5月31日日曜日、少し前まで雨の予想だったが午前中は曇程度で何とか持ちそうだということで、前夜急に決めてワイフと潮来と香取神宮に出かけた。土日の高速料金が1千円になってからワイフと出かけるのは初めて。7時に西東京市の自宅を出て9時半頃潮来についた。不安定な天気のお陰で道は空いていた。潮来では「潮来トライアスロン」の最中でアスリート達が自転車を軽快に走らせていた。
潮来はアヤメのシーズンだが、想像していたより空いていた。市営の無料駐車場に車を止めて「前川あやめ園」に向かった。
ここから手漕ぎの船で約40分「前川」という水路を往復した。大人一人1千円である。九州の柳川で船巡りをしたことのあるワイフは「柳川の方が情緒があった」という。確かにここの船巡りは開けっぴろげであまり情緒はない。
船頭さんは老若男女さまざま。時折若い女性の船頭さんが漕ぐ舟に出会うと皆歓声を上げる。
船頭さんのプライバシーもあるから顔が隠れた写真を一枚掲載。あやめ園には「潮来の伊太郎」など歌謡曲がガンガン流れ少し喧騒である。潮来はやや期待外れだった。
車で30分程東京側に戻り香取神宮をお参りした。深い森の中の参道の両脇には奉納された大きな石灯籠が並び、信仰の厚さがしのばれる。
朱塗りの門が新緑に映えて美しい。
黒々とした拝殿は厳かである。
お昼は神社の入り口に並ぶお蕎麦屋さんの一つ「亀甲堂」で「あなご天ざる」を食べる。値段は1,300円程。手打ちのこしのある蕎麦と大ぶりのあなごが美味しかった。参道のかえでの木々が立派なのでお店のご主人に「紅葉はどうですか?」と聞いたところ、12月の初旬に夜のお祭り(団碁祭など)があり、その頃が見頃という話だった。
香取神社から車で10分程走り、古い町並みを残す「佐原地区」を散策した。ここには日本で始めて実測による全国地図を作った伊能忠敬の旧宅や記念館がある。
「小江戸」と呼ばれる佐原地区には古い商店などが残っている。写真は中村屋という雑貨屋さんだ。
アートフィルターの「トイカメラ」を使い、レトロな味を出してみた。フランス料理の夢時庵というレストランがあった。午後1時半頃だったが大勢のお客さんが入っていた。
これらの古い建物は小野川沿いに並んでいる。その小野川を観光客を乗せたエンジン付きの船が行きかう。こちらもレトロ風に仕上げた。
今回私は潮来の水郷を船で巡ったが、佐原水郷の十二の橋を巡る「十二橋船巡り」を楽しんだ方が良かったかもしれない。急な思い立ちの旅行というものには小さなミスはツキモノのようだ。