金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

認知的予備力を高める旧友とのスキーとトランプの旅

2024年02月17日 | 健康・病気
今週は大学山岳部時代の同級生と滋賀県のグランスノー奥伊吹でスキーを楽しみ、夜はトランプ遊び(主にページワンと大富豪)を楽しみました。
トランプに詳しく音頭を取ってくれたのは、心理学の名誉教授のMさんでした。
 Mさんはページワンに難しくする色々なルールを導入し、高度な戦術を導入するので結構頭を使いました。
 旅が終わってからふと考えたのですが、心理学者のMさんはひょっとすると「体と頭を使うことで認知的予備力を高める可能性がある」と考えていたのかもしれません。
 認知的予備力とは平たくいうと「脳は筋肉と同じで使えば使えば使えるようになるが使わないとどんどん力が失われる」という考え方です。
 そして脳は加齢や病理的ダメージで機能が低下するが、それを補う潜在的な能力が認知的予備力Cognitive Reserveとか脳の予備能Brain reserveと呼ばれるものだという考え方があります。
 認知的予備力は、健康な食事・ストレスの回避・適度な運動・適切な睡眠・脳のトレーニング・血管疾患の回避などにより高められるという神経心理学者は多いと思います。
 この点から考えると旧友とのスキーとトランプの旅は認知的予備力強化に資する旅だったといえると思います。
 まず気心のしれた中なので一緒にいてストレスを感じることがありません。スキーは適度な運動としては最高でしょう。トランプ遊びに熱中すると脳のトレーニングになりますし、お酒の量が減ります。
 年に1,2度このような旅があると良いな、と思いました。 



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外国人への日本語レッスンは認知症予防に効果あり?

2023年08月08日 | 健康・病気
 外国語を学ぶことが認知症の発症を遅らせるかどうかは研究者の間でも意見が分かれているようです。
 WSJのLearning a language may stave off dementia, but are apps the way to go?「言語を学ぶことで認知症を防ぐことができるかもしれないが、語学アプリがベストの方法ですか?」という記事によると、2020年に発表されたある研究では、バイリンガルになることで認知症の兆候を4~6年遅らせる効果があるということでした。
 ただこの記事の後半では、バイリンガルが認知症予防に効果があるとはいえないという研究も紹介されています。
 もし外国語学習が認知症予防に役立つということが明らかであれば、Duolingoなど語学アプリの提供者は大手を振って宣伝するのですが、現在のところ彼等は慎重です。理由は過去にゲームアプリが認知症を遅らせるという広告を出したアプリ業者が連邦取引委員会から罰金を科せられたことあがあるからです。
 「適度な運動が認知症の発症を遅らせる効果がある」ということはかなり後半に認められていますが、外国語の学習が同様の効果があるのかどうかはまだ研究中ということです。
 ただし私は「語学学習が認知症の発症を遅らせる」ことに期待しています。
 私は現在地元に住んでいる外国人の方に日本語を教えるボランティア活動に参加していますが、この活動では英語を使うこともしばしばあり、また翻訳アプリを使いながら中国語でコミュニケーションを図ることもあります。
 また日本語も人様に教えるとなると中々奥が深いものです。
 仲間内や家族との会話では「あれだ、これだ」や「あの、その」で通じることも多いのですが、それではバックグラウンドを共有しない外国人の方とは話が通じません。
 ひょっとすると認知症の予防には、使い慣れている日本語を誰にでも通じるものにすることから始めるのが良いかもしれませんね。
 これからは介護や看護を外国人の方に頼むことが増えていくと思います。
 まずは分かりやすくて、誰が聞いても同じ理解になるようなシンプルで平明な日本語を話すことが介護者に好感を持たれるスタート点です。そしてそれにより認知症の発症を遅らせることができるなら、素敵でしょうね。
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市の特定健診に行ってきました

2023年08月07日 | 健康・病気
 今日の午前中、市が無料で提供している特定健康診断に行ってきました。医師の診断や血液検査はかかりつけのクリニックで行ったのですが、最後に眼科により、眼底検査をして貰いました。眼底検査で瞳孔を開いたため、今でもまだ見え方が少し不自然です。
 ところで市が提供している健康診断は略して「健診」ですが、案内状を見ると「同時にできる『検診』」として大腸がん検診や前立腺がん検診などの「検診」があります。
 調べてみると「健診」=健康診断は、「現在何らかの病気を発症していないか」「今後なんらかの病気を発症するリスク因子があるかどうか」を確かめるもので「検診」は「特定の病気にかかっているかどうかを調べる」目的で実施するそうです。
 今回は「大腸がん検診」だけを受けました(前立腺がん検診は偶数年齢なので該当せず)。
 ふと思ったのですが、50代の頃はかなり高いお金を払って「人間ドック(または半日ドック)」に行ったこともあるのですが(大体は会社が行う健診で済ませていたのですが)、70歳を過ぎてからは人間ドックには行っていません。
 その理由の一つは高血圧等の生活習慣病については、定期的にかかりつけのクリニックに行っていて、実害がでない範囲に収まっている(と感じている)ことにあります。
 がんについては、早期発見が重要と言われていますが、統計的には「検診」で発見される割合は15%程度で、残りは自覚症状や他の疾患の経過観察からがんと分かったということです。
 1年に1回や2年に1回の検査ではその間にがんを発病することもあるからでしょうか?
 ただ私が「健診」で重視していることは、「同じクリニックや眼科医で健診を受け続ける」ということです。そうするとお医者さんが過去からの変化を見てくれますから、「良くなっている」「前とかわらない」「悪くなっている」という傾向が分かります。年齢を重ねていくと「良くなっている」ということはほとんどありませんので「前とかわらない」を持って良しとしようと考えています。

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一番のコロナ対策は運動

2023年01月17日 | 健康・病気
 今朝(1月17日)の読売新聞トップには「脱マスクいつから」という記事が出ていた。政府が感染リスクが低い環境ではマスクを外すように進めていても脱マスクが進まないという話だ。
 マスクの弊害は多い。集中力が落ちる。相手の表情が見えないことによるコミュニケーション不足。十分な呼吸ができないことによる運動不足などが主な弊害だ。中でも私はマスク着用による運動不足が大きな問題だと考えている。
 最近登山やスキーなどオープンエアで体を動かすスポーツでもマスクをつける人がいるが馬鹿以外のなにものでもない。
 また私が通っているスポーツクラブでもマスクの着用をうるさく言ってくるが、パーテーションで囲まれたトレッドミルの中を走ることに大きな感染リスクは感じない。むしろ呼吸が不十分なことで引き起こされる呼吸器系への悪景況が懸念される。施設運営者が思考停止に陥っているか、あるいは思考することをやめてしまったのかその原因は分からないが由々しき事態であることは間違いない。
 今朝読んだWSJに「運動はコロナの影響を抑えるのに役立つ」という記事があった。記事の元になっている研究はアメリカ予防医学ジャーナルに掲載されたということだから信頼性は高いだろう。
 記事によるとカリフォルニア大学サンディエゴ校のサリ教授はたとえ運動していても高齢者になれば、コロナの合併症リスクは若い世代より高まるが、運動をしている人の入院率は低いという研究成果を発表している。
 アリゾナ大学の運動免疫学のシンプソン教授は「運動は感染した細胞を認識し、殺すことができる免疫細胞を動員するので身体の免疫反応を改善する」と述べている。
「運動は私たちが使用している多くの薬と同じ位効果的でかつ副作用がない」と述べている専門家もいる。
 本格的なスキーシーズンの到来を前にしてありがたい記事なのでご紹介する次第だ。
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コロナの至近弾落ちる

2022年12月23日 | 健康・病気
昨日は朝からフェイスブックのメッセンジャーに「喉が痛いので抗体検査を行ったら陽性だった」などの書き込みがドンドン入ってきました。このメッセンジャーは先日京都トレイルに行った連中と連絡のために作ったグループチャットですが、情報の伝達力はものすごく、読んでいるだけで私も鼻がくしゃくしゃしてきました。こうなると抗体検査を行うしかなく、筋向いの看護師さんに頼んで検査キットで検査して貰いました。この看護師さんは少し前にコロナに感染し、検査キットを多めに持っていたのですね。ご近所に感染者が出たのもかなりの至近弾でしたが、一緒に旅行した仲間が次々に感染した状況はまさに至近弾が落ちてきたという感じですね。幸い私は抗体検査では陰性でした(ただし抗体検査の精度はそれほど高くないようです)が、これは偶々京都のホテルで一人部屋が割り当てられたというラッキーの結果に過ぎないでしょう。
 今年5月に私は孫の顔を見るためにニューヨークを訪ね、10月下旬から11月中旬にかけてネパールの山や観光地を歩いていました。国内でチンと座っているよりコロナに罹る確率ははるかに高かったと思うのですが、悪運強く凌いできていた訳です。しかし数人の仲間がコロナに罹ったと聞くと至近弾が落ちてきた、いつコロナに罹っても不思議はないんだと改めて思いました。ただニューヨークやネパールを歩いて感じたことは、向こうの連中はもはやコロナをほとんど恐れていないということです。行動の外見を真似する必要はないけれど、コロナ(オミクロン)の致死率をインフルエンザのそれと較べて客観的な判断するべき時期がきたのでしょう。人の心は至近弾で折れるのではなく、至近弾を恐れる心で折れるのでしょうから。
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