現在、韓国で一般的に使用されている「치매(痴呆)」という用語を
「인지증(認知症)」へ言いかえようと提唱する書物の紹介記事を
読んだ。
各種報道によれば、チョン・ヨオク前ハンナラ党報道官が
キム・デジュン前大統領を「痴呆老人」と罵った問題発言を機に、
政府サイドによる「痴呆」の名称変更作業もすでに始まっている
とのこと。
今後、そうした政府サイドの作業とは別に、民間主導で「인지증
(認知症)」なる表現が定着して行くことになるかもしれない。
韓国の日本式漢字語輸入の最前線を見る思いがした。
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■ 치매가 아니라 인지증이다
「痴呆」ではなく「認知症」
(CBSノーカットニュース 9月8日)
[신간] 인지증(치매)을 두려워하지 말자
新刊:「認知症(痴呆)を恐がるのはやめよう」
본인은 물론 가족에게도 커다란 고통을 주고 있고,
이때문에 장수 고령화 사회에서 가장 어려운
위험인자로 꼽히는 '치매'.
本人はもちろん、家族にも大きな苦痛を与えるため、長寿・
高齢化社会に伴う最も難しい危険因子と見なされている「痴呆」。
특히 최근에는 영화 '내머리속의 지우개'나 드라마
'투명인간 최장수'의 주인공들 처럼 3,40대에 초로기
치매환자도 늘고 있는 추세라고 한다.
特に、最近では映画「僕の頭の中の消しゴム」やドラマ「透明人間、
チェ・チャンス」の主人公のように3、40代の初老期痴呆患者も
増加傾向にあるという。
최근 한 방송사를 통해 초로기 치매환자의 충격적인
일상이 공개되면서 치매가 노인들만의 문제가 아니라는
사실에 많은 사람들이 적잖은 충격을 받기도 했다.
最近、あるテレビ局で初老期痴呆患者のショッキングな日常が
公開されたが、「痴呆」が老人だけの問題ではないという事実に
多くの視聴者が少なからず衝撃を受けた。
'인지증(치매)을 두려워하지말자'는 인지증의 정의와
증상, 예방은 가능한가 등을 일목 요연하게 잘
정리하고 있다.
「認知症(痴呆)を恐がることはやめよう」は、「認知症」の定義と
症状、予防は可能なのか、などについて読みやすく整理してある。
인지증이라는 용어가 낯설게 다가오지만, 2004년 말
일본 정부는 '치매(癡呆)'라는 용어를 '인지증'으로
바꿨다. 치매라는 명칭이 모욕적이고, 차별적이라는
지적에 따른 것이다. 실제로 치매라고 쓰는 한자에는
'미련함, 어리석음'이라는 뜻을 안고 있다.
「認知症」という名称は耳慣れない用語であるが、これは
2004年末、日本政府が「痴呆」という用語を「認知症」に
変更して以降、日本で使われ始めた用語だ。「痴呆」という
名称が侮辱的で差別的であるという指摘が出されていたため
言い換えが行われたのだ。実際、「痴呆」という漢字には「愚鈍で
おろか」という意味が含まれている。
저자 구영순 교수는 "차별적인 용어인 치매가
인지증으로 정착되기를 바라며 인지증이라는
용어를 쓰기로 했다"고 말했다.
著者のク・ユンジュン教授は「差別的な用語である『痴呆』が
『認知症』として定着することを願いながら、この『認知症』という
用語を使うことにした」と語っている。
도서출판 도리、 256쪽、12,000원
図書出版トリ、256ページ、12000ウォン
(終わり)
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