「슬픈 인연(悲しい絆)」は、ナミの歌った80年代のヒット曲で、
「ヲタク」も大好きな曲だ。
辞書を片手に歌詞の意味を調べながら韓国語の勉強をしたのが、
つい昨日のことのような気もするが、あれから、はや20数年の
年月が流れている。
時間とは実に恐ろしいものだ。
ところで、「ヲタク」は長い間、この曲を、しごく当たり前の
こととして韓国の曲だとばかり思って来た。
しかし、インターネットを利用するようになって、この曲の作曲家が
日本人(宇崎竜童)であることを知り、そして、つい最近、この曲が
日本の曲のカバー曲(海賊版?)だった事実を知ることになった。
思い起こせば、80年代、「ヲタク」が韓国で購入した韓国人歌手の
アルバム(LPレコード)の中に、日本のヒット曲をコピーしたような
曲が入っているのを聴いて、驚いたことはあった。
しかし、「ヲタク」自身、それが日本の曲だとは知らないままに
聴いていたケースは、この「슬픈 인연(悲しい絆)」が初めてだ。
原曲は橋幸夫が歌った「絆(きずな)」。
作詞・作曲は阿木燿子、宇崎竜童の夫婦コンビ。
ネットで視聴(ツタヤオンラインで16曲目)してみると、イントロや
メロディーがほぼ全く同じだ。
ただ、日本では全くヒットしなかった無名の曲なので、「ヲタク」が
韓国語のカバー曲(海賊版?)を、韓国の曲だと思い込んでしまった
のも無理はない。
それに、現在とは違い80年代の韓国では、日本の大衆文化は
公式には開放されていなかったのだ。
20数年も韓国語を勉強していると、いろいろなことが起きる
ものである。
△「ヲタクさん、今夜は、フリオ・イグレシアスの歌を
聴かせてあげます。80年代、世界中でヒットした
スペイン語の曲です」
「彼の声を聴いていると、ヲタクさんの声を
聴いているようなうっとり気分になれます・・・」
△「むなしくはないか?」
(終わり)