今日、日韓の姉妹都市交流について触れた記事を翻訳練習の
課題に選んだ。
■ 日韓交流111自治体に 「国家間とは別」
한일 자매도시 결연 111곳으로 증가 "국가간 문제와는 별개"
共同通信が1月20日に配信した記事だ。
ところで、この記事のソースとなった「(財)自治体国際化協会」
なる団体のホームページを何気なくのぞいて見たところ、日本の
自治体と外国の自治体との姉妹都市提携に関する資料が目に入った。
「姉妹都市提携一覧(2005年12月31日現在)」なる資料を
見ながら興味を引かれた統計を、「オタク」なりに少し整理してみた。
まず、提携都市数の国別上位10カ国を拾ってみた。
1位 アメリカ 438
2位 中国 314
3位 韓国 111
4位 オーストラリア 105
5位 カナダ 69
6位 ブラジル 59
7位 ドイツ 50
8位 フランス 48
9位 ニュージーランド 42
10位 ロシア 40
※北朝鮮 1
(総計 1531)
圧倒的に多いのはアメリカだ。1カ国だけで全体の約29%を
占めている。また、アメリカ、中国、韓国の上位3カ国で全体の
約56%、上位10カ国で実に約83%を占めている。
上の表から分かるように、韓国とは日本の111の自治体が姉妹
都市関係を結んでいる。その内訳を見ながら、韓国の都市と姉妹
関係を結んでいる都道府県別の自治体数を多い順に拾ってみた。
1位(9自治体) 鳥取
2位(6自治体) 神奈川、滋賀、山口、福岡
6位(5自治体) 佐賀、熊本
8位(4自治体) 埼玉、東京、新潟、福井、島根、広島、大分、
鹿児島
九州各県の27の自治体が韓国の都市と姉妹関係を持っており、
全体の約24%を占めている。山陰(山口、島根、鳥取)の
19自治体を加えれば、地理的に韓国に近い九州・山陰だけで全体の
約41%を占めている。
※「オタク」的には福岡の6自治体という数の少なさに少々意外な
気がした。おそらく、正式な姉妹都市交流の形式を取っていない
自治体間交流や各種学校、商工会議所、青年会議所、ロータリークラブ、
ボーイスカウトなどの諸団体を通じた交流まで含めると、地理的に
韓国に近く比較的人口の多い福岡の韓国との交流は全国的に見て
かなり突出(?)した状況にあるのではないかと見ているのだが・・・
韓国と同じく近隣諸国である中国(314)の場合、九州・沖縄の
自治体数(48)が全体に占める割合は約15%であり、日中の
姉妹都市交流がより広く全国的な規模で行われていることが
分かる。
逆に、ロシア(40)の場合は、北海道の自治体(18)だけで
全体の約45%を占めており、日韓交流以上に地域的な温度差、
偏りが見られることが分かる。
以上、「オタク」が実に「オタク」らしく過ごした土曜日の深夜の
小さな成果だ。