金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

プルーフリーディングに私はワードの音声読み上げを使っています

2024年12月03日 | うんちく・小ネタ
  以前に較べて原稿を書くことが少なくなりましたので、当然プルーフリーディング(脱字誤字の修正・内容の明確化など)も減っています。
 ただし原稿を書くことが少なくなったので、細かい間違いや表現のゆれはかえって増えているような気がします。
 これは歳のせいで、集中力が衰えていることにも原因があるのかもしれませんが(笑)
 少ない原稿の中で最近先月行ったネパール旅行の記事をNPO法人の会報に寄稿することになり、今日ようやくプルーフリーディングを終えて編集者に記事を送ることができました。
 元々自分で書いたものを自分で読み返しても、間違いは読み飛ばしてしまうのであまり「校正効果」はあがらないと私は考えています。会社の仕事に関するものであれば、部下や秘書にプルーフリーディングを頼むことも可能でしょうが個人の作業となるとそういう訳にもいきません。
 また英文の校正であればGramamarlyのようなソフトを使って文法的な間違いをチェックすることが可能ですが、日本語ソフトの文法チェック機能は緩くてあまり機能しないと私は見ています。
 そんな中で私がプルーフリーディングに使っているのが、ワードの音声読み上げ機能です。ワードの音声読み上げは、人名などでは不自然な読み方をすることが多いのですが、長い文章を嫌がらずに(当たり前か?)に読んでくれるので、それなりに役に立ちます。
 文章の仕上げに一手間かけてPCに音読させてみる、というのも悪くはないと思います。
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書店砂漠で旅も大変

2024年12月02日 | うんちく・小ネタ
本屋さんがどんどん減っていますね。私の住んでいる町では少し前に宮崎書店が閉店し、リカーマウンテンに変わりました。また田無駅前の博文堂書店は暫く店を閉めていて今日リオープン。ところが店の主要部分はローソンとなり、本屋は奥に押しやられた格好です。
先週末京都に旅行したのですが、京都駅で本屋が見つからずに困りました。以前は新幹線構内に本屋があったのですが、今はキオスクに取って変わられています。
まさに書店砂漠の時代ですね。
もっともその責任は私達にあります。本を読まなくなった。いやもっと正確にいうと「紙の新刊本を買って読まなくなった」のです。
図書館は利用する。ブックオフやアマゾンで古本は買う。Kindleアンリミテッドで電子本の流し読みはする。などなど合わせると無茶苦茶に読者量が落ちているわけではない。ただ紙の新刊本を買うペースは激減している。だから書店砂漠。どうなるのだろうか?
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天気が悪い日の富士山案内は「世界遺産センター」から

2024年10月26日 | うんちく・小ネタ
 昨日(10月25日)日本語を教えている中国人学生のご両親が日本に遊びにきたので、車で富士山山麓を案内しました。
 ご両親の訪日の目的の一つは富士山を見ることだったようですが、あいにくの小雨模様で富士山の姿を見ることはできません。ご両親は一週間ほど日本に滞在する予定ですが、この間天気はあまり良くなさそうです。
 前日に今回案内するところをざっとプロットしました。
 まず最初に河口湖ICに近い「富士山世界遺産センター」に行き、次に北口本宮富士浅間神社に参詣し、忍野八海に寄り、山中湖を一周してから山中湖ICから高速道路に乗って帰京するというものです。
 昨日は午前9時に待ち合わせ場所の西武柳沢駅を出発。談合坂SAでトイレ休憩の後、富士山世界遺産センター到着11時でした。
2016年にオープンした施設ですが、今まで来たことはありませんでした。
富士登山の動画などを見ることができるので、初めて富士山に来た人には役に立つ施設ですね。また入館無料というのがありがたい。我々が行った時の入館者の9割近くは外国人でした。
 お昼はここのカフェでうどんを頂きました。
 ランチの後は北口本宮浅間神社へ。
 この神社の素晴らしさはまず参道の杉木立ですね。天を衝くように真っすぐ伸びた杉の木は荘厳そのものです。
次の大鳥居が立派です。
扁額には三国第一山と書いてあります。日本・中国・インドの三国の中で一番美しく高い山という意味です。高さはヒマラヤの高峰に譲る富士山ですが、美しさは世界有数でしょうね。
そして本殿の前の推定樹齢千年の杉が素晴らしかったですね。
次に忍野八海に行きました。
忍野八海の観光スポットには大勢の観光客が押し寄せていました。その大部分は外国人観光客で、外国人観光客の多くは中国人です。
忍野の一部では紅葉が始まっていました。
最後は山中湖を車で一周。
白鳥が岸辺に来ていました。
3時過ぎに山中湖ICから高速道路に乗り、西武柳沢に戻ったのは5時前でした。
平日でしたので、小仏トンネルの渋滞もなく楽しい半日ドライブ旅行になりました。ご両親は日本語はいうまでもなく、英語も話されないので、スマートフォンの通訳アプリVoice Traのお世話になりっぱなしでした。かなり役に立つアプリですね。ただし時々誤訳をします。中国語は話せなくても、訳出された漢字を見て「こりゃ違う」と分かるのです。
 ということは中国語や英語では通訳アプリを使うことができますが、まったく知らない言語の場合、誤訳リスクをチェックできないということです。
 便利な通訳アプリですが、万能ではありませんね。

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総選挙、候補者アンケートから多数意見を探してみると・・・・

2024年10月20日 | うんちく・小ネタ
 NHKが衆院選の候補者の98%から各分野の意見を集計してグラフ化していますね。https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2024/survey/touhabetsu.html
 それを見ると政党間で主張が大きく異なる課題とそれ程隔たりのない課題が見えてきます。
 たとえば「政治とカネ」の分野では、企業・団体献金を禁止することについては、自民党は75%の候補者が反対、国民民主党(国民)は24%、公明党は10%、参政党は9%が反対。それ以外はほとんど賛成で全体では64%が企業・団体献金の禁止に賛成です。
 また「政策活動費の廃止」については、全体で77%の候補者が賛成で反対は8%に留まります。自民党では賛成が49%、反対は13%で残りは無回答。反対が一番多いのは参政党で35%(同党は賛成が22%)です。これを見る限り政策活動費は廃止してよいことになるでしょうね。
財政分野の「黒字化の考え方」については、実は政党間の考え方にあまり大きな隔たりはありません。全候補者でみると「財政健全化を優先するべきだ」という候補者は17%で、「財政規律より積極的な財政出動を優先するべきだ」という候補者が50%で、回答しないという人が33%です。
 財政健全化を優先する人は自民が22%、立憲民主が31%、維新が9%です。一番財政健全化を優先すべきだといっているのは社民党の41%です。
 私は今の日本の財政状況を考えると財政健全化を優先するべきだと考えているので、この点からはどの候補者も支持できませんね。
 少子化対策の「最優先課題はなにか」という点では、各政党の意見はかなり一致しています。全体としては51%の候補者が「若者の所得向上や雇用環境の改善」を最優先課題とし、「教育の実質無償化」を最優先課題とする候補者が24%「子育て世代に対する経済支援の強化」が14%です。
 「若者の所得向上…」については、自民の57%、立民の55%、公明の51%、共産の53%が最優先課題にあげています。例外は維新の18%です。
 したがって「若者の所得向上…」は与野党どちらが勝っても実現に向けて努力されることは間違いないでしょう。
防衛問題で大きく意見が分かれているのは、「防衛費増額をまかなうための増税の賛否」です。自民は42%が賛成24%が反対、回答しないが34%です。公明は31%が賛成、10%が反対、回答しないが59%です。極めて重要な問題に回答しないというのは、どうかと思いますね。
 それはさておき立民は97%、維新は92%、共産は100%、国民は88%が増税に反対です。全体としては、増税反対が73%で賛成は13%に留まります。
 仮に自民・公明で安定的な過半数をとれない場合は、防衛予算のための増税は困難になるでしょうね。
 「選択的夫婦別姓の導入」については、自民・参政以外は賛成多数で、全体としては66%の候補者が賛成で、反対は18%、回答しないが16%です。
 自民では賛成30%、反対26%、回答しないが44%です。公明・京さん・れいわ、社民は100%賛成で、立民は97%が賛成です。
 このように見てくると各党が掲げる政策だけで一人の候補者、一つの政党を選ぶことは難しいような気がします。つまりすべての分野において私と意見が一致する候補者はいませんから。
 選挙民の考え方が多様化する中、もっと多くの問題については党議拘束を外して、議員が自分の意見に従って投票する~そしてその意見は何らかの方法で支持者の多数意見を代表する~ような方法を考える時代がきているような気がしますね。
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選挙の前に「国家はなぜ衰退するのか?」を読んでいる

2024年10月18日 | うんちく・小ネタ
 あちこちで選挙演説が始まりましたね。
 今回の選挙のポイントは「誰が政治の信頼を回復できるか」ということと「政治の信頼を回復するために政治資金の透明性をどう高めるか」という辺りなのでしょうね。
 ところで「なぜ政治の信頼性を回復しないといけないのか?」とか「なぜ政治資金が不透明ではいけないのか?」という問題を考える上で明快な答がこの本は書かれています(まだ2割程度しか読んでいないのですが、その中に書かれています)。
 それは「包摂的な経済制度を採用することができた国は繫栄し、できなかった国は衰退する」という世界の色々な国々の歴史を分析した著者(ノーベル経済学賞受賞者)の端的な結論です。
 包摂的な経済制度というのは「すべての人々が教育、雇用、資源へ平等にアクセスできる制度」「失業等の経済的不安定さから人々を守る制度」が充実した経済制度で、そこから発明や技術革新が生まれ、持続的に生産性が向上していくような経済制度です。
 ところで今まで読んだ限りでは、この本の中で日本は「繁栄した国」に入っているのですが、ここ2,30年の状況を見ると「繁栄から衰退」あるいは衰退とまでは言わなくとも停滞に向かっているような気がします。
 この本の理論が正しいとすれば、日本の経済制度の包摂性に綻びがでているから、繁栄から停滞に向かっているということができるのではないでしょうか?
 なにが包摂性に綻びをもたらしているのか?というと、色々な形の既得権者が自分の利益を守るために、技術革新やそれに伴う生産性の向上を阻害しているからなのでしょう。
 もし不透明な政治資金が経済制度の包摂性を棄損するものであれば、その点から批判されるべきでしょうね。

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