12月31日(月曜日)快晴→晴。名古屋在住のSさんと瑞牆山に登った。前日午前11時に雨の中、小淵沢をレンタカーで出発。増富温泉で体を温め午後2時過ぎに瑞牆山荘到着。雨の中大日小屋に登るモチベーションはないので、年末登山は瑞牆山に切り替えた。この日の山荘の宿泊客は我々を含めて4人。マスターは笹子トンネル事故等で今年の登山客は例年の1/10だとぼやいていた。
雨は夜半にはあがり、朝外に出ると月が山荘の上に出ていた。午前7時5分出発。7時50分富士見平に上がる手前の急坂でアイゼンを着けた。冬用登山靴+アイゼンという重い足回りにピッケルやオーバーズボンという装備の重さが加わりピッチは上がらない。(写真はアイゼンを着けた場所)
富士見山荘横分岐点から天鳥川、というルートは夏道をたどる。北斜面の下りルートは昨夜の雨が凍りベルグラが張っていた。
天鳥川を渡って瑞牆山の登りに入っても岩の階段には氷がびっしりと張っていた。この時期の瑞牆山登山は「氷の階段登り」だ。瑞牆山の様に岩の間を登るルートではアイゼンの着用は疲労を増す。というのは爪(ツアッケ)の長さ分だけ余計に足をあげる必要があるからだ。またアイゼンを着けると油断は一層禁物。アイゼンを引っ掛けるという小さなアクシデントが大事故につながる可能性があるから、緊張が高まる。今回メンバーが使用したアイゼンは10-12本爪。ピッケルは持っていったが使うことはなかった。
頂上直下には写真の小さな岩場があった。
10時45分ようやく頂上到着。富士山から金峰山の眺望が素晴らしい。八ヶ岳連峰は主峰赤岳は雪雲の中だった。(写真は金峰山)
頂上から15分ほど下った陽だまりの中でチョコレートをかじりながら富士山の勇姿を撮った。
ヤスリ岩も真下に見えた。
自分の写真も一枚。
頂上から15分ほど下ったところで富士山を見ながら軽い食事。
天鳥川から富士見平に少し登ったところで瑞牆山の全貌が見えるスポットがあった。
午後0時35分富士見平に戻りランチ。明るいテント場に数張りのテントが立っていた。
午後1時20分 瑞牆山荘前に帰着。レンタカーを運転して午後2時50分小淵沢駅到着。
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瑞牆山の積雪は頂上でも10cm程度と軽いものだった。ただしガリー状のところにつけられた夏道は氷が張り少し大袈裟にいうと氷の階段登りのようなものだった。この日我々はトップで瑞牆山の頂上にたった。またすれ違った登山者も7,8名と少なかった。
私にとって瑞牆山に登るには4回目である。前回(今年の秋)の登山記録を見ると登り2時間30分だった。6時40分に登山を開始して戻ってきたのは11時40分だった。今回の登りに要した時間は秋の登山より1時間長い3時間半だった。また往復の所要時間は6時間10分だった(秋の時は5時間だった)。
フル装備の冬山登山はやはり時間がかかるものだった。少し疲れたけれど満足度の高い登山で山に明け暮れた一年を私たちは締めくくった。