昨年末頃から多摩地区でも地上デジタル放送が受信可能になったいうことなので我が家でも受信してみることにした。テレビ(受信機)は一昨年買ったハイビジョンテレビなのでチューナーなどなくても地上デジタルハイビジョンが観られるのだが、ちょっと調べるとUHFアンテナが必要ということが分かった。そこで近所のパナソニック特約店の○○さんにアンテナ工事を依頼することにした。ところが僕はこの○○さんの店でハイビジョンテレビの値段をチェックしただけで実際にはヤマダ電機でテレビを買った~ただしパナソニックではない~ものだから、ワイフが「大きな買い物はしないで小さな仕事だけ○○さんに頼むのは悪い」と言う。僕は「小さな仕事の積み重ねで商売になるの。それが町の電気屋さんのレーゾン・デートルだから」と反論する。横にいた娘が「レーゾン・デートルとは大袈裟ね」と笑う。レーゾン・デートル フランス語で「存在意義」のこと。スペルはreison de'treだが最後のreは消音で発音しないらしい。従って正しくはレーゾン・デイトなのだが日本では昔からレーゾン・デートルと発音している。
さて○○さんには近々工事見積りに来て貰うことにしたが、この間に少し地上デジタル放送について勉強してみた。まず簡単な情報を(社)地上デジタル放送推進協会のホームページhttp://www.d-pa.org/などで見た。まずUHFアンテナのUHFであるが、これは極超短波(Ultra High Frequency)のこと。地上デジタル放送は極超短波帯の中の470~770Mhz帯を使うということだ。地上デジタルテレビ放送には幾つか特徴があるがその一つは放送局からの電波の送信方向を細かく制御できるので放送対象地域を絞り込めるということだ。
次に「高画質」「高音質」「データ放送」「著作権管理機能」などがある。
この辺りは実際にためすこととしてアンテナの問題の解決を進める。ところで我が家には今テレビアンテナがない。これは近所に田無タワーという電波塔が建てられた時にテレビ電波障害が起きるので共同アンテナが設置されそこからケーブルで電波を受けているためだ。このため屋根の上に地上アナログ放送を受信するVHFアンテナがないのである。VHFとはVery High Frequencyの略で超短波のことでテレビの1~12チャンネルが対応している。
そこで共同アンテナ(田無タワー)に「地上デジタル放送を共同アンテナで受信する計画はないか?」と電話で照会したところ「地上デジタルは電波障害が起こらないので共同受信はしない」ということだった。そこでいよいよアンテナの選定について考えることにする。
まずアンテナメーカー・マスプロのホームページからQ&Aのページを読んだ。http://www.maspro.co.jp/digi_broad/jusin.html 日本を代表するアンテナメーカーだけに中々詳しい。さてUHFアンテナには室内アンテナと室外アンテナがある。室内の方が手軽そうなのだが、地元の○○電気さんに聞いてみると僕の地域では電波が弱く室外アンテナでないと難しいだろうということだった。かくして○○さんに室外アンテナの工事をお願いすることにする。アンテナ代を含む工事代金は大体3万7千円程度ということである。
アンテナ工事についてインターネットで調べてみると2万円程度でやりますという広告が出ている。ただしアンテナ設置は自宅に入って貰ったり、屋根に登ってもらったりするし、テレビの映り具合では増幅器の設置が必要になる。そこでまあ多少高いかもしれないが、地元の○○さんに頼むことにした。これがまあ○○さんのレーゾン・デイトでもあるだろうし。
ところで余談になるが、アンテナのことを調べている内にマスプロ電工(東証1部。6749)のことが気に入りちょっとこの株を1260円近辺で買ってみた。100株単位で買えるので気軽に投資できるところも良い。今後地上デジタル放送が本格化すると「UHFアンテナの出荷が増える」「デジタル放送受信用のチューナーの出荷が増える」ということでマスプロの業績向上に賭けてみた。デンソーがマスプロに出資しているのも気に入った。UHFは今までより鮮明な映像を送ることが出来るので自動車用テレビ等も格段に良くなるはずである。
といったことでデジタル放送の勉強からマスプロの株式投資にまで進んでしまったが、これはこれで一つの投資スタイルとして面白いと思う。当たればアンテナ代位直ぐ出てしまうだろうし、直ぐに当たらなくても配当利回りが1.2%あるので暫くホールドしておいて良い銘柄だろう。