金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

人に会い、山に登った10月、最後は同級生の演奏会

2021年10月31日 | うんちく・小ネタ
 今日は10月31日、10月最後の日だ。今月は久しぶりに色々な人に会い、また県をまたぐ連泊登山を2回楽しんだ。
 緊急事態宣言解除とコロナウイルス感染者数激減の効果は大きい。
 人に会うという点では、ボランティアに参加している日本語教室にレッスンを受けに来る生徒さんの数も増えつつある。
 久しぶりというと何と約10カ月ぶりに麻雀をした。会社に勤めていた頃は麻雀というと顔をしかめていた家内も今は割に機嫌の良い対応をしている。
 どうも高齢者の麻雀は認知症予防に効果があるという話をどこかで聞いてきたらしい。
 登山では前の会社の人たちと山奥の民宿で山菜料理を肴に地酒を傾けたのが楽しかった。
 そんな人とのふれあいの最後が今日代々木の能舞台で開催された小さな演奏会。この演奏会は中学時代の同級生だった女性が主催し、誘われたので参加した次第。活発に活動している同級生の姿を見るのは良いものだ。
 同級生というと毎年開催していた同期会が去年・今年とコロナのために中止になっている。年内はコロナの様子を見るとして、来年の春までには開催したいと考えている。シニアに必要なものは先々の予定だ。予定が日々の生活のメリハリをつけてくれる。コロナ禍の問題は先々の予定を決め難くしたことにもありそうだ。
 (写真は代々木能舞台)



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米国株、3市場高値更新で好調な10月を終える

2021年10月30日 | 投資
 昨日(10月29日)の米国株はダウ、S&P500、ナスダックとも新高値を記録した。
 10月を通じてダウは5.8%、S&P500は6.9%、ナスダックは7.3%上昇した。
 株高にドル高が加わり、日本から米国株に投資している人にはホクホクの月だったと思う。
 株価が下落した9月はサプライチェーンの乱れによる品不足と金利上昇が重しになった。
 10月の始め頃の株価は方向が定まらなかったが、金利上昇が一服し、好調な第3四半期決算の発表が続く中、個人投資家の押し目買いの動きが強まり、株価を押し上げたようだ。
 だが金利上昇やサプライチェーンの問題が片付いた訳ではない。
 サプライチェーンの問題については、GAAFの立役者アップルとアマゾンの決算に如実に表れ、10月の最終日にアップル株は1.8%、アマゾン株は2.2%下落した。
 アップルはサプライチェーンの乱れからくるチップ不足でiPhoneの販売額が、市場予想の415億ドルに届かず389億ドルに終わった。
 アップルの株価が下落する一方、今週好決算を発表したマイクロソフトの株価は上昇し、時価総額でマイクロソフトがアップルを抜き、世界最大の会社となった。
 マイクロソフトはジョンソンアンドジョンソンと共に世界に二つしかないAAAの企業で紛れもなく世界最強の会社だが時価総額でもトップに立った訳だ。今のマイクロソフトの強みは、独占問題について規制当局との係争リスクが少ないことだ。マイクロソフトは今世紀初めに独占問題について当局と和解し、この問題を解決していると見られているからだ。
 しかしマイクロソフトとアップルの時価総額世界一競争は終わった訳ではない。このような競争は投資家には好ましいことだから競い合って欲しいものである。
 終わった訳でないといえば、サプライチェーン問題もインフレ懸念も政策金利引き上げも終わった訳ではない。株高の10月はほっと一息に過ぎないかもしれないと思っておいた方が無難だろう。
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アマゾン、小売部門の苦戦をクラウドで助けるも予想外れの業績で株価4%下落

2021年10月29日 | 投資
 昨日(10月28日)時間外に発表されたアマゾンの第3四半期決算は収入、純利益とも、アナリスト予想を大きく下回るものだった。
 収入はアナリスト予想の1,116億ドルに対し1,108億ドルで、一株当たり純利益は予想8.92ドルに対し6.12ドルだった。
 アマゾンの収入は前年同期比15%伸びたが、前年度が対前々年度比で37%伸びたことに較べると勢いは鈍化している。
 同社は売上高成長率鈍化の要因として「コロナ禍の落ち着きで消費者がオンラインショッピングから実店舗でのショッピングに回帰し始めたこと」「サプライチェーンの混乱」を上げている。
 また第4四半期の売上見通しについては、1,300億ドルから1,400億ドルとした。これは対前年同期比4%~12%の伸びに相当する。しかしFactSetによるアナリスト予想の1,421億ドルには届かなかった。
 決算が期待外れだったことと今期の売上の伸びもあまり期待できないことから時間外取引で株は売られ4%下落した。
 アマゾンのアンディ・ジャシーCEOは第4四半期では、労働力不足に対応する人件費増やサプライチェーンの混乱に対応する出荷コスト増などで数十億ドルの追加的な費用が発生するだろうと述べ、短期的にはコストアップになるが、顧客やパートナーのための正しい優先順位付けだという見解を示した。
 苦戦する小売部門を救ったのは、クラウドサーバービジネスAWSや広告収入などのアマゾンサービスだった。アマゾンサービスからの収入559億ドルは初めて小売部門の収入549億ドルを上回った。
 AWSは50億ドル近い営業利益を叩き出し、小売部門の不振を救った。
 CNBCはAWSの利益なかりせば、アマゾンのこの第三四半期は赤字決算になっただろうと記事を結んでいた。
 ★    ★    ★
アマゾンの株価は今年に入ってぱっとしない。下のグラフのとおりS&P500を下回っている。第4四半期にサプライズが起きないかぎり東面ぱっとしないだろうと考えている。だが私は多少持っているアマゾン株を持ち続けることは間違いないだろう。その一つの理由はクラウドサービスAWSの強さだ。AWSの売上高は第3四半期に39%伸びている。世界的にクラウドサーバー化が進む中でAWSの伸びは期待できる。一方小売部門のコスト高を吸収して収益を上げるには少し時間がかかるかもしれない。だが多少の揺り戻しはあるにせよオンラインショッピングの大きな流れが変わらないとすれば、アマゾンに対抗できるプラットフォームなないから長期的には収益がついてくるだろうと私は期待している。ポジショントークも入っているが。



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巻機山米子沢で死亡事故。名前はやさしいが沢は手強い山

2021年10月28日 | 
 今日ネットで先日来行方不明になっていた巻機山の登山者が救助されるも病院で死亡が確認されたというニュースを見ました。
 この遭難事故については2日前に救助ヘリが飛んだというニュースが流れた時から気になっていました。気になった理由はこの事故の前の週に巻機山のヌクビ沢ルートという道から巻機山に登っていたからです。
 巻機山1,960mは山好きの人の間ではつとに知られた名山です。深田久弥の日本百名山の中の一山ですから山好きの人なら登った人も多いでしょう。また沢登りの愛好家や山スキーの愛好家も好む名山です。
大分水嶺つまり日本列島の背骨にあたる分水嶺の上に位置する巻機山の西面の水は登川を通って日本海に流れ、東面の水は奥利根湖を経て太平洋に流れます。
 その西面を代表する谷が今回遭難事故のあった米子沢とヌクビ沢です。ヌクビ沢は上級者向けの登山道としてルートのかなりの部分には鎖やロープが設置されていますが、米子沢は完全に沢登りの領域です。
 深田久弥は日本百名山の巻機山の中で「巻機山というやさしい名前と共に、この隠れた美しい山を、私は上越国境中の一名山として挙げたい」と書いています。
 私たちが先々週登った時も頂上を覆っていた雲が一瞬切れ、草紅葉の広がる米子沢源流を垣間見ることができました。
 巻機山の山頂付近は女性的ななだらかな姿ですが、豪雪と雪崩に磨かれた峡谷の岩はツルツルで、時にタフな登攀を強いられることもあります。私たちが登った時は天気に恵まれましたが、雨やまして雪が降ると谷の様相は一変し難度は高まるでしょう。名前はやさしいがタフな山というのが巻機山の本当の姿でしょう。
 お亡くなりなられた方のご冥福をお祈りいたします。
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秋の宿泊予約は場所によっては取り難い。Pent-up demand現象か?

2021年10月28日 | うんちく・小ネタ
 紅葉狩りと温泉を楽しむため、上信越方面に出かけようと企画しましたが、「これは!」という宿は結構売り切れていました。
 まあインターネットであちこち探して最終的には見つけることができましたが。
 コロナウイルスが収束方向にあるので~第6波がくるかどうかわかりませんが~旅に出ようと考えている人が増えているのです。旅は人の心を豊かにし、時に味気ない日々の生活に潤いと喜びを与えてくれます。旅は旅そのものに加え、企画と旅の後の写真整理~最近はクラウドアルバム頼りですが~もまた楽しみです。
 さて昨今の米国の金融記事を見るとPent-up demandという言葉をしばしば目にします。Pentはpenの過去分詞形です。Penはボールペンのペンですが、動詞として閉じ込める・換金するという意味があります。したがってPent-up demandとは抑制され繰り延べられた需要という意味です。
 コロナウイルス禍で旅行できなかった人々への旅行に対する熱い思いが一度に高まり、旅行需要が増えている時などに使う表現です。
 アメリカほどでないにしろ日本でもPent-up demandは高まっています。
 衆院選でコロナ後の景気対策に政治家が色々な御託を並べていますが、一番重要なことは抑制され、繰延べられた消費需要を感染拡大を抑えながら経済活動の推進力にするのには何をすべきか?ということなのです。
 それにはワクチン接種証明を最大限に活用することなのです。補助金などは極力抑えて民需を活用で経済を回すというのが正しい政策なのです。
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