「自分たちでまいたタネ」
自民党憲法改正草案を読む/番外180(情報の読み方)
「週刊現代」(2018年03月03日号)が秋篠宮家の真子と小室圭の「結婚延期」の裏側(?)を特集している。ふたりの結婚がどうなるか、私は関心がないが、特集の三本目の記事が気になった。
という見出し。
小室圭がどういう人間なのか、身辺調査をしなかった(?)、家庭環境などに問題がないかを徹底しなかったために、問題が生じてきた。小室の母親の借金(母親は否定)が、結婚の妨げになっている。
官邸と宮内庁のどっちに責任がある?ということで対立しているということらしいが。
うーん。
憲法では、
となっている。
皇室典範の規定では、
これを読むかぎり、ふたりが結婚するかどうかはふたりの問題。母親の借金なんか、関係ないなあ。母親に借金があれば、結婚できない、という法律が別個にあるのかな?
で。
このことに関して、
「伝聞」の形だが、そう書いてある。
それに先立って、こういう文章がある。
これを読むと、宮内庁は「情報」を知っていたが適切に対処しなかった。宮内庁に問題があると官邸幹部が指摘している(批判している)ように読めるが。
「早い段階で宮内庁に伝えていました」って、「宮内庁の関係者」ではない「官邸幹部」が、どうして知っている? 官邸には「宮内庁に伝えていた」ということが報告されている。つまり官邸も知っていた、ということになる。
官邸も知っていたが、何もしなかった。
なぜか。
「真子、小室圭の結婚について何かあれば、それを利用できる。皇室を支配するのに利用できる」
そう考えて、成り行きを「監視」していたのではないのか。
「天皇の悲鳴」で、安倍が、天皇の「発言」そのものを政治に利用していることは書いた。利用するために、発言の時期を操作していることも書いた。
同じように、今回のことも安倍が、皇室を操作するためにねらったことなのだろう。
それが、
という発言になったのだと思う。
「皮肉」というか、つめたく突き放したこの発言から、そういうことがうかがえる。
「つぶやいた」のだから、公式発言ではないのだが、こういうときって、ふつうは「どうなるのかねえ、心配だね」くらいのことしか言わない。
首相のような立場にあれば、「結婚は両人が決めることですのでおふたりにまかせるしかありません。お見守りしています」というのかなあ。
「自分たちでまいたタネ」には「いいきみ」というような響きがあるよなあ。「私はわかっていたんだ」という感じも。
知っているのに、何の助言もしない、というのは「ずるい」ねえ。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072977
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「不思議なクニの憲法」の公式サイトは、
http://fushigina.jp/
上映日程や自主上映の申し込みができます。
自民党憲法改正草案を読む/番外180(情報の読み方)
「週刊現代」(2018年03月03日号)が秋篠宮家の真子と小室圭の「結婚延期」の裏側(?)を特集している。ふたりの結婚がどうなるか、私は関心がないが、特集の三本目の記事が気になった。
宿敵 安倍官邸vs宮内庁 「身体検査ミス」を巡る暗闘
という見出し。
小室圭がどういう人間なのか、身辺調査をしなかった(?)、家庭環境などに問題がないかを徹底しなかったために、問題が生じてきた。小室の母親の借金(母親は否定)が、結婚の妨げになっている。
官邸と宮内庁のどっちに責任がある?ということで対立しているということらしいが。
うーん。
憲法では、
第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
となっている。
皇室典範の規定では、
第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。
これを読むかぎり、ふたりが結婚するかどうかはふたりの問題。母親の借金なんか、関係ないなあ。母親に借金があれば、結婚できない、という法律が別個にあるのかな?
で。
このことに関して、
安倍は、「自分たちでまいたタネでしょう」とつぶやいたという。(47ページ)
「伝聞」の形だが、そう書いてある。
それに先立って、こういう文章がある。
ある官邸幹部は、こう証言する。
「小室圭さんの一家のことは、官邸や警察庁も情報収集をしていたんですよ。父親の自殺や、一族に新興宗教の信者がいたことなど、いろいろ問題がありそうだ、というニュアンスは、早い段階で宮内庁に伝えていました」
これを読むと、宮内庁は「情報」を知っていたが適切に対処しなかった。宮内庁に問題があると官邸幹部が指摘している(批判している)ように読めるが。
「早い段階で宮内庁に伝えていました」って、「宮内庁の関係者」ではない「官邸幹部」が、どうして知っている? 官邸には「宮内庁に伝えていた」ということが報告されている。つまり官邸も知っていた、ということになる。
官邸も知っていたが、何もしなかった。
なぜか。
「真子、小室圭の結婚について何かあれば、それを利用できる。皇室を支配するのに利用できる」
そう考えて、成り行きを「監視」していたのではないのか。
「天皇の悲鳴」で、安倍が、天皇の「発言」そのものを政治に利用していることは書いた。利用するために、発言の時期を操作していることも書いた。
同じように、今回のことも安倍が、皇室を操作するためにねらったことなのだろう。
それが、
「自分たちでまいたタネでしょう」
という発言になったのだと思う。
「皮肉」というか、つめたく突き放したこの発言から、そういうことがうかがえる。
「つぶやいた」のだから、公式発言ではないのだが、こういうときって、ふつうは「どうなるのかねえ、心配だね」くらいのことしか言わない。
首相のような立場にあれば、「結婚は両人が決めることですのでおふたりにまかせるしかありません。お見守りしています」というのかなあ。
「自分たちでまいたタネ」には「いいきみ」というような響きがあるよなあ。「私はわかっていたんだ」という感じも。
知っているのに、何の助言もしない、というのは「ずるい」ねえ。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072977
ページ右側の「製本のご注文はこちら」のボタンを押して、申し込んでください。
「不思議なクニの憲法」の公式サイトは、
http://fushigina.jp/
上映日程や自主上映の申し込みができます。
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