福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国初紙幣は日本製

2010年03月06日 |  〇文化・歴史

3月3日付朝鮮日報の報道によれば、韓国で初めての紙幣は、
「日本製」だったのだそうだ。

時は朝鮮戦争ぼっ発直後、非常に切迫した状況の中、当時、
日本を占領していたGHQ(連合国軍総司令部)の仲介で、韓国初の
紙幣である「千圓」(1000ウォン)札と「百圓」(100ウォン)札が、
単位も日本式の「圓(円)」そのままに、日本の大蔵省印刷局
(現在、国立印刷局)で印刷されたとのこと。

一つの雑学として、関連記事の一部を翻訳練習させてもらった。




△「非武装地帯では、お金なんて
何の意味もないッ!


・・・・・・・・・・・・・・

■[대한민국 제1호] 6·25전쟁 중 연합군 도움으로 日서 찍어
[大韓民国の第1号] 
韓国初の紙幣・・・朝鮮戦争中、連合軍の仲介で日本で印刷
(朝鮮日報 3月3日)

대한민국 1호 지폐는 6·25 전쟁 와중에 세상의 빛을 봤다.
우리나라의 유일한 법정 화폐인 한국은행권을 발행하는
한국은행은 1950년 6월 12일 설립됐다. 하지만 지폐를 발행해
보지도 못한 채 창립 13일 만에 6·25 전쟁을 맞았다. 그 당시
우리나라 시중에서는 일제시대에 중앙은행 역할을 했던 조선
은행이 발행한 조선은행권 지폐가 유통되고 있었다.
大韓民国で最初の紙幣は、朝鮮戦争の最中に登場した。韓国で
唯一の紙幣である韓国銀行券を発行する韓国銀行は、1950年
6月12日に設立された。しかし、1枚の紙幣も発行しないまま、
設立からわずか13日目にして朝鮮戦争が勃発した。その当時、
韓国の市中では、日本統治時代に中央銀行の役割を果たして
いた朝鮮銀行の発行による朝鮮銀行券が紙幣として流通していた。

전시(戰時)에 필요한 현금을 조달하기 위해 한은은 6월
29일 급하게 도쿄 지점을 통해 일본 정부에 "한국은행권
지폐를 인쇄해 달라"는 요청을 하게 된다. 당시 일본을
점령하고 있던 연합군 최고사령부의 도움으로 열흘 만에
일본 대장성 인쇄국에서 1000원(圓)짜리 152억원, 100원
짜리 2억3000만원어치를 찍어 미 군용기 편으로 김해
공항으로 운송했다.
戦時に必要な現金を調達するため、韓国銀行は6月29日、
急きょ、東京支店を通じ日本政府に韓国銀行券の印刷を要請
することになる。当時、日本を占領していた連合国軍総司令部の
助力も得ることができた韓国銀行は、日本の大蔵省印刷局で
1000ウォン(圓)札紙幣を152億ウォン、100ウォン札紙幣を
2億3000万ウォン印刷してもらい、要請から10日後には米軍の
軍用機で金海空港に空輸した。

급박한 상황 탓에 1000원권 앞면의 도안에는 주일 대표부에
걸려 있던 이승만 대통령 초상화를 이용했으며, 100원권
앞면에는 주일 대표부가 소장한 책자에서 골라낸 광화문
사진을 사용했다.
切迫した状況下、1000ウォン札の表面デザインには、駐日
代表部の建物にかかっていた李承晩大統領の肖像画が使われ、
100ウォン札の表面のデザインには駐日代表部が所蔵していた
書物の中にあった光化門の写真が選ばれた。


-以下省略-





△「私はここにいます
山崎よしまさと結婚した一般女性とは
私のことです







△「うそばかりつくなッ!



(終わり)



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韓国語の生き地獄

2010年03月06日 |  〇語彙と表現

3月1日(月)、プサン沖で発生した日韓高速船・コビー号の
事故を報じる韓国紙の記事を追いながら、あらためて韓国語という
言葉について考えたことがある。

そのきっかけは、記事の中で使われていた「생지옥」という
漢字語表現だ。

これを漢字で書けば「生地獄」。

「ヲタク」が見るに、これは、明らかに日本語の「生き地獄」から
送り仮名を取って作られた韓国式の漢字語表現だ。

・・ ・・

考えてみれば、近代の日本は、西欧の制度や習慣、文化、技術、
芸術、学問、思想、概念などを、それこそ気の遠くなるような
膨大な量の日本語(漢字語)に移し変えた。

そうした日本語(漢字語)は、ほぼ100%、現代韓国語の漢字語と
しても使用されている。

また、「湯桶読み」(訓読み+音読み)や「重箱読み」(音読み+
訓読み)する漢字語など、日本語に独特の漢字表現まで、
韓国語音で読むかたちで韓国語の漢字語として使われている
例も非常に多い。

さらには、和語の漢字表現(送り仮名をつけて訓読みする表現)
から送り仮名を取り韓国語の漢字語になっている場合まである。

・・ ・・

「ヲタク」が韓国語を学び始めてすでに20数年。

생지옥(生地獄)」のような韓国語に出会うたびに、「ヲタク」は、
韓国語に対して、ある一つの印象を深めてきた。

その印象とは、近現代の韓国語とは、近代の日本語を韓国
(朝鮮)式にアレンジして出来上がった言語なのではないか、
というものだ。


△「非武装地帯の先人いわく
印象ほど、あてにならないものはないッ


そして、そのアレンジの主体となったのは、近代の日本語を
完璧に身に付けた韓国(朝鮮)の知識集団だったのだろう。

もちろん、場合によっては、庶民の日常的な言語生活が、その
中心を担うこともあっただろう。

・・ ・・

そんなことを考えながら、ネイバーニュースの検索サービスを
利用し、今年に入ってから「생지옥(生地獄)」なる漢字語が
使われた記事を検索してみた。

ここでは、記事の見出しを三つだけ翻訳練習してみた。

■'악몽의 10시간'...코비호 승객 "생지옥이었어요"
「悪夢の10時間」...コビー号乗客 「生き地獄だった
(連合ニュース 3月2日)

■규모 8.8강진이 할퀸 칠레,아비규환...1분만의 생지옥
M8.8の大地震が襲ったチリ、阿鼻叫喚...わずか1分で「生き地獄
(ニュース韓国 2月28日)

■거리엔 시신 즐비...'생지옥'된 아이티
道路脇に並ぶ死体の列...「生き地獄」と化したハイチ
(東亜日報 1月15日)

こうして、記事の見出しを三つ見ただけでも、韓国人の精神生活の
中に、日本人と同じように「生き地獄」がしっかり存在していることが
読み取れる。





△「私は、非武装地帯のミス生き地獄




(終わり)


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