福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

金鷲旗大会と韓国

2006年09月16日 |   〇芸能・スポーツ

毎年7月末、西日本新聞社が後援し福岡市で開催されている、
オープン参加形式の「金鷲旗」高校柔道大会。

その昔、「ヲタク」も若き血潮をたぎらせながら(?)参加した大会
だった。大会自体の迫力もさることながら、大会前にはOBが
焼肉をおごってくれたり、大会参加のため博多に宿泊できる
ことも楽しみの一つだった。

中年「ヲタク」の記憶からは、きつく苦しかった思い出はどこかに
きれいさっぱり消え去り、今ではただただ懐かしいばかりの大会だ。

その金鷲旗大会が来年から外国の高校にも門戸を開き、国際大会に
なるという。

青畳の上に国境を引く必要はない。「ヲタク」は「金鷲旗」の
国際化に大賛成だ。是非、国内の朝鮮学校はもとより、韓国からも
海峡を越えての多数の参加が実現するよう期待したい。

若い人たちが柔道という激しくも厳しいスポーツを通じて、
正々堂々、力と技の限りを競い合いながら、それぞれの人間性を
磨き友情を深めて行ってくれることを願わずにはいられない。

金鷲旗大会の発展と日韓交流の深まりを祈る意味で、釜山日報と
西日本新聞から関連記事を記録しておく。

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△西日本新聞を見て喜ぶ釜山体育高柔道部員

부산체고 유도부 일본 놀라게 했다

プサン体育高柔道部に驚いた日本
(釜山日報 9月16日) 

・후쿠오카 전지훈련 중 실력 과시
福岡遠征練習で実力をアピール

지난 7일 일본 최대 지방 언론인 '니시니폰(西日本)신문'
1면에 특이한 내용의 기사가 큼지막하게 실렸다. '부산체육고
유도부 8인,후쿠오카서 무도수행'이라는 제목이 붙어있었다.
부산체고 유도부가 후쿠오카의 오키가쿠엔 고교에서
전지훈련을 실시하는데 실력이 굉장해서 후쿠오카현
유도계가 깜짝 놀랐다는 내용이다.
今月7日、日本最大の地方紙である西日本新聞(※)の1面に、
一風変わった内容の記事が大々的に掲載された
。「釜山体育高
柔道部8人、福岡で武者修行」という見出しの付いた記事だ。
釜山体育高柔道部が福岡の沖学園高校で遠征練習を
実施したが、その実力のすごさに福岡県の柔道界が驚いた
との内容だった。

※正確には「中日新聞」、「北海道新聞」に次ぎ全国第3位の
 ブロック紙。

니시니폰신문은 "부산체고가 내년 니시니폰신문 주최로
열리는 금취기 고교유도대회에 출전할 예정"이라면서
대단한 강적이 될 것이라고 내다봤다.
西日本新聞は「釜山体育高は来年、西日本新聞社が主催し
開催される金鷲旗高校柔道大会に出場する予定だ。かなりの
強敵になりそうだ」と紹介した。

부산체고가 일본에 가게 된 것은 지난달 부산에서 열린
부산-후쿠오카 스포츠 교류대회 덕분이었다. 당시 출전
했던 오키가쿠엔 고교 유도부가 언제든지 일본에 와서
연습하자고 권했다.
釜山体育高が日本に遠征することになったきっかけは、先月、
プサンで開催されたプサン-福岡スポーツ交流大会だった。その時、
大会に出場した沖学園高校の柔道部が釜山体育高に福岡での
合同練習を持ちかけていたのだ。

부산체고의 전지훈련 첫날 연습을 지켜본 일본 지도자들과
학부모들은 다시 놀라는 표정을 감추지 못했다.
釜山体育高の遠征練習初日、稽古に励む選手たちを見つめる
日本の指導者や保護者たちは驚きの色を隠せなかった。

다음날부터 후쿠오카현에서 내로라하는 고교 유도부가
몰려왔다. 한국 고교유도 최강팀이 왔다는 소식이 퍼진 것.
"일본 팀들이 앞다퉈 연습을 같이 해보자고 하더군요. 고수
(高手)는 어디에나 알아주는 법입니다." 부산체고 이봉건
감독과 성중경 코치는 껄껄 웃었다. 니시니폰신문은
물론 NHK후쿠오카지국에서도 취재를 왔다.
2日目からは福岡県でも1、2を争うような強豪高校も駆けつけた。
韓国から高校柔道の最強チームが来たとのうわさを聞きつけた
のだ。「日本の高校から先を争うように合同練習の申し込みが
ありました。実力があれば、どこに行っても認められるという
ことですね」。釜山体育高柔道部のイ・ボンゴン監督と
ソン・ジュンギョン・コーチはうれしそうに高笑いした。
西日本新聞はもちろん、NHK福岡放送局からも取材を受ける
注目ぶりだった。

부산체고도 정신적인 면에서 많은 것을 배웠다. 일본 선수와
학부모들은 연습을 마치면 무릎을 꿇고 앉아 지도자들에게
인사를 하는 모습이 인상적이었다. 또 연습시간에 늦은
선수는 유도장에 아예 들어오지도 못하게 하고,후배들은
미리 와서 열심히 유도장 청소를 하는 장면도 보기 좋았다.
釜山体育高も精神面で多くのものを学んだ。特に日本の
部員や保護者らが稽古終了後、正座をして指導者たちに礼を
する姿が印象的だったという。稽古に遅れた部員は柔道場にも
入れないという厳しさがあった。また、後輩部員らが稽古前に
柔道場を熱心に掃除する様子も見ていて気持ちがよかった。

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韓国から目指せ金鷲旗 釜山体育高柔道部の8人 
福岡市で武者修行 パワーとスタミナ磨く

西日本新聞 2006.09.07

来年から海外に門戸を開き、国際大会となる柔道の金鷲旗。
500校を超える高校が真夏の福岡に集結し、団体戦で争う
この大会への出場を見据え、韓国高校柔道界の強豪、国立釜山
体育高校(釜山市)の8人が福岡市で武者修行中
だ。監督同士が
親交のある沖学園高校(福岡市博多区)を拠点に、10日まで
けいこを重ねる。

パワーとスタミナで迫る韓国勢に、日本勢は多彩な技とキレで
応じる。沖学園高道場でぶつかり合う日韓の高校生に同高の
伊藤和幸監督(50)と釜山体育高の李奉建(イボンゴン)監督
(48)は笑顔でうなずいた。

毎年春休みに韓国・大邱へ遠征している伊藤監督が釜山
体育高を知ったのは2年前。同高を実際に訪れ練習を見学し、
選手たちの力強さと熱心さに目を奪われた。福岡市と釜山市の
スポーツ交流事業で釜山市を訪れた今年8月には李監督と
意気投合。「一本を目指す日本の姿勢が柔道のあるべき姿だ」
金鷲旗で競い合えば日韓の次代のホープたちはさらに
強くなる
」と語り合った。

釜山体育高は韓国で11年連続して団体戦で頂点に立ち、
40人の部員の中には韓国のジュニア代表もいる。1984年
ロス五輪95キロ級金メダリストの河亨柱さんはOBの1人だ。
李監督は日本の国体に当たる10月の体育大会へ向けた
強化合宿の地を福岡に決め、今月4日、柔道部の精鋭を
引き連れ来日した。

「技術だけでなく、礼儀など柔らの道も学びたい」と選手たち。
体育大会で優勝すれば支給されるという強化費を、金鷲旗への
遠征費に充てる計画もあり、李監督は「金鷲旗にぜひ出場したい
10月にいい成績を収めてから校長らと検討する」。福岡大や
福岡県警への出げいこも重ねている。

国際大会で優勝経験もある17歳の双子の兄弟、〓準浩(チョ
ジュンホ)選手と準衒(ジュンヒョン)選手の目標は五輪三連覇中の
野村忠宏選手。「日本の選手は組み手がうまい」と練習相手を
追い続ける。2年生の選手は「金鷲旗で日本の選手と試合を
してみたい」と目を輝かせた。沖学園高での練習には嘉穂高や
久留米商高、西日本短大付高も参加。柔道を通した日韓交流の
輪は広がっている

日本柔道へのあこがれが強く、背負い投げの入り方など、身ぶり
手ぶりを交えて質問する韓国の高校生。夜の食事会でも焼き肉や
ご飯の量で日本の高校生を圧倒している。道場の内外で韓国勢が
やや優勢のようだ。

日本はアテネ五輪で男女計8個の金メダルを獲得したが、
伊藤監督は「日本柔道は危ういなあ」。乱取りで韓国パワーに
押され気味だった沖学園高の市来光主将(16)は「釜山体育高が
金鷲旗に出場すれば強敵となるのは間違いない。ライバル校が
増えてしまう…」と苦笑い。高校時代に金鷲旗で手を合わせた
日韓両国の選手が五輪や世界選手権で対戦する日が待ち遠しい





(終わり)

 

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