金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

動員令は墓穴、それをウクライナ4州併合で乗り切れるのか?

2022年09月29日 | ニュース
 ロシアが先週出した動員令は、プーチンにとって墓穴以外のなにものでもない。なぜかというと徴兵と徴兵逃れで出国する人が増えることで、経済的なダメージが広がるからだ。
 総力戦において、武器弾薬の製造はもとより、経済基盤の維持は非常に重要だ。今ロシアから逃げ出している人たちは、経済力や職業的スキルの高い人たちだ。彼らがロシアから逃げ出すということは、生産活動や経済活動面で大きなマイナスになり、中長期的にはロシアの国力つまり戦力を一層低下させることは間違いない。経済予想を先取りするロシアの株式市場は、動員令の発表後急落した。ロシアの株式市場は現在ロシア人だけが参加している市場だが、ロシア人投資家も動員令に失望したことが分かる。
今年2月のウクライナ侵攻で急騰したエネルギー価格が低下していることもロシア経済には痛手だ。つまりこのまま行くとロシアが経済的に行き詰ることは明白だ。
 そこで前倒しで行われたのが、ドネツク州・ルガンスク州などウクライナ4州での「ロシア編入を問う住民投票」だ。
 出来レースの住民投票の結果を持って、4州がロシア領に編入される見込みは高い。アナリストたちは4州をロシア領に編入すると、ウクライナの奪取地を奪い返そうとする反撃はロシア領土に対する侵略とロシアはみなし、戦術核利用の口実を得ると分析している。
 何を考えているか予想がつかないプーチンが相手なので、次の一手を読むことは不可能だが、もし彼が冷静であれば、私は4州を併呑したところで停戦を持ちかける可能性があると考えている。
 だが反撃でポイントを稼いでいるとウクライナが4州をロシアに割譲するような条件では停戦に応じることはないだろう。ウクライナを支援するアメリカも不利な条件での停戦より戦闘継続を望むかもしれない。
 冬になるとウクライナ東部は泥地化して重車両の移動は不可能になり、大規模な作戦遂行はできなくなる。冬がどちかに有利に働くかも大きな問題だ。
 ロシアが経済的に疲弊して自滅するか?あるいは冬将軍を前にして天然ガス不足におびえる西欧諸国の足並みが乱れるか?
 

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端境期の神代植物園~花と蝶

2022年09月28日 | まち歩き
 昨日(9月27日)久しぶりに神代植物園に行きました。天気の良い日でしたが、植物園は空いていました。紅葉前のこの時期、目玉となる花や樹木が少なく、従って来園者も少ないのでしょう。
 でも見るべきもの、撮るべきものはありました。
 まず正門を入って少し歩いた右側のダリアの畑です。
 デュオという花です。

 こちらはマスマイカル。ダリアの品種の名前なんて覚えられません。
蝶々が沢山群れている花がありました。
札が目に入らなかったので、後でGoogle レンズで調べたところガイラルディア・グレープ・センセーションという長い名前がついていました。正しいかどうかは分かりませんが。
この蝶には豹のような紋があるのでヒョウモンチョウの一種だろうと推測しています。この蝶はキバナコスモスの上にも飛んでいました。
こちらはキアゲハでしょうか?
イベントの少ない植物園も悪いものではありませんね。
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神代植物園の曼殊沙華

2022年09月27日 | まち歩き
 曼殊沙華の花は気になる花です。なぜ気になる花か?というと昔どこかで見た次の短歌と結びついているからでしょう。

「風を浴びきりきり舞の曼殊沙華 抱きたさはときに逢いたさを越ゆ」
 吉川 宏志
写真に撮ると細い花びら?のすきまから地表の雑草などが写りあまりきれいではありません。
花に目線が集中するようにカラーフィルターで赤を強調してみました。
人工的ですが、これ位の激しさが曼殊沙華には似合うかもしれません。
下草が見えないほど密集した曼殊沙華も写真写りが良さそうです。
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孫子始計編はプーチンの敗北を示唆している

2022年09月27日 | ニュース
 部分的な総動員令を発令したロシアで、徴兵を恐れる人の海外脱出や抗議のデモが起きているというニュースを目にする。さらにはシベリアの徴兵事務所が銃撃されるという事件も起きている。
 もっともマスコミは反政府運動ばかりを取り上げているが、世論調査によるとまだプーチン政権の支持率はそれほど下落していないようだ。
 だがもしロシア政府がこのまま総動員令を続け、促成栽培の兵員を前線に送り、敗北を喫するようなことがあれば、一般のロシア国民の中に厭戦・反戦の機運が盛り上がることは間違いない。
 戦略のバイブル・孫子は最初の始計第一の冒頭で「戦争をするかしないか、は道・天・地・将・法の5つについて事前によく調査し、国力比較を行うべきだ。」と述べ「道(国民と支配者の意識)が同じ時は、国民は死を恐れずに頑張ってくれる」と述べている。
 ウクライナ軍の士気が高いのは、国土を侵略し、無辜の住民に拷問を行うなど悪逆非道のロシアに対し、兵士が国土防衛という自発的意思で銃を取っているからである。つまりゼレンスキー大統領と前線の兵士の間に一体感があるから強いのである。
 一方プーチン政権は、徴兵忌避などに罰則を強化し、兵士を集めることに躍起になっているが、頭数を揃えることはできても、士気を高めることはできない。兵士の士気を高めるには何よりも「道」が必要なのだ。「道」とは大義名分である。大義名分のない戦争を仕掛けたものが最終的な勝利を収めることはないというのが歴史の示すところだ。
 今日の戦力はほぼ国力つまり経済規模に比例するというのが一般的な見方だ。だが孫子は戦力比較の最初に大義名分を国民と支配者が共有しているかどうかということを持ってきた。このことは2千数百年前の中国から現在まで変わらない戦力比較の原則なのだろう。
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「スパートフォン時代のネパール個人旅行」⑨マイマップで地理情報を共有

2022年09月27日 | 旅行
 今回のネパールトレッキング旅行の参加者の大部分はネパール初めて、という人なので、できるだけ分かりやすく、旅程を可視化したいと考えています。
 日本国内の登山であれば、現在ではYAMAPのように便利なアプリがありますので、計画段階から「登山計画地図」を共有することができます。しかしネパールでは山岳地帯までオンラインマップはカバーしていないので、デジタル的に地図・地理情報を共有するには限界があります。
 それでもGoogle mapが比較的細かく把握している都市部を中心に地図や地理情報を共有することは可能です。
 事前に共有する情報として次のようなものをピックアップしました。
  • 車で移動するルート
  • 泊まるホテルの位置情報やホームページのURL
  • 拝観予定の寺院等観光地情報
  • 目を引くヒマラヤ高峰の位置情報
各情報(例えば車で移動するルート)を一つのレイヤー(グループ)として地図に表示する機能を持っているのがGoogle mapの「マイマップ」という機能です。
 マイマップはGoogleアカウントを持っている人であれば誰でも無料で作成することができます。
 下の写真は私が作成したマイマップで、地図のURLを共有することで、誰でも色々なデバイスから地図にアクセスすることができます。
下の写真はスマートフォンからマイマップにアクセスするポイントを紹介したものです。
スマートフォンでグーグルマップを開き、下のバーの「保存済み」をタップして画面をスクロールすると「マイマップ」というアイコンが出てきますので、そこをタップして、表示されるマイマップの中から開きたい地図を選びます。

下の写真がスマートフォンで見たマイマップです。
マイマップをPCで開くと自分で作成したアイコン(例えば観光地)をクリックするとホームページのURLにアクセスできるという具合に便利なのですが、スマートフォン版でそこまでできないようです。
それでもスマートフォンにマイマップが入っていると道迷い防止の点からも心強いと思います。

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