金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米経済、潜在産出量に到達

2017年11月30日 | 金融

第3四半期の米国GDPは、議会予算局が算出している潜在産出量(潜在GDP)を若干上回った。

GDPが潜在GDPを上回るのは、2007年第4四半期以来10年ぶりのことだ。

潜在GDPとは長期間持続可能なGDPの最高水準だから、資本や労働力が最高レベルで効率的に使われていることを意味する。

昨日商務省が発表した第3四半期のGDP成長率は年率換算3.3%で過去3年間で最高水準だった。

産出量が潜在産出量を越える状態が続くと、賃金と物価の上昇が加速して、やがて景気は減速するというのが経済学のセオリーだ。

従ってGDPが潜在GDPを越えたというニュースは、連銀の政策金利引き上げのサポート材料になるだろう。

もっともGDPが潜在GDPを越えると景気が減速するというセオリーにも例外があり、1990年代後期には、4年近くGDPが潜在GDPを上回っていたが、インフレは抑えられていた。生産性が向上していたからである。

米国経済が景気拡大の後半期に入っていることは間違いないが、なおしばらく持続すると思われる材料は多い。ただ手放しの楽観はできないだろう。良い材料が続いている間に次の景気後退期に向けて何を準備しておくかが、投資家にも問われつつあることは間違いない。

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漱石山房から穴八幡散歩

2017年11月29日 | まち歩き
暖かな天気に誘われて早稲田近くの漱石山房記念館から穴八幡を歩きました。

比較的近いところにいながら、穴八幡を参詣するのは初めてです。紅葉が美しいのに感激しましたが、楼門から社殿まで新しくきれいなのに驚きました。
神社は新しい方がいいですね。
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米国株、政策金利引き上げ・税制改正法案を好感して大幅上昇

2017年11月29日 | 投資

昨日の米国株は、パウエル次期連銀議長が来月に政策金利を引き上げることを示唆したことや、上院が税制改正法案を近々可決する見通しが高いという予想が流れたことで大幅に値を上げた。

ダウは255.93ポイント(1.09%)上昇して、23,836.71で引けた。午後に北朝鮮がミサイル発射実験を行ったというニュースが流れ、一時100ポイントほど値を下げる局面もあったが、引けにかけて大きく値を上げた。

市場全体を見ると、アマゾンやアルファベットなどハイテク銘柄が若干値を下げ、銀行株が買われたので、政策金利引き上げや金融機関に対する規制緩和期待から銀行株が物色され、相場を押し上げたようだ。

さて私が今米国株相場について、気にしている点は「政策金利引き上げ」や「税制改正法案可決」は織り込み済みの話なのかそれとも新しい材料になるのか?という点である。

大幅企業減税や多くの個人にとって減税となる可能性が高い税制改正は、トランプ政権の目玉政策であることは間違いない。しかし紆余曲折はあるにせよ大方の人は改正案が可決されることを予想していたと思う。来月予想される連銀の政策金利引き上げも既定路線であり、目新しい材料ではない。

仮にこれらの話が織り込み済みであったとすると、「噂で買って事実で売る」という動きにつながるのだろうか?それとも更なる世界経済全体の底上げを期待して相場は更に強含むのだろうか?

それが分かれば苦労はしないが、私は少しキャッシュウエイトを高めておこうと考えている。

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幸せな国ほど税金が高い

2017年11月29日 | うんちく・小ネタ

先週「世界ふしぎ発見!」でデンマークを取り上げていた。デンマークは世界トップクラスの幸福度を誇る国だが、国民負担率(社会保障負担率+租税負担率)は7割に達するという。国民負担率は高いが、医療費・教育費は無料で環境にやさしい社会を築いているから幸福度は高いという。

このことを一度書こうと思っていたところ、今日CNBCにThe Happiest countries pay some of the highest taxes in the worldという短い記事が出ていたので、まず記事のポイントを紹介しよう。

国連の最近の幸福レポートによると、幸福国のトップテンはノルウェイ、デンマーク、アイスランド、スイス、フィンランド、オランダ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンである。

各国の国民負担率の比較について、財務省の公表データを見ると、デンマーク70.1%、フィンランド63.8%、オーストラリア62.6%と日本の42.2%に較べると20%以上高い。例外はスイスとカナダでそれぞれ国民負担率は32.7%、44.1%と国民負担率は低いが幸福度は高い。

スイスの幸福度が高い背景には、ヘルスケアシステムが素晴らしく医療費が国家財政を圧迫することがないとか生産性が極めて高いといったことが挙げられている。もっとも物価が高いなどそれなりの悩みはあるようだが。

論語に「苛政は虎よりも猛なり」という言葉がある。過酷な税金やひどい政治よりは虎の方がましという意味だ。

ひどい政治はたまらないが、税金や社会保険料は高くても、正しく社会福祉に使われていると国民の幸福度は増すということをデータは示している。

幸福度の高い国は「社会的信頼」と「健康な生活」を目指して、「強固な社会基盤の構築」を最優先に政策のかじ取りを行っているのである。そしてそれなりの負担を国民が担っているのである。ローコストで幸福度を高める方法はないということだろう。

 

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「えごま」の美里町から鉢形城~半日ドライブ

2017年11月27日 | まち歩き

昨日(11月26日)埼玉県美里町から寄居町にかけて半日ドライブに出かけました。

きっかけはワイフがテレビで見た「えごまの里に行き、良質のえごま油を買ってみたい」といったことです。

美里町までは自宅から車で1時間15分程度。えごま油だけでは物足りないので、近くの鉢形城を見学し、ちょっと人気があるうなぎ屋で昼ご飯を食べることにしました。

えごま油は美里町の「円良田(つぶらだ)特産センター」で売っていました。

一ビン2,500円とスーパーなどで売られているえごま油に較べると3倍近い値段ですが、せっかく来たのですから2ビン買いました。

えごま油はαーリノレン酸を豊富に含み、生活習慣病の予防・免疫力の強化・アンチエイジングなどに効果があると言われているので、半年ほど前から毎日小さじ一杯摂るようにしています。効果のほどは分かりませんが。

特産センターを出て車を鉢形城に回しました。10分程度の距離です。

鉢形城は「日本100名城」に選ばれているお城で、曲輪の跡が残っていました。

暖かい日だったので曲輪の中を散歩して、往時を想いました。

記念館があるのですが、昼食の時間が近づいたので、車で5分ほどの「八千代うなぎ蒲焼店」へ。

今日はうなぎの好きなワイフのためにウナギを食べると決めていたのです。

ネットで調べたところ駐車場がない、ということなので寄居駅前のコインパークに車を止めました(2時間は無料)。

ただしお店で聞くと、すぐ近くに「駐車場がある」ということでした。

うな重は2,300円の梅、3,700円の竹、5,000円の松とあるのですが、ボリュームがあるという話だったので、二人で梅を頂きました。"(-""-)"

ということで半日ドライブはおしまい。えごま油がアンチエイジングにどれ程効果があるかは分かりませんが、えごま油を買うドライブが、夫婦の円滑油になったことは間違いない半日でした。

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