詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

谷川俊太郎『聴くと聞こえる』(30)

2018-03-14 20:27:52 | 谷川俊太郎『聴くと聞こえる』
谷川俊太郎『聴くと聞こえる』(30)(創元社、2018年02月10日発行)

 「聞きなれた歌」に書かれている「歌」は鳥の声。谷川はカッコウとホトトギスの声になじんでいる。
 その詩の最後。

 鳥の鳴き声はどんなときも私たちに生命を告げる。近ごろ街なか
の交差点で聞くことがある、電子音による鳥のさえずりがなんとも
不快なのは、あれがにせものだからだろう。にせものとほんものを
聞き分ける耳くらいは私にもまだ残っている。

 この部分の詩のポイントは「にせもの」「ほんもの」の違いなのだが。
 「にせもの」「ほんもの」が出てくる前に、私は「あっ」と叫んでしまった。
 交差点の鳥の鳴き声。「カッコー、カッコー」と「ピヨピヨ」。私は谷川のこの作品を読むまでは「ピヨピヨ」をひよこの鳴き声だと思っていた。でも、そうではなくてホトトギスだったのか。
 「電子音」をつくった人がホトトギスを意識したかどうかはわからないが、谷川はホトトギスと認識している。
 同時に、そうか、谷川は鳥の声を山へ出かけていって聞いているのか、とも思った。「幼いころから夏を群馬県の高原にある父の山小屋で過ごした」と書いている。そこでカッコーの声を聞き、それが耳になじんだ。
 ホトトギスも夏鳥なので高原で聞いたのだろう。
 そう考えると、この交差点の鳴き声を考えたひとは、谷川と同じ「体験」をしていることになる。
 そして、そこには谷川の書いたこととは別の「ほんもの」がある。「体験」の「ほんもの」。「ほんものの体験」が、人工音を識別させる。これはカッコー、これはホトトギスと。そのうえで、「にせもの」「ほんもの」と言っている。

 うーむ。

 私はカッコーの声をどこで聞いただろうか。ホトトギスはどこだろうか。谷川の詩の最後の部分で「ピヨピヨ」はホトトギスだったのかと思い出すのだから、どこかで聞いたことがあるのだと思うが、はっきりしない。
 カッコーもホトトギスも、私の住んでいた山の中(私の家の近く)では、あまり聞かない。山鳩と夏のウグイスはひっきりなしに聞く。ウグイスがいるのだからホトトギスもいるのだと思うけれど。
 「ピヨピヨ」をひよこと思ったのは、近くに鶏を飼っている家があり、そこで雛を見ているからだろう。
 耳は「保守的」な感覚器官なのかもしれない。「聞こえる音」を「聞いた音」に結びつけて判断する。「聞いたことのない音」は、もしかすると「聞こえない」かもしれない。「ほんもの」「にせもの」とは別に「聞こえる音(聞いた音)」と「聞こえない音」があるかもしれない。
 「聞き分ける」の「分ける」はなかなかおもしろいことばだとも思った。
 私の耳は「聞き分ける」までは発達していなくて、「聞き、結びつける」という感じでしか働かない。
 「分ける」というのはひとつの文化だな、というようなことも感じた。
 こういうことは、「音」だけではなく、「ことば」でも起きるかもしれない。
 「ことば」を「読み、分ける」、あるいは「読み、結びつける」。

 谷川が書いている「にせもの=深い」ということについては、また別の機会に考えることにする。







*


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目次

小川三郎「沼に水草」2  岩木誠一郎『余白の夜』8
河邉由紀恵「島」13  タケイ・リエ「飯田橋から誘われる」18
マーティン・マクドナー監督「スリー・ビルボード」再考21  最果タヒ「東京タワー」25
樽井将太「亜体操卍」28  鈴木美紀子『風のアンダースタディ』32
長津功三良『日日平安』37  若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」40
草森紳一/嵩文彦共著『「明日の王」詩と評論』47  佐伯裕子の短歌54
石井遊佳「百年泥」64  及川俊哉『えみしのくにがたり』67
吉貝甚蔵「翻訳試論――漱石のモチーフによる嬉遊曲」72
西岡寿美子「ごあんない」76
     *
谷川俊太郎『聴くと聞こえる』(上)83

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佐川の語った「ほんとう」。

2018-03-14 19:05:00 | 自民党憲法改正草案を読む
佐川の語った「ほんとう」。
             自民党憲法改正草案を読む/番外189(情報の読み方)

 2018年03月13日朝日新聞(西部版・14版)は「財務省公文書改竄」関連特集新聞。いちばん重要なのは、14、15面に掲載されている「改ざんされた14文書」である。書き換え前と書き換え後が対比されている。ここには、新聞社の「見立て」はなく、純粋に「資料」がある。情報量が多くて、目の悪い私にはひとつひとつを点検することが非常に難しい。しかし、とても特徴的なことがある。それについて書こう。
 一番めだつのは「すべて削除」という文言である。書き換え前はあったが、書き換え後(?)はなくなっている。「項目ごと削除」というのもある。「削除」という文字が70以上並んでいる。

 で、ここから振り返ってみるのだが。
 国会で「森友学園との交渉記録は破棄した」「パソコンの文書は自動的に消えるシステムになっている」というような答弁をした。私は全部を見ているわけではないが、佐川は平然と話していた。「これ以外は言わない、これで切り抜ける」と腹を括っている感じであった。
 佐川の言ったことが「嘘」ならば、これは大変な「嘘つき」である。
 12日の読売新聞の「佐川答弁と整合性図る」は、「嘘」をついたので、それと辻褄をあわけるために、あとで文書を改竄(削除)した、という見立てである。
 私は違うことを考えた。
 ひとはだれでも簡単には「嘘」をつけない。人が語ることの中には「ほんとう」が必ず含まれている。
 佐川は、どんな「ほんとう」を語ったか。

森友学園との交渉記録は破棄した(存在しない)

 これは「ほんとう」だったのだ。
 佐川が答弁に立ったときは、きっとすでに「文書」の処理はすんでいる。「破棄されている」「存在していない」。だから、佐川は、どんな野次を飛ばされようが平然と答えることができた。
 「ないというのなら、これから調べに行くぞ」と言われても大丈夫の状態だったのだ。「あるというならば(そんなに疑るならば)、すぐ調べてみてください」と言っても、大丈夫だったのだ。
 もし、まだ「破棄されていない」(存在している)のだとしたら、そうは答えられない。答弁のあと、財務省にひきあげ、何人かを呼び寄せ、「改竄作業」をすすめるとすると、その「仕事」は目立ちすぎる。
 「あ、佐川が、自己保身のために(辻褄合わせのために)、文書整理をはじめた」とだれもが気づく。「そんなことをしてはいけない」という「声」が出るかもしれない。
 けれど、佐川が「廃棄して、すでに存在しない」という前だったら、どうか。
 「文書の整理」にしか見えないだろう。
 だれか(議員か、役人かわからないが)、「いくつかの文章を丸める(要約する)ことはある。それは改竄にはあたらない」といっていたが、「文書整理」ということで逃げることができる。
 佐川の答弁を聞いて、その「文章を丸める(文書を簡潔につくりなおす)」仕事を手伝った人間は、「あ、あれはこの答弁のための下作業だったのだ」と気づく。しかし、気づいたころにはすでに「文書」はないから、「反対」と言えない。
 何をしているか正確に理解できないままに、佐川の指示に従って「文書改竄(削除)」を手伝った人間もいるかもしれない。

 朝日新聞の資料では「改竄日」が明記されていない(特定されていないのかもしれない)ので、時系列がはっきりしないが、私は「改竄」は佐川答弁の前だと思う。
 そうでなければ、あんなに「何を言われても平気」という顔で「廃棄した、存在しない」とは言えない。
 ひとは、ほんとうのことを言うものなのだ。

 麻生の発言骨子にあった「反映」ということばは、麻生自身のことばではない。そこには「だれか別人がいる」ということを感じさせる。ことばは、とても不思議で、「論理(意味)」だけではなく、それを発言した人と強く結びつけると、「論理(意味)」だけではわからないものが見えてくる。

 さて。
 佐川発言と「改竄」の時系列ははっきりしないが、佐川発言で時系列がはっきりしていることが「ひとつ」だけある。
 佐川の答弁は、安倍が「私や妻(昭恵)が森友学園問題に関与していることになれば、首相も議員もやめる」と言ったのが2017年2月17日であり、佐川が「記録は破棄している」と答弁したのが2月24日であるということだ。
 1週間かけて、懸命に「下準備」をした、という「状況証拠」が、「時系列」のなかにある。
 「削除」された「特例承認決裁文書②「普通財産の貸付に係る特例処理について」(平成27年4月30日)」の中には、首相の名前も昭恵の名前もある。首相の名前は「安倍昭恵総理夫人」という間接的な形のほかに、「日本会議」の註釈の中で「副会長に安倍晋三総理らが就任」という形で出ている。
 なんとしてでも「安倍晋三」の名前を「文書」から完全に削除したいという思いが見える。

 もうひとつ、さて。
 03月14日の読売新聞夕刊(西部版・4版)の一面、

 自公、佐川氏招致を容認/「森友」書き換え 昭恵氏は拒否

 という見出し。

 佐川辞任の9日から、きょうで5日。辞任はもっと前から「裏交渉」されていただろう。招致容認が「14日」、実際の承認はいつになるか。かりに16日とすると、辞任から一週間。一週間あれば、いろいろ「準備」はできる、ということかもしれない。

 それにしてもなあ。
 佐川は「あるというのであれば」という「仮定」を持ち出して「すぐ調べてみてください」とタンカを切らなかった。これは、嘘のつき方としてまことにすばらしい。準備が終わっているから、そんな「誘い」をかける必要がない。「わな」を見せると、「あっ、これはもう証拠隠滅が終わっているということなのだ」と気づかれる。「仮定」は「状況証拠」になってしまう。
 一方、安倍は「私や妻が関係していたということになれば」と「仮定」の話を持ち出している。ほんとうに無関係ならば、「仮定」など持ち出す必要はない。最近「仮定の質問には答えられない」というのが安倍の「口癖」だが、森友問題がもちあがったときは、安倍をあやつっているブレーンから、そういう「言い方」(逃げ方)を教えてもらっていなかったということだろう。関係しているからこそ、「関係していたなら、首相も議員も辞める」とタンカを切り、ことば「勢い」で逃げようとした。
 「勢い」そのものが「嘘」である。
 「ほんとう」は佐川のように「淡々」としたことばのなかにある。「ほんとう」だから「勢い」でごまかす必要はない。

 佐川が国会で何を語るか。
 「改竄(削除)」の日にちが特定されれば、すべてが明確になるのだが。
 改竄文書の改竄日が「2017年2月24日」以降になるよう、工作はすんだのか。パソコンの「履歴」を丁寧に調べればわかるはずだが。財務省のパソコンは、入れ替えてしまったのだったっけ?
 「だれが、なぜ」よりも「いつ」が事件の本質を明るみに出すはずだ。


#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位 
 


*

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憲法9条改正、これでいいのか 詩人が解明ー言葉の奥の危ない思想ー (これでいいのかシリーズ)
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書き換え「反映」、か。

2018-03-14 00:51:26 | 自民党憲法改正草案を読む
書き換え「反映」、か。
             自民党憲法改正草案を読む/番外188(情報の読み方)

 2018年03月13日朝日新聞(西部版・14版)は「財務省公文書改竄」関連が一面をふくめて計10面。多すぎで、なかなか読めなかった。
 細部も、とてもおもしろい。
 すでに何人かの人が書いているが「天声人語」の最後の一文。

未曾有の不祥事と呼ぶべきであろう。

 この「未曾有」に「ルビ」がふってある。新聞ではルビをふることになっているのだろうけれど、麻生への「あてこすり」とも読める。麻生には読めないだろうが、普通の人には読める。同じように、麻生には「読めないこと」があるだろうが、一般市民(朝日の読者)には「読める」ことがあるんだぞ、と言っているかのようだ。もちろん、朝日の記者にも「読める」。
 で、この「皮肉」を読んで、私は、あっと声を上げそうになった。

 一面に「調査結果と麻生財務相の発言骨子」というのが載っている。
 その「骨子」のうちの、

主に書き換えられたのは「貸付決議書」「売払決議書」「特例承認の決裁文書」。これらの書き換えを反映させる形で残りの文書も書き換えられた。

 が、ふと、強烈によみがえったのだ。
 最初は軽く読みすぎてしまった。ひとつの文書を書き換える(改竄する)だけでも気をつかうと思うが、ひとつを書き換えたために他の文書との間に「齟齬」が出てくる。それをさらに隠すために次々に「改竄」する。これは、よっぽど頭がよくないとできない。さすが「官僚」である、と最初は感心した。
 素人は1ページ改竄すると安心する。他の文章と「齟齬」が生じる、なんて思いつかない。だから、素人犯罪はすぐ露顕するのだろうけれど、とも。

 しかし、「未曾有」に「みぞう」というルビをふってあることに立ち止まった瞬間、ほかのことがひらめいた。。
 麻生が「反映」ということばをつかっていること、そのこと自体に、「ある何か」を感じた。
 何気ないことばだが、なかなか興味深い。普通は、こういうときはひとつの「書き換え」が「玉突き」みたいに拡大していくと言う。「いもづる」という言い方もある。なかなか、ひとつの書き換えを別の文章に「反映」させるというような言い方はできない。
 「未曾有」も読めない人間が、ここで「反映」ということばをつかうのか。たぶん、麻生には思いつけないことばである。
 つまり、「骨子」に紹介されていることは、麻生のことばでなはく、だれかの「作文」なのだ。それを麻生が読み上げた。
 そこがポイント。
 この事件の背後には、麻生を手玉にとって動かすような人間がいるに違いない。その人間は、もしかすると安倍をも手玉にとっているかもしれない。
 朝日新聞は、一番めだつ見出しに

財務省、書き換え認める(12日夕刊)
財務省、森友文書改ざん(13日朝刊)

 と「主語」を「財務省」に限定しているところが、とても興味深い。
 財務省が改竄をしているということは、すでに12日朝刊で各紙が「予告」していた。どう改竄したかが次のポイントであるはずだが、朝日は財務省にこだわっている。
 麻生は、佐川を「犯人」に仕立て、ほんとうの「黒幕」を隠そうとしている。そういう動きさえ、姿を見せない「黒幕」のシナリオなのだろう。
 朝日新聞は、もしかすると、そこまで「視野」にいれて記事、見出しを書いているのではないか。財務省そのものを自在に動かしてしまう「だれか」がいる。その「だれか」をとりあえず「財務省」と呼んでおく。
 朝日新聞は、そこに焦点を当てているのではないだろうか。今回の事件は「黒幕」へたどりつくための「入り口」に過ぎない。
 「昭恵」の名前に惹きつけられて、そこに焦点を当ててしまうと、きっと何かを見落とす。「昭恵」は「昭恵」でポイントだと思うが、「事件の奥」にはもっと大きな問題が隠れているような気がする。
 「反映」を逸脱して改竄、削除された文章に、その「奥」のものが隠れている。特に「削除」されたものがポイントになる。
 朝日新聞は、14、15面で、改竄された14文書を掲載している。私は目が悪くて読むところまでいっていないのだが、「削除」された文章にぜったいに、とんでもない「秘密」がある。「削除」しなくても「齟齬」を引き起こさないのに、先取りする形で「削除」してしまった文章。
 それがほんとうの「黒幕」だ。
 それは安倍をもあやつっている可能性がある。

 こういう「予測」は、まあ、映画のみすぎなのかもしれないけれど。

 だれか、この部分は削除しなくても、佐川の答弁と「齟齬」が起きないというものを一覧表にして紹介してくれないかなあ、と思う。



#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位 
 


*

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松井久子監督「不思議なクニの憲法」上映会。
2018年5月20日(日曜日)13時。
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