複数のメディアが、トランプ大統領は連銀理事のジェローム・パウエル氏を次の連銀総裁に指名するだろうと報じていた。
パウエル氏は2012年から連邦準備制度理事会の理事を務めている。パウエル氏は共和党だが、イエレン議長の金融政策を確実にサポートして理事会で反対票を投じたことは一度もなかった。
ワシントンポスト紙は「彼は連銀のこれまでの路線を大きく変えることはないだろう」という見方を示した。
連銀でパウエル氏と一緒に仕事をしてきたダラス連銀の前総裁リチャード・フィッシャー氏は「パウエル氏は金引き上げを目指すタカ派でも、低金利策を志向するハト派でもない」「私は我々は賢いフクロウになりたいと常々言ってきたが、彼はこの範疇にぴったり当てはまると思う」と述べた。
もっともEvercore ISIが144の投資家に調査したところでは、パウエル氏の方がイエレン議長よりもう少し政策金利を引き上げるだろうという見方が多かった。
ワシントンポスト紙は、トランプ大統領に近い二名の人物(匿名)が、大統領は連銀の政策会合が終わり、大統領がアジア歴訪に出発する前日の今週木曜日(11月2日)に、パウエル氏を次期連銀総裁に指名するだろうと述べていると報じている。