金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

事務処理ロボット(RPA)、ほんの少しシナリオを書いてみた

2018年03月30日 | デジタル・インターネット

ある顧問先の事務処理プロセスを見ていると、昨年辺りから流行りだしてきた「事務処理ロボット」で省力化できるのではないか?と直感した。

ただしこれまで私は「事務処理ロボット」を作ったことはもちろん触ったこともないので、思い付きでものをいうのも憚られるので、少しロボットに触ってみることにした。

「事務処理ロボット」RPA Robotic Process Automationは欧米生まれの技術であり、日本で販売されている製品も欧米のものが多い。

数あるベンダーの中で英国に本社を置くUiPath(ユーアイパス)社は個人使用バージョンを無料開放しているので、それをダウンロードしてインターネットで同社サイトやブログなどを参考にごく簡単な事務処理プロセスを自分で作ってみた。

内容は「あるウェッブサイトで表形式になっている画面をロボットに取り込み、CSVファイル化してエクセルで表示する」というものだ。

一般に「RPAはプログラムの知識がなくても、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェイス)で、機能をメニューの中から引っ張ってきてフローチャートの中に落とし込めば作成できる」と簡単に言われている。ところが聞くとやるでは大違いでそんな簡単に行く訳ではない。UiPathの場合300以上の機能(アクティビティというそうだ)を揃えているそうだが、まず「どんなことができるのか?」というメニューがある程度頭の中に入っていないと上手く進まない。

見よう見まねで何とか上記のような仕事はロボットにさせることができたが、実際の業務はこんな単純なものではないので、事務処理のロボット化と口でいうのは簡単だが、実装するのは大変だろうな、と感じた次第。

歳を取ってくると新しいことをするのが面倒になってくるので、若い人中心でないとこのようなプロジェクトは進み難いだろう。

それらのことを承知の上で、私は顧問先にはRPAの導入検討を勧めたいと考えている。

理由は2つある。第一に志の高い若い人がRPAを勉強して、単純作業のロボット化を進めるなら、何人かの作業者を単純作業から解放してより創造性の高い仕事に従事してもらうことが可能になるからだ。

第二にやがて到来するAI時代への助走になるからである。人工知能はある日突然やってくる訳ではない。自動運転車が自動ブレーキ・前車追尾システムなど色々な仕組みが組み合わさって実現に向かって進んでいるように、人工知能を使った業務の自動化もRPAなどの積み重ねの中で実用化されていくだろう。

そしてこれは企業として導入する理由にはならないと思うが、歳を取っても志のある人には「頭の体操」として取り組んでもらっても良いのではないか?と私は考えている。

特に欧米産のロボットを使う場合、機能は英語で記述されている(ビデオ等はかなり日本語化されている)ので、英語の勉強にもなる訳だ。

と大変偉そうなことを書いてみたが、実際のところ私はロボットに作業を教えることに苦労しているのである。「言うは易く行うは難し」である。

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花盛りの高尾山・薬王院へ

2018年03月30日 | まち歩き

30月30日、春の快晴の一日。ワイフと車で高尾山に出かけた。

11時半前に高尾山登山口に到着。参道の栄茶屋という蕎麦屋で自然薯そばを頂く。健康に良いという効能書きをみてこれに決めた次第。

でも「そば+麦飯」ではやや炭水化物の取り過ぎか?

リフトに乗ると桜とつつじが迎えてくれた。

桜は薬王院の門前の桜が圧倒的だった。

山道の脇にはシャガが咲いていた。

写真には撮らなかったが、スミレの小さな花も可憐である。

桜もソメイヨシノ・山桜が同時に咲いている。

高尾山は花盛りの状況だったが、これがここ数日の異常に暖かい気候のせいであるのか、それとも元々この時期は一斉に花が開花するのかは分からない。

降りは1号路を歩いて降りた。下まで降ると汗ばむほどの陽気だった。

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トランプ大統領のアマゾン追及は方向が間違っている?

2018年03月30日 | ニュース

トランプ大統領が税の面でアマゾンを追求しようとしている報じられた後、サンダース補佐官が政策変更を否定するなど米国政府は相変わらず混乱している。

トランプ大統領のアマゾンに対する基本的な見方は、彼が昨年12月にツイッターで次のように述べたことにある。

Why is the United States Post Office, which is losing billions of dollares a year, while charging Amazon and others so little to deliver their package,making Amazon richer?

「アメリカ合衆国郵便公社はなぜアマゾンや他のオンライン業者にわずかな料金しか課さずに荷物を運び、アマゾンを金持ちにしながら公社自体は貧しくなっているのだろう?郵便公社は年間数十億ドルを失っている」

トランプ大統領の主張はアマゾンやオンライン小売業が郵政公社の安い送料を利用して購入者に出荷するから、店を構えている小規模な小売業が苦境に陥っているというものだ。

だがCNBCは本当の問題は中国にあるとして大統領の矛先の向け方が違うと述べていた。

記事によると合衆国郵政公社は2011年に香港ポストとeパケットと呼ばれるプログラムをスタートさせた。

それにより多くの商品は合衆国内の都市から別の都市に出荷するより中国より輸入する方が配送コストが安くなっているというのだ。

昨年eパケットへの補助金を打ち切るように請願運動がおこったが支持者が少なく成果は得られなかった。

トランプ大統領は米国の小規模小売業者を追い詰める悪者にアマゾンを仕立て上げたいようだが、本当の悪者は安い出荷料金を使って、模造品をアマゾンのマーケットプレイスに提供する中国の悪質メーカーのようだ。

 

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芝公園の桜

2018年03月29日 | まち歩き
久しぶりに芝公園に立ち寄った。昔通勤していたオフィスに近い。通勤していた頃は昼間桜を眺めることも余りなかったなあ、と思いながら伊能忠敬記念碑まで登った。程よい花見客が風景に馴染んでいる。
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相場の振幅が大きい時はあまり相場を見ない方が良い?

2018年03月28日 | ライフプランニングファイル

米国株の値動きが荒い。先週末は米中貿易戦争懸念から大幅に売られ、週明けの一昨日は貿易摩擦緩和の見通しで大きく買われ、そして昨日はフェイスブック株の下落が引き金になり、ハイテク銘柄が売られ、また相場は下落した。

わずか数日の間にファンダメンタルが変わる訳ではないが、相場は特定の情報に過敏に反応し過ぎていると思われる。

オマハの賢人ウォーレン・バフェットは、このような時はあまり市場を見ずに冷静さを保て、と教えている。

市場を見ることが商売の人は市場を見ていないといけないが、退職者等一般的な個人投資家は相場の振幅やその原因である個別の事象に過度の注意を払わない方が良さそうだ。

何故なら個別の事象、例えば貿易摩擦や北朝鮮問題などは水面下の駆け引きが多くて、所詮先を見通すことは不可能だからだ。

むしろこのような時期は「投資家の相場に対する信頼度合い」などの方が重要なのだろう。

ウェルスファーゴ・ギャラップが発表しているRetirement Optimism Indexによると乱高下の激しかった前月(2月)の調査でも、楽観的な見方をする人が多かった。

CNBCは「60%の回答者は向こう12カ月に楽観的で25%の人が悲観的で」「53%の人が1万ドルの投資に10%のコレクション(株価下落)があっても対処できると述べている」と報じていた。

2月のこの楽観指数の水準は139で1年前より10%以上高いということだった。

相場を楽観している人が多いということは押し目買いの力が強く、底が固いことを意味している。

もっとも楽観は自信過剰に繋がり、経済的合理性を欠いた株価上昇を招くことが多い。ハイテク銘柄だ、ということで株価が上昇していた時代の終わりは自信過剰の反動なのだろう。

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