペーンを行っていたので、今まで使っていたカミソリを下取にだしたところ、先日携帯電話にSMSで受け取り方法を連絡してきたのです。
 受け取り方法は簡単なものでした。
①セブンイレブンのATMに行き、最初の画面から「番号入力での取引」ボタンを押す
②SMSで連絡してきた「提携先コード」「お客様番号」「確認番号」を画面の指示に従って入力する
③完了する現金払い出しの蓋が開くので現金を受け取る
朝の早い時間に取引を行ったので誰も見ておらず、還付金詐欺にあっていると心配されずに済みました。キャッシュバックなどに手軽に使える方法でしょうが、私のような高齢者の場合、第三者に余計な心配をかけないか?とちょっと気になりましたね。
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