福岡の県立大学と韓国の大邱(テグ)韓医大学が姉妹校
縁組(交流協定)を結んだそうだ。
今日、韓国の「毎日新聞」(大邱・慶尚北道の代表的地域紙)が
小さな記事をネット上に配信していた。
正直に言って、「ヲタク」は、まず、驚かされた。
県立大学の関係者はいったいどういう理念を持って何を目的に
韓国の「韓医学」大学との交流を進めようとしているのだろうか?
△「地域の韓方バイオ産業時代を開く先駆的大学」
:大邱(テグ)韓医大学HPより
日本ではほとんど知られていないが、韓国社会では韓国式
漢方である「한방(韓方)」や韓国式東洋医学である「한의학
(韓医学)」が社会的に広い支持を受けており、非常に大きな
影響力を持っているのは事実だ。
それも単に民間療法的なレベルとしてではなく、韓医学専門の
薬局や病院、大学も非常に多く、社会的に大きな「権威」を
持っている。いわゆる西欧的な近代医学に依拠する医学や
病院と双璧をなすほどの力を持っているのだ。
ちなみに、ここにネイバー辞典(韓英)の記述を紹介しておく。
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한의학(韓醫學) Oriental medicine;Oriental medical science
※東洋医薬、東洋医学
한방(韓方) traditional Oriental[Chinese, herb] medicine
※伝統的東洋(中国、薬草)医薬
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ところで、実は「ヲタク」は、「漢方」を「韓方」とする民族主義的
発想はもとより、この種の伝統的薬品や東洋医学自体に対して
非常に懐疑的だ。
もちろん、「ヲタク」は東洋医学の思想や哲学を全否定するつもりは
毛頭ないし、学ぶべきことも多いと思っている。
実際、「薬食同源」、「身土不二」など東洋的な理念は「ヲタク」も
大好きだ。
とは言え、「ヲタク」には「韓医学」に、同じく韓国社会に広く、そして
深く根を張っている各種の占いや霊能者信仰、風水思想などの
前近代的(場合によっては反近代的)な伝統と同根のものが
感じられて仕方がないのだ。
余計なお世話だとはわかっているが、「ヲタク」は、韓国社会の
この種の「伝統」や「文化」に対しては、神経質なほど批判的
なのだ。
西洋医学が万能だとは決して思っていないが、人間の健康や命は、
やはり徹底的に実証的で科学的な方法を中心にして守られる
べきものだと「ヲタク」は思っている。
日韓交流を進めることに基本的には大賛成の「ヲタク」だが、
あくまで共通する理念や共感を中心として、相互理解や信頼を
深めて行くべきなのではないかと思っている。
そういう意味から、「ヲタク」は、福岡県立大学と大邱(テグ)
韓医大学との安易な交流には、県民の一人として大きな疑義を
呈したい。
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■ 대구한의대 日 후쿠오카현립대와 협약
大邱韓医大学、日本の福岡県立大と姉妹校に
(毎日新聞 9月7日)
대구한의대(총장 변정환)는 6일 일본 후쿠오카현립대(총장
나와따 하지메)와 교류협력 협약을 맺었다. 나와따 총장
일행은 8일까지 머물며 특강, 교수 간담회 등을 갖는다.
大邱(テグ)韓医大学(ビョン・ジョンファン総長)は6日、日本の
福岡県立大学(ナワタ・ハジメ学長)と姉妹校(交流協力)協定を
結んだ。ナワタ学長一行は8日まで大邱に滞在し、大学で特別
講義を行う一方、教授交流会などに参加する予定だ。
(終わり)