武道を愛する現代韓国人の「苦悩」を垣間見る思いのする投稿
記事が目に留まった。
読み方によっては、韓国のテコンド界に対するかなり辛らつな
告発とも受け止められる内容だ。
近代以前の話は別として、日本による植民地統治時代、一般的に
「カラテ」と呼ばれていた日本の空手(唐手)道が、韓国独立後、
一時期、「タンスド」(唐手道)と呼ばれるようになり、その後、
「テコンド(太拳道)」へと名称が変わり、「韓国固有の武道」として
国技の地位を固め世界にはばたいてきた変遷の歴史が、
投稿者個人の経験を通じて語られている。
投稿者が求めるテコンドの「アイデンティティの確立」とは、
間違いなくテコンドを愛する投稿者自身の「アイデンティティの
確立」とも深く結びついている。
そればかりか、「ヲタク」には、この問題が韓国人、あるいは
韓国という国家の「アイデンティティの確立」とも深く結びついた
問題だという気がしてならない。
--- 本当のところ、テコンドとは何なのか?
この問いは、「韓国人とは何者なのか?」、「韓国とはどういう
国なのか?」という問いにつながる重い問題をはらんでいると
思えて仕方がないのだ。
△「チホン流国技太拳道教本」の著者、
チョ・ジュンドク氏(75):ゴーニュース
ちなみに、どうみても空手の正拳突きをやっているとしか見えない
この写真の人物は、韓国の「新知識人」の認定を受けたチョ館長。
記事の中にも登場する韓国テコンド界の元老だ。段位は9段だとの
こと。一定以上の実力者が「段位」を認められ、「黒帯」を巻くなどの
システムも空手と全く同じなのだ。
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■ [독자칼럼] 한국 태권도, 정체성 확립을
[読者コラム] 韓国テコンド、アイデンティティの確立を
(釜山日報 9月14日)
△投稿者イ・ドンジュン氏
일본의 가라테 중국의 쿵푸와 함께 한국을 대표하는
국기는 태권도임을 부인하는 사람은 없을 것이다.
태권도의 기원은 제쳐두고라도 이미 올림픽 경기의
정식종목으로 채택되어 세계적인 스포츠가 된 지 오래다.
통계에 나타난 수련생 현황을 보면 국내외를 통틀어
170여개 국가에서 약 7천만명이 태권도를 연마하고 있다.
日本の空手、中国のカンフーと肩を並べる韓国を代表する国技が
テコンド(太拳道)であることを否定する人は誰もいないであろう。
テコンドの起源問題は別としても、既にオリンピック競技の正式
種目に採用され世界的なスポーツとなって久しい。統計に現れた
テコンド人口の現況を見れば、現在、世界170カ国あまりの国々で
約7000万人がテコンドを学んでいる。
우리 사회는 정치 경제 사회 문화 모든 분야에 걸쳐 많은
변화를 거듭하고 있다. 이러한 무한경쟁 속에서 살아남기
위해 정부에서는 2003년부터 매년 각 분야에 '신지식인'
제도를 운영하여 오고 있다. 부산 태권도계의 원로이며
태권도 지헌도장 관장인 조증덕 공인 9단께서 한국
태권도계를 대표해 신지식인으로 선정된 것은 부산태권도인
뿐만 아니라 한국태권도 가족 모두가 환영해야 할 일이다.
태권도를 비롯하여 유도 합기도 등 많은 운동 분야에
유능한 인사가 많지만 신지식인 인증은 처음이며 앞으로도
좀체 탄생을 기대하기 어렵기 때문이다.
現在、韓国社会は政治・経済・社会・文化などあらゆる分野で
大きな変化を重ねている。グローバル化時代の「無限競争」での
生き残りを目的に、政府は2003年、「新知識人」制度を導入し、
毎年、各分野を担う人材を「新知識人」として認定している。
今回、釜山テコンド界の元老であるチョ・チュンドク、チホン道場
館長(9段)が韓国テコンド界を代表し「新知識人」に選ばれた
ことは、釜山のテコンド関係者のみならず韓国のテコンド関係者
全体が歓迎すべき大きな栄誉だと言える。ユド(柔道)、ハプキド
(合気道)など、他の分野でも有能な人材が多い中、武道関係者が
「新知識人」として認定されたのは今回が初めてのことであり、
今後とも誕生が難しいと思われる。
조 관장이 신지식인으로 인정을 받은 결정적인 원인은
'지헌류 국기 태권도 교본'의 출판이다. 이 교본은
태권도의 과학적 원리를 밝혀 표준화된 동작을 연구함으로써
우리의 국기로서 또는 고유의 문화로서 태권도의 위상을
재정립하는 데 결정적인 역할을 할 수 있는 계기를
마련했기 때문이다.
チョ館長が「新知識人」として認定された最大の功績は、
「チホン流国技太拳道教本」の出版だ。この教本は、テコンドの
原理を科学的に明らかにし、標準化された動作を研究したもので、
今後、韓国の国技であり、また韓国固有の文化であるテコンドの
地位の再構築に向け、決定的な役割を果たす労作として
期待されている。
필자는 고교 재학시절 당수부에서 운동을 했고 그후 장년이
되어서도 태권도가 좋아 운동을 계속해 공인 4단의 자격을
얻었다. 하지만 과거에는 운동부 명칭을 당수부라고 했고,
일반적으로 가라테라고 많이 칭했다. 일제 강점기 때의
가라테 품새는 물론 도복까지 본을 따 이어져 온 것이
아닌가 생각해 볼 시점이다.
私は高校時代、「タンス(唐手)部」で稽古を積み、その後、
中年の時期になってもテコンドが好きで稽古を続け、現在4段まで
昇段した。以前は、部活の名も(テコンド部ではなく)「タンス
(唐手)部」という名称を使っていたし、社会一般的には多くの人が
「カラテ」と呼んでいた。(韓国のテコンドは)日本の植民地時代に
伝えられた空手の型はもちろん、道着まで手本にして現在まで
引き継いで来ているのではないか。現在、そういうことも考えて
みなければならない時期なのではないかと思う。
문제는 태권도가 일본의 가라테와는 확연히 구별되는
우리 고유의 것이라고 정체성을 자신 있게 말 수 있겠는가
하는 점이다. 태권도인으로서 신지식인의 인증을 받은 조
관장의 예를 이어 받아 태권도를 사랑하는 모든 사람들은
이 시점에서 새로운 발전을 모색해 나가는 데 지혜를
모아야 할 때라 여겨진다.
問題は、テコンドが日本の空手とは確然と区別される韓国固有の
ものだと、そのアイデンティティを自信を持って語ることが
できるのか、という点だ。「新知識人」の認定を受けたチョ館長の
労苦を引き継ぎ、テコンドを愛する全ての人々が、テコンドの
新しい発展を模索して行くため知恵を出し合う時なのでは
ないか。テコンドを愛する者として、私はそう考える。
이동준·세무사·태권도 공인 4단
イ・ドンジュン・税理士・テコンド4段
(終わり)
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