シリコンバレー銀行の倒産などで大揺れの米国金融界だが、ハイテクなどナスダック銘柄についてはこの3月の株価は堅調だ。1~3月で見てもナスダックは15%以上上昇している。S&P500が6%弱の上昇にとどまっているのに比べかなり好調だ。
もっとも昨年末にかけてハイテク銘柄はかなり売られ一部に割安感がでていたのかもしれない。
昨年末からChatGPTなど対話型人工知能が脚光を浴びたこともマイクロソフトなどには追い風になった。ただ人工知能に関して値を飛ばしたのはエヌビディアなど半導体メーカーだった。マイクロソフトも値を上げているが、値上がり状況は穏やかなものだ。
ところで多少なりとも資産を株式で運用していると株価は予想外のことで大きく動くということを実感する。コロナ、地球温暖化、ロシアのウクライナ侵攻など予想できた人はどれ位いるのだろうか?これらを原因の一部とする世界的なインフレを予測できた人はどれ位いるのだろうか?
「運用」という言葉を「運を用いる」と読むのは間違いだろう(運を用いるなら用運とすべきか?)が、資産運用の成績は運に左右されるところが多い。
あれこれ知恵を巡らせて市場を出し抜くような成果を上げることもあるが、私はそれらの出来事もかなり運に助けられていると思うことがある。
国語的には間違っているかもしれないが、資産運用の運用は運頼りの面があると考えておく方が良いのではないか?と私は考えている。
運び動かして用いる
というニュアンスも。
「チャンス(運)のあるところへ向けて、大金を背負って、動き回り続けている」
というせわしなさ・多忙さ・急いでいる様子(しかも徒労に終わる事もある様子込み)を、的確に言い当てているのかも。
(AI契機にGPUメーカーの株式に買い。「金が出たぞー」契機にジーンズ屋が繁盛するが如く……)