消費者を惑わす誇大広告は多いが、私は中でも「語学教材」と「健康食品」が怪しいものの双璧と見ている。「語学教材」で誇大広告だと思うのは「聞いているだけで英語が身につく」とか「ある日突然話が分るようになる」という類のものだ。例外がないと断言はしないが、一般的にいって「分らない言葉はいくら聞いていても分らない」し分ろうと思うなら自分で辞書にあたるのがはるかに早い。これは帰国子女の私の二人の娘も断言しているところなのでまず間違いのないところだろう。ところで今日の本題は語学教材ではなく健康食品の話である。
昨日の夜テレビで杜仲茶がメタボリック症候群に特効性があると言っていたので、話半分で田無の駅前のドラッグストア等を探してみた。ところがマツモトキヨシにもどこにもないのである。漸く扱っているという自然食品店を見つけることができたが、そこのご主人はノートを見せてながら「売り切れです。今日これだけ杜仲茶の予約があったのですよ。テレビは凄いですね。早い人は朝7時半から来てました。」と言う。ノートには2ページにわたって予約者の名前と電話番号が埋まっている。杜仲茶はティーバックで1パックが1,500円程というので私も申し込んでおいた。
ところでウイキペディアで杜仲茶を調べると次の様なことが書いてある。
- 杜仲茶はグッタベルカという成分を含み、血圧の降下や肝機能の機能向上に効果があると言われている。
- 日本では1970年代に杜仲茶ブームが起こったが直ぐ下火になった。その後1990年代に日立造船が缶・ペットボトル入りの杜仲茶を発売して大ヒットし再び脚光を浴びた。
なるほどそこそこ効きそうではあるが、どうしてブームが定着しないのだろうか?と疑問が湧く。そこで自然食品店のご主人に杜仲茶の効果の程を聞いてみると「それ程もねぇ・・・。ただ運動している人にはそれなりの効果はあるようですよ」ということだった。杜仲茶といえども自助努力をしない人まで助けることはないということか?
でもその方が信憑性がありそうだ。昨日テレビで言っていた様なメタボリック症候群退治の特効薬的な効果はないと考えるのが妥当というものだろう。それにしても分別のある?中年男性を中心にちょっとテレビで話題になると健康食品・飲料に買いが殺到するのは面白い現象だ。
私は兼ねてから健康食品の類は「聞くだけで英語が身につく」語学教材的な誇大広告品だと思い余り買っていなかったが、杜仲茶は安いということもあって一寸手を出してみることにした。数日後には入手できるからいずれ効果を書いて見たい。
それにしても炎天下杜仲茶を求めては走り回っていると結構良い運動になった。少しは無駄な脂肪も燃えただろう。これも杜仲茶の効果に入れるなら案外効果があるのかもしれない。