コンピューター対人間の囲碁対決。第3局も人工知能「アルファ碁」が勝利。
いやあ、凄い。こうなると、イ・セドル9段がせめて一矢を報えるかどうかが焦点になってきました。
今日は、午後、東京大学法文2号館大教室へ。母校で教授をつとめてきた同級生・佐藤隆夫くんが今月いっぱいで退官ということで、最終講義が行われたのです。案内をもらって、聴講に。
もしかしたら、自分も学者になっていたかもしれないなあ、などと思いながら足を運んだのですが、佐藤くんの詳しい経歴を見て、とても無理なことがわかりました。経済的にも、精神的にも、もちこたえられそうにありません。
大学院で学んだり、米国に留学したりしながら勉学に励み、彼が博士号を取得したのは1983年春。32歳になってからのことです。
それからも、NTTやATRの研究員をやったりして、母校の助教授になれたのは95年。44歳の時なのです。大学の先生としての研究や指導は20年ぐらいしかありませんよねえ。もちろん、論文はずっと前から書いていますが、それにしても……。
今日の最終講義は、主要な研究テーマである視覚について。
「物を見る」というタイトルで、立体視、運動の知覚などについて話してくれました。
内容は非常に面白い。佐藤くんの研究が、この分野全体に寄与したところも大きいようです。
佐藤くん、ご苦労さまでした。これから場所を変えてのさらなる研究・指導、頑張ってください。
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