惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

釣瓶落とし

2021-10-15 21:05:29 | 季節

 日中、ずっと原稿を書いていて、夕方の散歩に出るのが午後5時20分頃になりました。
 東京の今日の日の入りは5時6分。西の山ぎわを残照が赤く染めていますが、あたりはすでに暗い。たそがれの道を速足で歩きました。

 秋の日が沈むのを急ぐ様子を「釣瓶(つるべ)落とし」と言い習わしていますが、実際に釣瓶を見知っている人はどれだけいることやら。
 私自身、どういうものかはわかっていますが、本物を見たことがあるかどうか、自信はありません。井戸から水を汲むのは、はじめは手動ポンプ、すぐに電動ポンプに替わったように思います。

 でも、太い綱の感触。カラカラと滑車を鳴らして落ちてゆく木桶。井戸の水面に達して横たわり、半分沈みながら水をたたえる様子。綱を両手で交互にたぐって桶を上げる重み。
 そんなことがはっきりと思い浮かぶんですよね。体験があるということなのかなあ。

 そんなことを思い浮かべた夕暮れの散歩でした。



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2 コメント

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釣瓶 (山口素夫)
2021-10-16 11:45:43
釣瓶というと、天秤状の竿の片側に水桶、反対側におもりを付けたものかと思っていました。今調べたら、滑車を使うものも釣瓶と言うようです。いずれにしても落とすときは急速に落ちるので、急降下するものを釣瓶落としと例えたそうです。
私は両方見た記憶があります。実家の隣家には滑車の付いた井戸がありましたっけ。今でもあるのかどうか。
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>山口素夫さま (森下一仁)
2021-10-16 17:50:13
天秤式のものは、私の念頭にありませんでした。両方あるんですね。「釣瓶」そのものは縄で吊るした入れもののことなのでしょうか。
なつかしい道具ですね。
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