金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

大阪の居酒屋百名山は曽根崎の「門」から

2012年06月26日 | 酒・ワイン

6月25日某大手整水器会社の株主総会出席のため前夜から大阪に出張した。一人旅の夜は太田和彦著・居酒屋百名山の店を訪れることに決めていた。大阪市内に「百名山」は8つある。太田和彦さんの本で読むところでは「ながほり」あたりに食指が動いたが、梅田から少し離れているので、今回は梅田から歩いていける曽根崎の「門」に行くことにした。

6時前にJR大阪駅に直結したホテル・グランビアを出て御堂筋を渡り、お初天神に向かうと細い路地に居酒屋が密集していた。ところが中々「門」を見つけることができず、半ば諦めて「薩摩料理・島国」という店に飛び込んだ。なんの下調べもしていなかったが、ここは手頃な店だった。

ただし料理のレベルはものによってバラバラ。お刺身盛り合わせはマグロの赤身の鮮度が悪いと感じた。一方抜群に感心したのは写真のさつま揚げだ。イワシのすり身のさつま揚げの芯は、エビ、ごぼう、レンコン。お客の注文を聞いてから目の前で揚げるさつま揚げは食感が良い。ジョカで飲む焼酎にとてもマッチした。

勘定を払いながらマスターに「門」の場所を聞くと10m程の先の路地を左に曲がったところにあることが分かった。目と鼻の先をウロウロしていた訳だ。

居酒屋「門」には看板の出ていないドアを開けて階段を二階に上がる。お腹はかなり満ちていたので日本酒から入る。マスターのお薦めは写真の「山本」。秋田の山本合名酒造の酒だ。一口含むとフルーティな味が口の中に広がっていく。美味い酒だ。

さておつまみは?と品書きを見ると「女乳」とある。居酒屋百名山の中で太田さんは「女乳・・・メニュー?なんじゃこのセンスは」と聞き、マスター「すみません、岸和田じゃ普通で」と答えている。変わっていないんだなぁ・・・と感じる太田本が作り出すde ja vuな世界だ。

つまみには万願寺とうがらしとそらまめを焼いて貰い肉味噌を付けてたべた。万願寺もそらまめも大きくしっかりしていた。「門」は居酒屋百名山大阪編のトップバッターとして良い店だった。門を出て右に曲がるとそこはもうお初天神の境内である。なーんだ、はじめからこっちから来れば良かった・・・・。でも道に迷って入った島国も良かったし。人生に無駄など一つもないのだ。

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久しぶりに人形町・笹新で飲んだ

2012年03月29日 | 酒・ワイン

久しぶりにサナちゃんと人形町の笹新に飲みに行った。笹新に行くのも久しぶりだが、そもそも外で飲むのも久しぶりである。「笹新に行こう」と発案したのはサナちゃん。会社の後輩のサナちゃんは笹新が大好きだが、僕は幾つかの理由があると踏んでいる。一つは笹新は居酒屋らしい居酒屋だ。甘酒横丁を明治座に向かって数分歩いた角の右側にある笹新は室内一杯にカウンターと寄り合いテーブルがある。カウンターには総菜感覚の料理が並んで庶民感覚に溢れている。この「庶民感覚」が笹新の良さだ。庶民感覚だけれど料理の素材は良い。特に「ねぎま」と豆腐、ねぎの煮込みは絶品だ。

次に値段が手頃なことも足を運びやすい理由だ。昨日はお酒は控えたが料理を1人3,4つ取って一人4千円だった。サナちゃんが笹新が好きな最後の理由は、彼が南町田に住んでいることだ。笹新からの帰りに半蔵門線・人形町駅から地下鉄に乗ると、座って南町田まで行くことができるからだ。私の場合は九段下で東西線に乗り換えて高田馬場に向かうが、こちらも便利である。

酒の最後は漢詩の話になった。サナちゃんは携帯電話に「ひとりよがりの漢詩紀行」というウエッブサイトhttp://www.rinku.zaq.ne.jp/bkcwx505/Kanshipage/KanshiNo2/kanshi34.htmlを取り込んでいて杜甫の詩などを教えてくれた。

その一つが杜甫の「登高」。登高とは旧暦9月9日に高台に登って酒宴を開くことであるが、病気(糖尿病)のため医者から酒を禁じられている杜甫はうれいを払うを酒を飲むこともできない。

杜甫は「潦倒 新たに停む濁酒の杯」と結ぶ。潦倒とは「ひとりよがりの漢詩紀行」によると、「絶望の結果おこる投げやりな生活態度」ということ。長年の多病と流浪を嘆き、秋のめでたい日に酒で祝うこともできない悲しさが古今の絶唱となっている。

酒が飲めないということでは、私も急性前立腺炎で入院して以来、すっかり酒量が落ちた。一つは口内炎の影響だと思うのだが、酒やワインの味をあまり美味いと感じなくなっている(カクテルのような甘い酒だと美味しいと感じるが)。口内炎の方はほぼ収まったが、酒の味覚の回復は遅れている。昨日笹新ではもっぱら焼酎のお湯割りを飲んでいた。

早く以前のようにすっきりと酒を楽しみたいと思うが、年齢を考えると酒量を抑えるべき時期にさしかかっているのかもしれない。淡々と変化を受け入れてその中で楽しみを見いだすべき・・・ということだろうか?

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にごり酒は振っちゃいけない

2010年12月05日 | 酒・ワイン

昨日(12月4日土曜日)埼玉県日高市の長澤酒造http://www.mapple.net/spots/G01100114404.htmでにごり酒と新酒を買った。なぜそんな遠方まで酒を買いに出かけたか?というと、武蔵野三十三観音巡りで朱印を頂けていないお寺が高麗川にあり、車で朱印を貰いに行ったからだ。そのお寺の名前は「勝音寺」。秋の初めに訪ねた時、和尚さんが不在で朱印が頂けなかったのだ。

高麗まで来たついでに地酒を買うことにして、高麗神社から少し北にいったところにある長澤酒造を訪問した。

長澤酒造では新酒まつりをしていた。

Nagasawa

オーナーと覚しき人に「新酒の仕込みは年一回ですか?」と聞くと「そうです」という返事。大手の日本酒メーカーになると通年仕込みを行っているが、長澤酒造のように小さな日本酒メーカーはお米が取れるこの時期に仕込む。新酒のビンのラベルも手作りっぽい。応援の気持ちを込めて新酒2本とにごり酒を1本買うと酒粕をサービスでくれた。

にごり酒は夕食時に飲んだ。ビンの底に濁り分が溜まっているので、栓を抜く前に少し振ったがこれが大失敗。栓の抜いた途端ににごり酒が吹出し、テーブルに2合近いお酒を飲ませるはめになってしまった。

にごり酒は生きている!にごり酒は振ってはいけないのだ。でも以前他のにごり酒を飲んだ時はこんなに吹き出した記憶がなかったが・・・

長澤酒造のにごり酒は格別勢いがあるのだろうか?

Sake

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中々美味かった甲州ワイン

2008年02月28日 | 酒・ワイン

昨夜毎月購買しているY酒店から届いていた白ワイン「甲州」ドゥニ・デュブルデューを飲んだ。

Koushu

このワインは世界トップの白ワイン醸造家ドゥニ・デュブルデュー(ボルドー大学)を招きそのノウハウを生かして作られたワインだ。味はフルーティで軽いと思う。以前このブログで勝沼醸造の白ワインを紹介したことがある。勝沼醸造のワインは樽香が強く少し癖があった。これに比べてこの「甲州」は癖が少ない。より一般的に飲み易いだろう。

しかし良いお酒というのはつい飲み過ぎるという問題がある。昨日は午後10時からのNHK「その時歴史は動いた」で海軍大佐水野広徳の話をするので楽しみにしていたが、番組の後半ウトウトしてしまった。

水野広徳という人は日露戦争に出征した海軍軍人で「此一戦」というベストセラーを書いた。しかし第一次大戦後の欧州を視察して、戦争の悲惨さを目の当たりに見て軍備放棄主義者に転換する。ジャーナリストになり軍縮運動等を展開したが太平洋戦争中は官憲に圧迫されるという運命を辿った。元軍人ということで現在余り話題に上がらない人だが、立派な日本人としてもっと喧伝されるべき人だろう。

この人のことはいつかもっと勉強したいと考えている。そういう意味ではテレビ番組の途中でウトウトしてしまったことも発奮材料したい。

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勝沼酒造、世界に通じるワイン

2008年02月17日 | 酒・ワイン

勝沼酒造のことは先週土曜日(2月9日)朝のNHKテレビで始めて知った。当社のワインがフランス醸造技術者協会主催の国際ワインコンテストで2003年、4年よ2年連続で銀賞を取ったことを報じていた。山梨のぶどうは元々食用で、一本の木に沢山ブドウの房を実らせている。このため糖分が多くの房に分散され、ぶどうが水っぽくなる。このぶどうから作るワインに甘味や酸味を付けるため、補糖や補酸が行われる。しかしワインへの一切の混ぜ物を排除するフランス醸造協会の基準ではこれら混ぜ物をしたワインはワインと認められないのだ。

勝沼酒造のワインがフランスで認められたということは、当社のワインが添加物を加えず、ぶどう本来の成分のみを凝縮してワインを作ったということだ。テレビで有賀社長は「ぶどう農家に頼んで、一本のぶどうの木につける房を減らし、コクのあるぶどうを作って貰った」と言っていた。

早速勝沼醸造のワインを飲んでみることにした。どこのワインショップで扱っているか分からなかった(当社に電話したところ土曜日は休みで取扱店を聞けず)ので、当社のホームページhttp://www.katsunuma-winery.com/index.htmlからオンラインで注文することにした。銘柄はアルガーノ 甲州樽発酵 2006 750ml辛口 3,150円を選んだ。

そのワインが届いたので昨日夕食時に開けてみた。料理はメダイにトマトソース味をつけたメインの他、りんごと大根のサラダ粒胡椒和え、ガーリックトーストなど。ワインはやや琥珀色を帯びている。説明書きによると「フレンチオーク樽で一ヶ月発酵させ」とあるので、ここで色が付いたのだろうか?

Katunuma

味は果実味があり酸味が強く樽香を伴う。酸味が強いのでタイよりもっとこってりした魚に合いそうだ。このワインを高く評価するかどうかは酸味をどうみるかかもしれない。

後はコスト・パフォーマンスの問題だ。しかし本場フランスn基準を満たす国産ワインを一度試すことは悪くないと思った。

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