福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

オタクの車内留学

2006年01月20日 | 【情報通信関連】

昨日、仕事の関係で福岡市の博多まで行ってきた。

「オタク」の家からは、一般道を利用して自家用車で片道約2時間の
距離だ。往復だけで約4時間。かなりの時間だ。

しかし、カーラジオで常にプサンのKBS第1放送を聞いている「オタク」に
とっては、こうした時間もけっこう貴重な韓国語学習の時間になるのだ。

こうした学習を「オタク」は勝手に「車内留学」と呼んでいる。

昨日も、留学気分で何気なくカーラジオを聴いていると、「アルパッキ」という
何とも韓国的な不動産関連用語に出くわした。簡単に言えば、犯罪すれ
すれの「土地投機」だ。今、韓国政府は、この「アルパッキ」問題に対して、
より強力な法的規制に乗り出そうとしているらしい。

以前にも耳にしたことはあったが、大よそ問題の意味が理解できる
ところで妥協してしまい、この用語の正確なつづりや言葉の由来に
ついては調べないままで、放ってきた。

韓国語の不動産関連の俗語表現は、その理解、日本語訳共にかなり
やっかいなものなのだ。

(日本語の「土地転がし」や「地上げ」を外国語に訳すのが難しいのと
似ていると言えば似ている)

韓国では個人による不動産投機が非常に活発な分、この「アルパッキ」の
ように、まず日本では一般に見ることのできない個人による違法行為
すれすれの商行為(?)や現象がいくつも存在している。

ラジオを聴いていると、それが社会問題であれ芸能関係であれ、日ごろ
「オタク」が全く興味や関心のない話題にも仕方なく耳を傾けざるを
得ないので、そういう意味では、この「車内留学」が「いい勉強」に
なることも多い。

この種の不動産関連用語を苦手意識を持ったまま放って置くのもよくないと
思った「オタク」は、今日、少し時間をかけてこの「アルパッキ」と、もう一つ
「トッタバン」という二つの用語について調べてみた。

二つとも、ちょくちょくニュースに出てくる、けっこう有名な不動産関連
用語だ。

インターネットで検索した結果、用語の語源も含めて、「オタク」なりに
ある程度納得の行く「答え」を見つけ出すことができた。

この種の用語の日本語訳の困難さや「オタク」が苦手意識を持たざるを
得ない理由の一端が理解してもらえるのではないかと思う。

・・・・・・・・・・

알박기

알박기란 부동산 신조어다.
재개발 예정지역의 중요한 지점의 땅을 미리 조금 사놓고 개발을
방해하며 개발업자로부터 많은 돈을 받고 파는 행위이다.
「アルパッキ」とは不動産関係の新造語である。
再開発予定地の重要区域内に小さな土地を購入しておき、
開発を妨害しながら(売り惜しみ等により開発を遅延させながら土地代を
吊り上げ:オタク注)、開発業者に高額で売りつける行為。
<ネイバー・オープン辞典>

この用語の語源については、「オタク」なりに
「大金のなる木の種を一粒()打ち込むこと(박기)」という意味に
解釈してみた。

いずれにしろ法律違反まがいの「土地投機」だ。 


떳다방(떴다방/나홀로 떴다방)

マンションの分譲権などを転売する無許可の仲介人のことである。

この仲介業者たちは、新築の分譲マンションなどの周辺に大挙出現しては、
パラソルやテントなどを張って無許可営業をする。一通り商売が終われば、
また別の場所を求めて移動する。

用語の由来について言えば、「떳다방」は「떳다 + 방」の合成語だという。

떳다(떴다)」とは、もともと動詞「뜨다(浮かぶ、出る、現れる)」の
過去形だが、一つの流行語(単語)としても使われており「人気爆発、
ブレイク、大人気、流行」くらいの意味を持っている。

また、「」は、不動産屋を意味する「복덕방(福徳房)」の「방(房)」。

「どこからともなく大挙、現れては(떴다)消えていく、今流行の(떳다
不動産仲介人たち()」くらいのイメージが凝縮されているのだろうか?

確信は持てないが、一応「オタク」なりに解釈してみた。


(終わり)


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