金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

大規模技術障害記事をMonicaでポイントを押さえる

2024年07月20日 | デジタル・インターネット
 昨日世界を揺るがしたのは、サイバーセキュリティ会社CrowdStrikeのシステムアップグレードが原因で、多くの企業でWindowsコンピュータやタブレットがクラッシュした。アメリカではデルタ航空、アメリカン航空など多くの航空会社が運航の一部を取りやめた。日本では成田空港を拠点とするジェットスター・ジャパンの国内線搭乗手続きシステムが使えなくなるというトラブルがニュースで報じららていた。
 このようなシステム回りの問題は、システムに詳しい人でないと細かいところが中々分からない。一つ何かを調べるとまた新しい疑問が湧いてくる。そこでAIを使って要領よく問題点を整理することを考えてみた。
 ベースになる記事には、WSJのMajor Tech Outage grounds flights,hits banks and businesses worldwide「大規模な技術障害により飛行機が足止め、世界中の銀行や企業を直撃」を選んだ。その記事をMonicaを使って、「ポイントと要約」と「疑問点の深堀」を行ってみた。
まず記事の要約である。下記斜体がMonica(エンジンはChatGPT4-0など)が日本語に要約したものだ。
「大規模な技術障害が世界中で発生し、銀行、企業、緊急サービスの運用が停止し、航空会社はフライトを中止しました。この障害は、サイバーセキュリティソフトウェアの主要プロバイダーであるCrowdStrikeの単一の更新が原因で、Microsoft Windowsデバイスの数百万のユーザーに影響を及ぼしました。多くの業界が影響を受け、特に金融機関、政府機関、企業が技術的な問題を報告しました。CrowdStrikeの更新により、システムの復旧には時間がかかる可能性があります。」

次に追加の質問を投げてみた。
「今回の大規模なOutrage(サービス停止)により、CrowdStrikeは被害を受けた企業から損害賠償を請求されますか?」
Monicaの回答
検索結果からは、CrowdStrikeの最近の大規模なOutageに関する具体的な情報や、それに伴う損害賠償請求の可能性について直接言及している記事は見つかりませんでした。しかし、この状況について一般的な観点から分析してみましょう。損害賠償の可能性は、CrowdStrikeと顧客企業との間の契約条件に大きく依存します。多くのSaaS(Software as a Service)企業は、サービスレベル契約(SLA)を結んでおり、これにはサービスの可用性や中断時の補償について規定されている可能性があります。セキュリティ業界では、高い可用性と信頼性が期待されます。大規模なOutageは、CrowdStrikeの評判に影響を与える可能性がありますが、同時に、複雑なシステムでは時折問題が発生することも業界では理解されています。
現時点では、当面の問題解決と原状復帰が喫緊の課題で、損害賠償の話は大きなトピックにはなっていないようだ。
 Monicaはさらに「損害賠償を請求されるかどうかは、CrowdStrikeの対応と、問題解決のスピードにも関わっている」と説明している。

 私はAIにCrowdStrikeが、損害賠償責任を負うかどうか法的な結論を求めた訳ではない。求めたのは、この問題を考える時、何が論点になるか?という点だった。それについてMonicaはかなり満足に行くレベルで回答してくれたと思う。色々問題を起こす情報技術。でも使い方次第で役に立つことは間違いない。ところで 昨日CrowdStrikesの株価は11%下落した。ただしサイバーセキュリティ業界ではCrowdStrikeの評判は高いという。スビードを持って誠意ある問題解決ができるかどうかが、喫緊の課題であることは間違いない。
 

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Monicaの並行翻訳は経済記事を読むのに好都合

2024年07月11日 | デジタル・インターネット
 少し前から使い始めたAIアシスタントのMonica。私はもっぱら在留外国人に日本語を教える時の教材作りや文法の説明、あるいはボランティア活動に関わる英文レターの作成に使っていますが、最近MonicaにWebの並行翻訳機能があることを知りました。
 これはWSJの記事を並行翻訳した写真ですが、英語のパラグラフの下に日本語訳が表示されています。
 Googleには全ページを日本語に訳す機能があるのですが、これを使うと個々の文章が正しく訳されているかどうか一目では分かりません。
 しかしパラグラフ単位で翻訳文が表示されるとその訳が妥当かどうか一目で判断できるので便利です。
 また資産運用業務に携わる人が、英文経済記事を読みこなすための学習ツールとしても使えると思いますね。便利になったものです。
 さらにいえば、個人投資家の人もより簡単にナマの金融・経済ニュースを簡単に読めるようになった訳ですね。
 投資の地平線が広がる便利な時代ですね。


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特定技能1号学科試験用用語集をAIで作成してみた

2024年07月01日 | デジタル・インターネット
 少し前から始めた在留外国人向け有料日本語教室の最初の生徒は、建設業の特定技能で在留資格取得目指しているスリランカ人二人です。
 特定技能で在留資格を取得するには、日本語能力試験でN4(5段階の下から2番目)に合格することと特定産業分野(この場合建設業)の試験に合格する必要があります。
 まったく日本語を知らない中年の外国人が二つの試験に短期間に合格するのは容易ではないと思います。私の方はいかにすれば、効率的に合格点をとることができるか?ということを考えながら学習方法を提案しているところです。
 特定技能試験のような択一問題の試験における合格の近道は、実は過去問題を解きまくることに尽きます。同じ傾向の問題が出題されることが多いので、過去問題を解いている中で勘が働いてくるのです。
 ところがこれは、我々日本に住み、日本語に堪能で、新聞・テレビなどで建設業についてある程度「耳学問」を重ねている日本人の場合に当てはまる話で、日本に住んだ経験のない外国人には難しいと思います。そうは簡単に過去問を解くことはできません。専門用語が一つの壁になるからです。
 日本に住んだ経験がなく、また建設業界に知見のない外国人の場合は、基礎となる用語集が必要だと考えました。
 漢字・ひらがな(特定技能試験は漢字+ひらがなです)・用語の英訳・英語による簡単な説明からなる用語集を作ってあげたいというのが私の希望でした。
 その希望を簡単にかなえてくれたのが、人工知能AIです。
 ベースとなる用語は私が選定しました(AIによる選定も可能でしょうが)。
 そして次はAIに対してプロンプトを作成します。
 内容は「特定技能1号試験用の用語集。日本語初心者の外国人向け。用語の英訳と内容の簡単な英語の説明をつける。出力はCSV形式とする」です。
 特定技能1号とデータベースのリソースを指定したことで、受検に過不足ない説明を伴った用語集をごく短時間で得ることができました。
 CSVをエクセルに取り込んだ後はあいうえお順に並べるなど後処理は簡単です。
 今日その用語集をベースに建設業界用語について簡単なレクチャーをしました。しかし説明しても「分からないlという答にしばしば出会いました。
 そんな時はGoogleの「画像検索」を利用するのが一番です。ここまで段取りができていると学習者さんが自分で検索してくれます。そしてそれが一番勉強になります。
 たとえば「盛り土」という言葉があります。傾斜のある土地を平にするため、土砂を盛る工法のことですが、知らない人にはピンときません。そこで「盛り土」+画像指定検索を行うと盛り土の写真やイラストレーションが表示されます。
 百聞は一見にしかず、です。語学と技能にかかわる試験が関門になっている在留外国人にとって、人工知能や画像検索そしてスプレッドシートの活用に慣れた人と出会えるかどうかはひょっよすると、ビザの取得時期に関わる大きな問題かもしれませんね。それにしてもAIの活用範囲は本当に広いなぁと感心した次第です。

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人工知能で「特定技能」の模擬試験を作ってみる。

2024年06月28日 | デジタル・インターネット
 少し前から在留外国人向け有料の日本語レッスンを始めています。
 レッスンの目的は教えている二人の外国人が特定技能1号の在留資格を取得することです。この在留資格を取得するには、日本語検定N4と特定技能試験(二人の場合は建設業)に合格する必要があります。
 従ってひらがなの読み書きができるようになると、日本語学習だけではなく、建設業の基礎についても勉強していく必要があります。
 テキストについては、英語版はもちろんのことアジア諸国の言語版もできているので、内容を理解することは可能ですが、試験は日本語(ひらがな)で行われるので、日本語である程度建設用語の基礎などをマスターしておく必要があります。教える側(私)は建設業の経験がありませんので、少し建設業のテキストを読み込んでおく必要があります(笑)。
 そのため業界サイトからテキストをPDFで入手し読み始めています。おそらく普通に仕事をしてきた日本人であれば、あまり勉強しなくても「常識」でぎりぎり合格点はとれそうですが、業務経験の乏しい外国人の場合はそうはいかないでしょう。
 繰り返し模擬テストなどを行って受験技術を磨く必要があると思いました。
  そこで思いついたのが、テキストPDFを人工知能に読み込ませた上で、人工知能の「模擬試験問題を作って」という命令を出すことでした。
 試しに5問試験問題を作れと命令したとこと直ちに5つの問題が出来上がり、回答もついていました。
 もし二人の生徒が自分で人工知能を操作して模擬問題を作り、自分で問題を解いて、不正解については人工知能からアドバイスを貰うというところまでいくと完全に自習体制ができる訳です。もっともそれでは私の仕事がなくなってしまいますから、人工知能の操作は私が行っていますが。
工夫次第で人工知能は各種の資格試験勉強に活用できると感じた次第です。


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スマートフォンで撮った写真の加工はPC・スマホ連携が便利

2024年06月24日 | デジタル・インターネット
 最近はスマートフォンで写真を撮ることが多くなりました。デジタル一眼カメラを持参している場合でも、カメラはリュックに入れていることが多いので、ポケットのスマートフォンを使います。
 ただし腰を据えて良い写真を撮りたいと思ったときはやはりデジタル一眼を使います。
 その結果カメラで撮った写真とスマートフォンで撮った写真が別々の場所に保存されるのですが、これを一カ所にまとめたいとか、スマートフォンで撮った写真をパソコン内の画像処理ソフトで加工したいというニーズが出てきます。
 この問題を簡単に解決するのが、PCとスマホの連携アプリです。
 下の写真がアンドロイドスマホとWindows11PCを連携したPC画面です。この画面でスマホ内の写真をダウンロードし、PC内のファイルに簡単に取り込むことができます。
取り込んだ写真は写真加工ソフトで簡単に加工することができました。

他にも色々なやり方があるのでしょうが、私の場合これが一番簡単なやり方だと思っています。
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